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「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。 単行本(ソフトカバー) – 2018/7/30

4.5 5つ星のうち4.5 123個の評価

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「そう、書かなきゃいい、言わなきゃいいんである。働きづらさや生きづらさという、ある立場の人から見た世の中の不均衡。それを口にしなければ世の中は平和だし、誰も怒らない。けれどいったん構造に物申し始めたとき、世界は一変する。」

性暴力被害、痴漢犯罪、年齢差別、ジェンダー格差、女性蔑視CM、#metoo...多くの人がフタをする問題を取材し、発信し、声をあげ続けるライター・小川たまか初の著書

目次
プロローグ バザーとiPad越しのお祈り
手を伸ばさなかった話(1)
手を伸ばさなかった話(2)
大海は近いか遠いのか
加害者が語ること
年齢の話
手伝ってくださいと言われて良かったと思った話
炎上ばかりの現代で覚えておきたい歴史
No means No 私の体は私のもの
もう一つの「死にたい」検索結果の話
外見をほめられたら必死で否定しなければいけないあの雰囲気について
警察行く行かないの話&行っても意味ないのかとかの話
死と型
子どもにとっての強者
取材と暴力
生まれてから12年間だけ情状酌量
フィクションと実相
手を伸ばさなかった話(3)
半分だけわかる、でもいいと思う
男女平等の話
女の人の体が好き
美人とセクハラ
透明な痴漢常習者
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対象商品: 「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。
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商品の説明

出版社からのコメント

性暴力被害、痴漢犯罪、年齢差別、ジェンダー格差、女性蔑視CM、#metoo運動などを取材し、おもにウェブで発信してきたライター・小川たまかはじめての著作。
2016年から2018年に起きた、性犯罪やそれにまつわる世論、性犯罪刑法改正、ジェンダー炎上案件などを取り上げ、発信してきた記録です。

著者について

1980年、東京都生まれ。立教大学大学院文学研究科修士課程修了後、フリーライターを経て2008年から編集プロダクション取締役。2018年4月に独立し、再びフリーに。Yahoo!ニュース個人「小川たまかのたまたま生きてる」(https://news.yahoo.co.jp/byline/ogawatamaka/)などで執筆。性暴力被害当事者を中心とした団体、一般社団法人Spring スタッフ。性暴力と報道対話の会メンバー。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ タバブックス (2018/7/30)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2018/7/30
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 212ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4907053266
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4907053260
  • 寸法 ‏ : ‎ 18.8 x 12.8 x 1.5 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 123個の評価

著者について

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小川たまか
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1980年、東京生まれ。

編集プロダクション取締役を10年間務めたのち、2018年からフリーライターに。

主に性暴力や性差別を取材。

Yahoo!ニュース個人「小川たまかのたまたま生きてる」などで執筆。

福音館書店「母の友」で連載(2021年〜)。

カスタマーレビュー

星5つ中4.5つ
123グローバルレーティング

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お客様のご意見

お客様はこの小説について、以下のように評価しています: 内容面では、この社会にあるちょっとした違和感を感じさせてくれるとても素敵な本だと感じています。エッセイ仕立てで共感を得られ、ハッとさせられる話が多いと好評です。また、すべての人に読んでもらいたい本であり、特に男性が読むべき本だと指摘されています。 読みやすさについても、文章が読みやすく、心にスッと入ってくるという意見があります。

お客様の投稿に基づきAIで生成されたものです。カスタマーレビューは、お客様自身による感想や意見であり、Amazon.co.jpの見解を示すものではありません。

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5人のお客様が「内容」について述べています。5肯定的0否定的

お客様はこの書籍について、以下のような評価をしています。エッセイ仕立てで感じさせてくれるとても素敵な本だと高く評価しています。社会にあるちょっとした違和感をエッセイ仕立てで感じさせ、ハッとさせられる話が多いと好評です。また、すべての人に読んでもらいたい本であり、特に男性には読むべき本だという意見もあります。

"男として、なかなか気づけないような、この社会にあるちょっとした違和感を エッセイ仕立てで感じさせてくれるとても素敵な本でした。" もっと読む

"...「手を伸ばさなかった話」など、視点の鋭さが光る。 ・べき論が強いが、ハッとさせられる話が多い。自己を見つめなおすいい機会になった。 ◯気になった点 ・..." もっと読む

"...一部、性暴力を受けた人にとっては非常に辛い描写があるが、全体的に文章は非常に読みやすく、心にスッと入ってくる。この本で語られていることを、もっと社会で大きく響かせていきたい。「ほとんどない」ことにされない社会をつくっていきたい。" もっと読む

"すべての男が読むべき本..." もっと読む

3人のお客様が「読みやすさ」について述べています。3肯定的0否定的

お客様はこの小説の読みやすさを高く評価しています。文章が非常に読みやすく、心にスッと入ってくると感じています。また、自身で読んで考えることまでが重要だと指摘しています。

"自身で読んで、考えることまでが重要だと思います。" もっと読む

"2016年から社会で起きたさまざまな出来事が、著者の親しみやすい論調で語られている。TVや新聞またはヤフコメなどの描いてきた社会の出来事が、いかに多くの重要な視点を欠いているか、いかに性暴力に対する関心が少ないか改めて思い知らされる。..." もっと読む

"近年、SNSでの炎上案件やニュースで話題になったことなどを改めておさらいできる感じで読みやすい。取り上げている個々の題材については、もう少し掘り下げてもいいかなと思う一方で、これぐらいの方が入りやすい気も。..." もっと読む

上位レビュー、対象国: 日本

  • 2023年6月9日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    とにかく読むべき、すべての男性が。
    そして内省すべき、これまでをふり返れ。
    5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2020年10月29日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    自身で読んで、考えることまでが重要だと思います。
    5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2022年2月21日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    男として、なかなか気づけないような、この社会にあるちょっとした違和感を
    エッセイ仕立てで感じさせてくれるとても素敵な本でした。
    8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2018年9月2日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    ほとんどない ことにされている側の世界を具体的な事例を基に記述している一冊。
    調査はフィールドワーク主体。量的データを用いず、質的なインタビューと近しい新聞記事を比較しながら「ほとんどないことにされている社会」を描いている。
    敢えて膨大な量的データを用いないのは私は良いと思った。マイノリティを描くということは、量的データでは測ることの出来ない像を描くこと。その視点とまとめ方の文章こそ、数字が説得力を持ついまの時代に読んでほしい。

    ◯ 良かった点
    ・テーマに偏りこそあるが、「ほとんどない」事例はどれも引き込まれるものであった。
    ・かなり斬り込んだ視点で描かれている。
    「見た目を売りにしている職業の人へのセクハラ問題」「手を伸ばさなかった話」など、視点の鋭さが光る。
    ・べき論が強いが、ハッとさせられる話が多い。自己を見つめなおすいい機会になった。

    ◯気になった点
    ・(事例の日付が進むにつれて)筆者の主張のために事例が使われている印象がどうしても強い。
    「自分の経験は肉を削ぐこと。その行為を自分で行うか、他者が行うかで感じ方はまるで違う」という記述があった。
    そこまでの理解・想像力があるにも関わらず、考察は全て筆者の主張ありきで考えられていないか。
    本著は筆者の実体験も多く語られているが、筆者の実体験とインタビュー調査への考察が同じ温度で行われていることに疑問を感じざるを得ない。
    ・どうしても説得力に乏しい。
    エッセイ的にインタビューを紹介するだけならまだしも、本著は筆者の主張もゴリゴリに入ってくる。
    その中で筆者は「学術的には◯◯なのに〜(ex.3歳児神話は否定されている」という言い回しを用い、一般人からの意見に対しての反論を述べている。
    しかし、そこに引用はない。筆者の主張、学術的根拠、インタビューがごちゃ混ぜになっている。数字も用いはするものの、主張に対して都合のいい数字ばかりだ。
    質的研究の説得力を増すことは難しい。数字がない分、一般論にしにくいからだ。
    筆者は「社会でこんな事象が他にもある〜」
    との意味合いであろうか、新聞記事を取り出しているが、これもまた根拠としては乏しい。
    質的研究を一般論として語るのであれば、最低限の学術的根拠を提示すべきであろう。

    ◯感想
    全体を通し、インタビューは面白いのだが……その程度の考察に落ち着いてしまうのか…。といった印象を持ちました。
    筆者のインタビューでしか引き出せないような素晴らしいインタビューが数々あるのに、それを活かしきれていない印象をつい持ってしまいました。
    仰ってることは分かるのですが、この事例ではここまでの主張は難しいのではないか。風呂敷を広げすぎではないか。視点の偏りがないか。つい、気になってしまいました。

    と、つらつらご意見を書きつつも、
    全体を通して、大変知見の広がる文章であり、改めて自己を省みるものとなりました。

    筆者の主張の一つに「男性の無意識こそが危険」との文脈があります。セクハラなのかどうなのか、男尊女卑なのかどうなのかを決めるのは男性ではない。社会から見て、女性から見て、いや、社会的に弱い立場に置かれてる人から見てもそれは差別ではないのか。
    自分の中にある物差しを考えさせられる時間でした。
    139人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2018年8月6日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    2016年から社会で起きたさまざまな出来事が、著者の親しみやすい論調で語られている。TVや新聞またはヤフコメなどの描いてきた社会の出来事が、いかに多くの重要な視点を欠いているか、いかに性暴力に対する関心が少ないか改めて思い知らされる。まさに「『ほとんどない』ことにされている側から見た社会」がこの本では描かれている。性暴力は自分には関係ない、とか、フェミニストの話題はうんざり、とかそういうことを思ったことがある人こそ読むべき。一部、性暴力を受けた人にとっては非常に辛い描写があるが、全体的に文章は非常に読みやすく、心にスッと入ってくる。この本で語られていることを、もっと社会で大きく響かせていきたい。「ほとんどない」ことにされない社会をつくっていきたい。
    56人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2021年6月11日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    なかなか声に出来ない内容の事を、当たり前の言葉と目線で書かれている本だと思います。「それを上手にさばくのが、大人の女」とされていたことに見事にNOと言っています。それが当たり前なのに。
    9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2019年1月30日に日本でレビュー済み
    ミクロな視点の、著者自身が体験・取材などしてきたことが網羅的に語られていて、新しく知り得たことや鋭い考察もあり、私には無かった世界観が垣間見れたことが、良かった点だと思います。

    手を伸ばさなかった話1、2、3のリアルな体験と、それに対する後悔と自責の念。
    芸人の性犯罪に対する考えは、共に深く考えさせられたところ。

    「電車内での化粧を咎めるなら他にも迷惑行為はあるんじゃないの?」というのは小学生の喧嘩の様。それこそ論点はそこではないと思う。二項対立のピットホールにはまってます。

    生まれてから12年間だけの猶予期間の話については私自身、全く意識していなかったので、とても勉強になった。今後も法改正を強く訴えていかないといけない案件でしょう。

    著作の内容は殆どが共感できる内容なのですが、女性視点の怒りが強すぎて、読んでいて所々で何だか喧嘩を吹っかけられている様な錯覚に陥ることがあった。男友達とのラインのやり取りの「10か条」の話は、彼の発言はありえないと思います。

    さとうさんぺい氏の漫画での一件に付いての内容は、とても素晴らしいものでした。本多勝一さんのアドバイスはすばらしいと思いました。この本の著者にもこのような、相手を敵に廻す様に相対するのではなく、肩を並べて寄り添うような対話へと繋げられるようなまとめ方をして欲しかったです。沢山の取材を通してえ得た良い題材を沢山お持ちなのに、勿体無いと感じました。

    事実が淡々と書かれ、それに対する著者の想いが語られてはいるが、それだけ。問題提起だけで終わっている。まさに「問いに答えよ」だけ。出来れば著者なりの、これからどうすべきかの指針らしきまとめ(意見)が読みたかったです。

     思うに、性被害とジェンダー論がごちゃ混ぜになっていて、著者自身もまだ上手く飲み込めず消化し切れていない感じを受けました。別の言い方をすると、おでんの種は良いのだけれど、煮込みが足りない感じかと。これからに期待したいです。
    18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2018年11月25日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    明治から終戦に至る長い間、女性に参政権は無かった。明治民法の家族法では、女性がひとたび結婚すれば、結婚するまで社会的に活躍していようがいまいが、法的には「無能力者」とされ、一人前の人間であることを否定された。男性がすべて決定権を持ち、男性の所有物のような扱いだったのだ。
    戦後、新しい憲法の下で、男女平等となったと思った。女性達も教育などでも不平等を意識させられずにきた。しかし、高校を卒業すると、男性並みに頑張れば平等が手に入る。セクハラという男性の要求に我慢すれば平等に扱ってもらえる。男性並みに頑張るのは無理だから、専業主婦で2人で1人前の道を行くなど、「男性基準」での平等を手に入れようと、女性達はあがくようになる。
    男性も女性も、それが平等とすり込まれている。女性の生きづらさという視点が社会的な意識に上らず「ほとんどない」ことにされている日本。
    本書「『ほとんどない』ことにされている側から見た社会の話を。」のプロローグが、著者の家族が親しくしていた母子家庭の母の死から話が始まるのは象徴的だ。母子家庭こそ、「ほとんどない」ことにされている家庭だからだ。夫が扶養する家族のカテゴリーの範疇外。プロローグではその生活は詳らかでは無いが、男女平等では無い日本で、おそらく一番、困窮を極めるのが母子世帯だろう。
    2018年は、財務省高級官僚のセクハラ、東京医科大学の女性差別入試などがあり、日本の性差別が改めてクローズアップされた。
    世界でも、やはり「無かったことにされてきた」ことへの告発、#Me too運動が盛り上がり、今年のノーベル平和賞は世界中の紛争下で起きている性暴力との闘いが評価され、コンゴ東部で、性的虐待やレイプの身体的・精神的な傷に苦しむ女性らの支援に20年以上取り組んでいるムクウェゲ医師、2014年にイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に拉致され、3か月間性奴隷として拘束されたものの、逃げ出すことに成功しイラクの少数派ヤジディー教徒の権利擁護を訴えてきた活動家のナディア・ムラド氏に授与することが発表された。
    ILO(国際労働機関)では、2019年にハラスメント・暴力禁止条約が制定される事になった。世界は「なかったこと」を暴き、ジェンダーに基づく暴力・ハラスメントをなくす方向に大きく動き出している。
    本書は、2016年から2018年5月までの「なかったことにされてきた」事象を取り上げて、著者の視点から考察・告発したもの。
    友達の友達が親からの虐待、彼からの暴力を受けていた話では、なぜ「サポートしなかったのか」との悔悟を告白する「手を伸ばさなかった話」。最初に持ってくる話として、「なかったことにしてはならない」決意をこめて、これからたくさんのことが語られることが予測される。
    日常の些細な違和感、識者のコメント、芸人の淫行。25歳を女の分岐点のように宣伝する化粧品のCM、電車内での化粧はみっともないか、男性保育士への偏見,痴漢する人の心の中の問題などなど。「なかったことにされてきた性差別」があぶり出される。
    先頃、俳優の東幹久氏が起用された内閣府のセクハラ防止ポスターが波紋を呼んでいる。「痩せてきれいになったんじゃない?」「今日の服かわいいね。俺、好みだな」。そんな言葉に対し、不快に感じた女性たち。しかし、東氏は「これもセクハラ?」ととまどう。このポスターを見る限り、セクハラの根本問題が示されないままなので、男性は戸惑うだろう。よく考えなければならないところを見誤ると、「これもセクハラ?」と思った人は、結局何にもわからず、どうしたらいいのかわからないままに終わってしまうだろう。そんな悩める男性にも、本書を読むことをおすすめする。
    86人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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