■J1■2014年シーズン総括「大宮の魔法が解けるとき」地獄編
part1
、part2
に続いて地獄編だよ!!
一番分量が多いよ!!
■13位 甲府
JFKラストイヤーも塹壕戦ミッション完遂である。「さーーー!ひきこもるぞー!!」を合言葉に今年も甲府盆地防衛線を展開。マルキーニョス・パラナ防衛司令官、山本英臣工兵隊長の下、せっせと二重三重の防衛線を構築。PA内に来るまでには消耗激しく、佐々木、青山の近接戦闘部隊に狙い撃ち。失点31はG大阪と並んでJ1最少J12位で、これは立派の一言。日本のセヴァストーポリ要塞は甲府にあった。ただ、点はやっぱり取れなかった。得点27は少なすぎ。クリスティアーノ、ジウシーニョというブラジルコンビに任せたのだが、ジウシーニョは一人でどうこうできるタイプでもないし、超人クリスティアーノはとにかくすごいのだがフットボール自由形ソロの選手な上に良いボールがあんまりこないので、単騎特攻を繰り返していた。しかし、こんな状況も手慣れたもの。甲府はそのために盛田を残していたのだ。前線に人柱として投入された盛田はFWとして今シーズン完全に開花。体を張ったポストプレイで時間を作り、CB時代に鍛えた守備で空いてディフェンダーに嫌がらせ、そして天空湯切り落としヘッドによって5点を叩きだして、クリスティアーノとともにチーム内得点王となった。また、阿部拓馬の獲得も好手。加入当初は試合勘のなさからか中々フィットしなかったが、終盤にはすっかりアタッカーの一角を確保。J2トップクラスのFWだったヴェルディ時代を思わせるようなキレを見せた。この2人に石原を加えたアタッキングトリオは100歳以上だといわれても、「お、おう・・・」と返すしかないのだが、まあともかく残留の立役者であることは間違いない。さて、これでJFK時代は終了。おそらくどうしてもムービングしたくなってしまったのであろう。後任は横浜FMの樋口さんということで、JA横浜支店営業促進課長からJA甲府支店資材・機械管理課長に異動ということである。樋口さんが塹壕戦の名手かというと決してそんなことはなく、むしろ大宮とかではハイラインとか敷いてた記憶があるので、はっきり言って大丈夫なのか?と思わざるを得ない。湧き上がるムービング・リビドーを必死に抑えて塹壕戦を継続したJFKを見習って、樋口課長も止めようのないハイラインへの憧れをどうにかして押さえつけ、なんとか鉄壁を保っていただきたい。そのためにも、パラナ防衛司令官、山本工兵隊長、石原爆破担当騎兵などは1月から3月を使って「塹壕戦とはなにか、その歴史と人物」「塹壕戦における兵士の異常心理について」「よくわかる防衛線の作り方」「盛田人間魚雷」などの連続講義を行い、しっかりとよそ者に戦場のイロハを教えてやるべきである。
・盛田剛平
今年は盛田の年だった。浦和でセンターフォワード失格の烙印を押され、長いセンターバック生活を送り、一度は契約解除しながら、この年になってフォワードとしてピークを迎えるとは誰が予想しただろうか。今年の5点はキャリアハイ。ただ、守備、アシストなど得点以外の仕事で異様に活躍していたので、このスコアでも御の字である。また、重要なゴールも決めている。31節C大阪戦との乾坤一擲の大勝負では先制されながらも天空湯切り落としヘッドヤサイニンニクマシマシバージョンによって同点に追いつく大活躍。このプレーで出血するも、出場は続け、結局は勝利。残留に向けての偉大な仕事だった。また、残留決定後には余裕綽々でスタジアムに「盛田食堂」を開店。あっという間に売り切るなど、副業のサッカーに加えて本業も絶好調だった。さて、来年はどうするか。監督が代わって立場が不明だが、こういう献身的な男はなるべく残しておいた方がよい。ラーメン食わせておけば文句は言わないので、給料も現物支給でいいだろ。来年も是非見たい選手。よろしくお願いしますよ、甲府さん。
■14位 仙台
あ、あ、あ、あ、あぶなかったぁーーーーーーー(牛タンをしゃぶりながら)!!!6年に及ぶダジャレ森時代が終焉し、オーストラリアからアーノルド監督を招聘。新たな時代へ!!イッツニューワールド!!ということで意気上がったのだがまったく勝てず。だって、パスサッカーやろうにもそんなことできるの一人もいねえもん。4月で解任され、2014年J1最初のクビとなった。後で地元メディアから呪詛のようなアーノルド氏のコメントが聞こえてきたり、最近になって「言った通り動かない選手が悪い」とか言って試合中に采配放棄しようとしたりしてたことが発覚し、泥沼だった。まあ、ほんとだったらそりゃクビになるわな。ただ、アーノルド監督だけを責めるわけにもいけない。ダジャレ寵愛の選手たちはすっかり年を取って動けなくなり、自慢のプレッシングが機能しない。頼みのウィルソンも今年は怪我が多く、突き上げるべき若手もあんまり見当たらないという絶望感あふれる状況。なので、監督がJナンバーワン男前の渡辺さんに変わってからもちっとも勝てなかった。このままじゃ順当に降格・・・というところだったが、フロントはさすがにドーピングを決意。鹿島から野沢、ブラジルからハモン、大宮から村上を獲得。野沢は旬を過ぎた選手、ハモンは若くてよくわからん、村上もなぜか大宮からきた、という具合になんだかやけっぱちに思えたので、俺も勘違い補強の3位にあげたのだが、当初は全く機能していなかったこの補強が、終盤になって功を奏す。まず、野沢だが、試合から遠ざかっていたために戻るのに時間がかかったが、レギュラーに定着。全盛期に近い技巧を駆使して前線に足りなかったタメを作って攻撃をけん引し、最終盤には貴重なゴールも決めた。あと、この人とリャンが蹴って、赤嶺とかが飛び込んでくるプレースキックは死ぬほど怖い。そして、ハモンといえばあの「試合中全力疾走0回」の札幌のハモンを思い出したのだが、こちらは若くてそういうことなく、セレッソ戦でえぐいミドル突き刺したりしていた。また、村上ももうほぼ終わった選手扱いを大宮で受け「俺はお前らのおもちゃじゃねえ」と吐き捨てて移籍してきたのだが、浦和戦でダメ押し点をゲット。ベテランとしての仕事を全うした。さて、なんとかかんとか生き残ったのだが、セレッソ、大宮が勝手にこけてくれたというほぼ偶然に近い現象だったので、来年以降が非常に心配。若手(と言ってもそんなに若くないのだが)期待の星だった武藤の有名じゃない方がなぜか浦和に行くようだし、また、チームの精神的支柱である角田が川崎という噂も出ていたり、赤嶺ガンバはほぼ決定だしで、未来は暗澹としている。ダジャレ森監督だったら「角田が出てっちゃったら来年こそこう角田!」なんて言っちゃ(以下待ってけさい、ダジャレ待ってけさい)
・赤嶺真吾
東北最強のボックスストライカーはイマイチなシーズンだったが、やっぱり最後は締めていった。アーノルド近未来パスサッカーにおいて居場所はなく、ベンチを温める日々。なぜか動いてナンボのウィルソンが1トップで死にそうになっても使われず、悶々とした日々を過ごした。渡辺監督になってからようやく使われ始めて、当然のように点をとりはじめる。途中で相棒ウィルソンがいなくなってから孤立を深めるものの、それでも前線で身体を張って点を取り続けた。結局は9点でチーム内得点王。細かい仕事はほとんどできないが、横からいいボールさえくればゴールにねじ込むというストライカーらしいストライカーである。そんな頼りになる赤嶺だが、どうもG大阪移籍が濃厚。角田だの武藤だのも出るようだし、ウィルソンの去就もわからず。特に長年の功労者である角田にこういう噂が立つこと自体が不可解。なんかアーノルド監督のときも思ったのだが、ここはやっぱりフロントに問題があって、それをダジャレ森監督がなんとか押さえつけてたんじゃないかという気もしてきた。赤嶺が抜けるといよいよ仙台は崖っぷちだが、赤嶺自体にそんな責任はないのでG大阪にいっても頑張ってほしいものである。米倉やら遠藤やら宇佐美やらからいいボールたくさんくるぞ。
■15位 清水
あああああああああああああああああああああぶなかったーーーーーーー(さわやかのハンバーグに顔をうずめながら)!!!ゴトビ体制でスタートした今季だったが最初は好調だった。長沢とノヴァコビッチのハイタワーコンビは脅威そのもの。しかし、エース長沢の十字靭帯ぶっちーんにより全ての計画が暗礁に。チームで最も唯一無二の選手だった長沢の穴を誰も埋められず、ノヴァコビッチを最前線に持ってくるも、実はそこがそんなに得意でないので、チームの攻撃は機能不全に。点が取れない状態を支えるほど守備も固くないので、成績は停滞してしまった。それでもそこそこなんとかチームを保たせていたのだが、フロントはゴトビ監督の解任を決断。そしてレジェンド大榎監督を投入。外国人監督でうまくいかないからレジェンド投入という流れはどこか近くのチームでも見たような・・・Nボックス・・・くっ・・・頭が痛くて思い出せない・・・(ここでメモは途切れている)。しかし、長沢がいないことでうまくいってないので監督を代えてもうまくいくはずもなく、チーム状況はさらに悪化。栃木で猛威を振るっていた瀬沼をあわてて呼び戻すも、まったく使わないというよくわからない采配は「ゴトビの息のかかった者は使わない」「俺色に染め上げてやる」「三羽烏で一番出世した健太はころす」という強い意志が感じられた。そんな中で曲がりなりにも守備を支えていたカルピス4杯目が怪我でシーズンエンド。代わりはいませんでした!!大榎監督は手塩にかけたユースの若手の三浦や水谷を使うも、「そ、そんなことやってる場合か・・・?」とこちらが不安になる有様。おかげで、ゴトビ監督が17試合で6勝3分け8敗21得点24失点、大榎監督が4勝3分け10敗21得点36失点とわかりやすく成績が下がっている。結局C大阪と大宮の自爆大逆噴射に助けられて残留したが、最終節で甲府に絶命寸前まで押しまくられるなど、あまり光明の見えそうな感じはなかった。さて、来季以降も大榎レジェンド体制は継続。おそらくユース組を中心にしたテクニカルなサッカーを目指すことと思われる。金がないのでその路線にせざるを得ないのだが、ユースがたとえ優秀でも時間はかかってしまう。来季も苦しい戦いが続くと思うが、それをバス囲みの名手清水サポーターの一部が我慢できるか。毎試合バスを囲むということになりかねないので、もういっそバス囲みは定例行事、ローソンチケットで500円でバスを囲むだけのチケットを販売して、それで一儲けしたらいいのではないか。追加料金で拡声器と火炎瓶も貸出オーケーということで、安保闘争に明け暮れた団塊の世代にも強烈な求心力!!お電話は0120-432(しみず)-8982(爆発)まで!今ならノヴァコビッチ塾長のビンタをタダで受けられます!
・瀬沼優司
(・・・・・・きこえますか・・・きこえますか・・・瀬沼・・・優司さん・・・ しもつかれの妖精です・・・ 今・・・ あなたの・・・心に・・・直接・・・ 呼びかけています・・・ 清水で・・・ベンチ外で・・・くすぶっている場合では・・・ありません・・・あなたが・・・試合に・・・使われる・・・可能性は・・・微粒子レベルですら存在しません・・・というか・・・大榎さんは・・・たぶん生理的に・・・きみを・・・うけつけない・・・ 戻るのです・・・栃木に・・・戻るのです・・・毎日餃子と・・・しもつかれを・・・食べる生活に・・・戻るのです・・・・・・・・・ちがいます・・・納豆は・・・・・・隣の県です・・・・・・)
■16位 大宮
やややややややややややややややってしまった(NTTのコードで首を吊りながら)!!!「落ちない」「落ちるときは天変地異が起こったとき」「落ちたらアンゴルモアの大王が現れて世界は壊滅する」などと言われていたが、ついについにやってしまった。今シーズン、サンキュー大熊兄監督の下で始まったが、序盤からチームは壊滅状況。戦術がなく気合で頑張れが合言葉の守備は、去年のベルデニックの規律はどこにいったという崩壊気味。中盤では家長が自由に動き回ってバランスを崩し、その補填をするはずの青木はもういなくて、金澤完全に過労死。さっくりと中盤を突破された相手攻撃陣を菊地@悪人顔と高橋“クローズ”祥平が「なにしとんじゃぁ、カチコミかおどれらぁ!」と都度撃退するという無間地獄。まあ無理だよね。攻撃でも中盤で奪えないのでショートカウンターができず、ズラタンが生きず。そのため、攻撃が遅攻ばかりだったのだが、埒があかないので家長がボールをもらいに自由に動き回り時間を作るのだが、オフザボールでそれを助ける選手が現れず、結局フィニッシュまでたどり着かないので空いた穴からカウンターされるという「悪循環」を形にしたらこうなるという地獄絵図。大声監督は5バックにしたり2トップにしたり1トップにしたりしてるのだが、中が腐ってるサバをどう料理しようが腐ったサバであることに変わりはない。ただ、それでも頑なにカルリーニョスを使わなかったので、理性は残っていたようだ。結局選手はやる気をなくしてしまい、離反。バスを囲まれた時も高橋“クローズ”祥平が「もっとやれ!」と煽るなど、既にチームとしての体をなしていなかったためあえなく解任。高橋“クローズ”祥平は、鉄拳制裁ありありのロイ・キーン男塾でも是非同じことをやっていただきたい。後任の渋谷監督は大宮待ちに待った人材だったが、それでも状況は変わらず。残留のためにはガード固めて前線の暴力のような外国人でなんとかする、という「佐久間大宮防衛要綱」という虎の巻が確立されていたのだが、なぜかこれを無視して若干攻めに出た感じも。大声監督が守りだったから、今度は攻撃だ!とでも思ったのだろうか。家長にキャプテンマークを任せ、カルリーニョスを中盤の底に固定、左サイドは突破の鬼泉澤を起用、2トップはムルジャ、ズラタンのズルムジャコンビ@玉乃さん命名という前がかり戦術で臨むも大爆死。最終盤には懲りてカルリーニョス外してムルジャも下げたようだが、もう後の祭りであった。途中で金澤が怪我したこともあって、シーズン中に一度も形という形が見いだせなかったので、落ちて当然である。さて、来季。チームの中心を任せた家長に心中する気はさらさらなく出奔予定、ズラタンはお隣に移籍、高橋“クローズ”祥平も虎視眈々と情勢を伺うというような不穏な気配で、残る選手が誰なのかさっぱりわからず。もう泉澤、菊地、富山、金澤以外は全員出してがらがらぽんしてもいいんではないだろうか。いろいろな膿が溜まりすぎているし、このままじゃまた「俺はおまえらのおもちゃじゃねぇ」と暴発する危険性大。まあ、このまま燻ってもらったほうが、我が千葉としては好都合なので、ぜひカルリーニョス中心のチームでJ2制覇を目指していただきたい。
・家長昭博
俺は本当にこの男が好きなのである。抜群のボールタッチ、体の使い方のうまさによるキープ力、鈍足だが体重移動で逆を取り抜けていくドリブル、唐突なスルーパス、まさに天才である。北京五輪の頃には「水野と家長で代表の両翼は10年安泰や!さらに森本と平山の2トップでVやねん!」と思っていたほどだ。しかし、なぜかこの選手を使うと勝てないのである。レギュラーで好成績だったのはセレッソにいた頃くらいだろうか。みんな使い方を間違えている。チームの中心として扱うのではダメなのだ。何度も言っているが、家長は嗜好品、杏仁豆腐の上に乗せるクコの実なのである。いくらうまいからと言って中心選手にしても、左サイドに配置されてるのに右サイドでワンツーやってたり、あまりにも自由すぎるのである。そこで得点という結果がついて来ればいいのだが、超絶技巧を見せる割には決定的な仕事をすることも少なく、まったく収支が合わないのだ。デニウソンだ。ブラジル代表のデニウソンと同じように扱うのだ。終盤勝ってるゲームで投入し、延々鹿島らせるのが正解である。間違ってもビハインドの状況で投入してはいけない。それがわかっていないのならば、家長にオファーなど出すでない、セレッソよ!!ただ、マジな話、年齢的にも正念場なのであるが、彼がこれからチームに効率的な働きをして勝利に導くという姿がまるで見えないのである。不世出のクラッキとして、おそらく30年前だったら押しも押されぬスター選手になってたはずだ。現代サッカーに咲いた徒花として苦闘を続ける家長を当ブログは応援しています!
■17位 C大阪
ちーん(黙祷)。本当に今シーズン1番やらかしてしまったC大阪である。「史上最攻」をキーワードに柿谷、山口蛍、長谷川アーリアアリアリアリアリアリーデヴェルチ、扇原などの日本代表クラスを軸として、そこになんと世界のフォルランを獲得。うっひょーーーーー!!!盛り上がってきたーーー!!!とオフシーズンの話題を完璧にさらっていった。しかし、なぜか監督はポポビッチを選択。なぜだ。ちょっと純度の高いコカインでもキメながら監督選んだのか。昨年までのFC東京を見ていた連中なら全員前途の厳しさを感じたと思うが、その予感は的中。ピッチ内ではひたすらワンツーが展開され、「ワンツー地獄」「ワンツーにあらずんば人にあらず」「ワンツー細胞はあります!」という未来がさっぱり見えないサッカーを展開。裏抜けが得意な柿谷、一発が欲しいフォルラン、そういうパスを出したい扇原などは困惑することしきり。長谷川アーリアアリアアーリアフワフワだけがワンツーの春を謳歌していた。また、フォルランをトップにするために柿谷をシャドーにして守備に走り回らせるなどして、すっかり柿谷は調子がおかしくなってW杯ではレギュラー落ち。また、勝負のACL広州戦ではチームの心臓である山口蛍を右ウイングバックにして自ら心臓を握りつぶすという斬新な采配。あえなくクビとなってしまった。その後には、ドイツ系イタリア人だかイタリア系ドイツ人だかのペッなんとかオリ監督を招聘。ヨーロッパスタンダードなサッカーを教え込もうとしたのだが、いかんせん今はシーズン途中で降格危機。病気で倒れてる人間に「病をそもそも防ぐのは強靭な肉体だ!」と筋トレをさせるようなもので、そんなもん身につくわけがない。10試合ほど未勝利で、ペッツァイオリオリオリオリオリオーヤリヤリヤリヤーは大阪の街にバブルガムな別れを告げた。そして、最後には最終兵器としてユースの監督やってた大熊弟さんを起用。これが兄貴仕込みの気合サッカーだった。とにかくボールを追え、気合で追え、死んでも追えというサッカーで、心頭滅却すればプレスも軽しという具合の近年稀に見る脳筋サッカーを展開。ゾーン守備もクソもないので、相手SBがオーバーラップするとサイドハーフが死ぬまでついていくので、ボールを奪っても攻撃できず。サイドを突破されたらCBがすぐに釣り出されるので、最後のクロスに競ってるのはなぜか長谷川アズノウアズワンツーという思わず目を背けたくなるような地獄が展開。また、「追えること」がFWの第一条件となるため、世界の決定力を見せつけていた途中加入のカカウは結局レギュラーにならず、フォルランは最後3試合はベンチ外ということで、伝説の剣を持ってるのに「重いから」という理由で使わないちぐはぐさ。ここまで負の連鎖が重なっては、降格するなというほうが難しい。脱クルピを掲げて戦った今シーズンのミッションは見事に失敗に終わった。さて、来季の話だが、フォルランはわからないが、カカウと山口蛍と山下は残りそう、という以外には南野、テクノ杉本、扇原などの去就は全くわからず、どういう形になるのかさっぱりわからない。1年で戻るのが至上命題だろうが、その全責任を負う強化部長に大熊兄を招聘。こ、こいつら、この状況で倍プッシュだ・・・!!そのあまりの強気な姿勢に、なるほど、史上最攻とはサッカーの内容ではなくて、とにかくどの方向でもいいから攻めまくるということなんだな、と思って俺はそっと目を閉じた。がんばれ。超がんばれ。
・ディエゴ・フォルラン
鳴り物入りで入団も7得点と振るわなかった、ワールドカップMVP。いや、それでもチーム内得点王なんだけどね。永井と杉本なにしてた。確かに全盛期のキレはなかったが、随所で往時の凄みを見せていたので、まったく持ち味を生かせない戦術が続いたのは非常に残念だった。つうか、パス出すやつがいねえ。変なインタビューの誤訳があったりとかなんかイメージが悪くなってしまったが、新約フォルランインタビューによると、フォルランはこのチームに残る甘さなどを的確に指摘していた。ビジネス先行の大物投資が悪いとは言わないが、それが働く素地を少しは用意してあげないといけないということがよくわかる。しかし、大物呼んで集客アップのフォルラン・プランが頓挫しちゃうと、今後しばらくこのやり方が禁忌になっちゃいそうで、それはそれで困ったものなんだけど、もうしょうがないよね。ラウールとかシャビとかカカとか大物を呼ぼうとしては否定しているFC東京の幹部さんたちは今回の事例を反面教師として、ぜひ前述の大物とは言わないので、レオ・コーカーとかスサエタとか呼んで「大物・・・?」と世間を困惑させて欲しいものである。さて、フォルランは今後どうするのか。まあ謎のたこ焼き技術を見せていたカカウも残るようだし、ほら、監督も代わるしさ、もうちょっとだけ日本に残ってさ、その経験をセレッソの若造どもに伝えてやってくださいよ。すっげえうまい焼鳥屋とか教えてあげるからさ。来年フクアリにおいでよ。
■18位 徳島
案の定過ぎて案の定の最下位である。プレーオフ勝ち抜きチームは1年で落ちるというジンクス継続である。やったぞ!昇格だ!ポカリマネーお願いしまっす、大塚製薬さん!!と思ったのだが、なぜかシーズン前は沈黙を保ち、ほぼJ2を戦った戦力で挑戦J1!!になってしまった。そして、開幕からチームはぶっちぎりの最下位を継続。小林監督が手を変え品を変えなんとか塹壕を構築しようとするのだが、いかんせんあまりにも土嚢が薄すぎて、J1機関銃を前にはあまりに無力すぎた。濱田、斎藤のボランチでフィルターをかけろというのは、障子で水を汲めというようなもの。押し込まれたチームは攻撃に手をかけることなど夢のまた夢。前線で潰れる高崎をひたすら眺める日々が続いた。チームは青息吐息で夏前にはほぼチェックメイトの状態になってしまう。そうしてから、ようやくポカリが重い腰を上げる。エステバン、アドリアーノ272号、村松などJ1クラスの戦力をようやく買い付けた。しかし、無所属だったりデブだったり運動不足だったりで彼らがフィットしたのはもう夏も終わろうという頃。その頃にはすっかり可能性はなくなってしまい、あえなくジ・エンドとなった。最後の方とかアドリアーノ999号は出てなかったしな。四国勢初のJ1初挑戦は終了したが、結局いろんなところが限界だったところがかいま見えた。戦力も、フロントも準備が出来なかったのは初顔ゆえの仕方ないことかもしれないが、これでは百戦錬磨の小林監督も何をどうしていいのやらさっぱりわからなかったことだろう。ただ、褒められるのはその忍耐強さ。元々自己評価が高くなかったので、負けが込んでも監督をクビにすることはなかったどころか、契約を延長。負けが込みながらも終盤までチームが壊れなかったのは立派の一言。実際、誰がやっても同じ結果になったと思うので、それは非常に賢明だった。練習場の整備などは着々と進んでいることもあるので、ゆっくりと地力を蓄えてまたJ1を目指したらいいのではないだろうか。小林監督をクビにするのは、彼が潤沢な戦力を持て余し始めてからでも遅くはない。まあ、来年もJ2ではめんどくせー相手になるんだろうなー。またよろしく。
・エステバン
シーズン半ばを過ぎてからの加入だったが、さすがのボール奪取力を見せたコロンビアの怪人。まったくフィルターがかからなかった中盤を一人で狩りまくり、今季始めて徳島のバイタルエリアに壁を作った。まあ、結局それでもやられちゃったんだけどね。ただ、この補強によって大塚製薬さんが一人の怪人のパワーというものを思い知っていただけると幸いである。エステバンの球出しとかはクソだけど、それでも刈り取るという異能を持った選手を一人いれるだけでこんなに違うんですよ、と。ただ、若干小林さんも持て余し気味だったのは確かだが。相変わらず顔は超絶怖かったので、相手チームへの脅しにもなる。来季の契約がどうなるのかはわからないが、彼をチームに組み込んでいければ確実に良いチームになるだろう。見たいので、ぜひ残して。千葉戦は夫人の出産に立ち会うとかで休んでね。
■番外編 千葉
はおおおおおおおおおおおおおおおおおん、またやってしまったよおおおおおおおおおおおおおおおおおお(喜作のソーセージを身体中の穴という穴に差し込みながら)!!!またである、またやってしまったのである。久々の監督継続ということでシーズンに臨んだのだが、まったく継続性が見られずにビルドアップもおぼつかない状態で開幕戦で栃木にぼこぼこにされると、今シーズン初のバス囲みという偉業を達成。その後なんとか立て直したと思われたが、6節の湘南戦で今もタカクスコアとして語り継がれる6失点での敗退で死亡。ここでクビになってもおかしくなかったのだが、なんでんかんではけっこうしぶとく、今までのなんちゃってパスサッカーから縦により早いサッカーに変更。中村ダブルオーの左足クロスからケンペスあるいは森本という形が出来上がりつつあった。そこからは割と順調にチームを仕上げていったのだが、今年の株主総会の目玉事業として監督交代。なんでんかんでん。後任についたのは五輪4位ながら、昨シーズン磐田を落とした関塚さんだった。関塚さんは鈴木さんが積み上げたものをしっかりと受け継ぎ、より早いサッカーを志向。谷澤と中村ダブルオーで左サイドを崩し、さらには町田、幸野を2列目に置いて、中央からも少しずつだが崩せるようになってきた。9月半ばから10月いっぱいまで9戦無敗の成績でプレーオフ圏内に再浮上。この間、ようやくフィットした森本が鬼神のような働きを見せたことを忘れてはならない。これは日本代表の森本という見事なプレーだった。別人とかいってごめん。そして、その後はプレーオフを経て、結果は知っての通りである。ともかく、中盤までのふらふら運転がもったいなかった。シーズン前の見込みが甘かったと言わざるをえない。ただ、その後のリカバリーがうまくいったのも確か。関塚さんに代わってから急浮上したように見えるが、鈴木監督でもそこそこ似たような結果になったとは思われる。プレーオフは一発勝負だから仕方がない。相手に神がいた。それだけだ。さて、来シーズンだが、もういやなのである。何がってプレーオフである。あんな一発勝負でやられるのは納得がいかないのである。制度だとか言われても、もうやなんですーーーー!!!!きーーーーー!!!なので、もう自動昇格を目指すしかない。関塚さんが留任、ケンペス、山口智が退団ということである一つの時代は確実に終わりを告げた。関塚さんのサッカーだと前線の個人がものをいうので、森本の残留はもちろんのこと、単体でいけるブラジル人とかをばんばん仕入れていただきたい。ボランチもいまいちなのでパウリーニョを入れられるなら入れて、CBも山口いなくなったからコシェルニーとかコンパ兄とか入れてくれ。確かに井手、町田、大岩、キムなどはだんだんと育っているのだが、もうそんなの待ってられないのだ。ぜひとも開幕ダッシュからぶっちぎりでいってくれ!!無理だけど!!ともかく、なんでもいいから上がってください!!上がれない場合には法的手段も積極的に検討することを辞さない、そういった覚悟でわたしはおりますので、そのへんよろしく!!!
・山口智
3年間おつかれさまでした。ここ3年の守備の安定感はすべて彼のおかげと言っても過言ではない。攻めダルマG大阪でバランスをとり続けた能力はダテではなく、ラインコントロールとカバーリングは抜群だった。また、球出しでも両足でサイドに大きく振れるという、簡単なようで難しい仕事をあっさりとこなすので組み立てもできる。近年はスピードがなくなったと言われがちだったが、そのクレバーな守備と組み立てで十分にお釣りがくるほどだ。ほぼ守備に関する全権を握っていたのだが、それをあっさりと切るのにはなにか裏付けがあるということだと信じたい。代わりがいないとか、そういうことは絶対にないと信じたい。あのプレスがきても平気でボールを捌ける技術が見れなくなるのは本当に寂しい。もっといいチームから引きがあると思うので、ぜひそこで活躍していただいて、我が千葉に復讐してもらいたいものだ。J1に上がらせてやりたかったなー。
今年も楽しかったねJリーグ!!!!(プレーオフ除く)
また来年もよろしく!!(プレーオフ除く)
一番分量が多いよ!!
■13位 甲府
JFKラストイヤーも塹壕戦ミッション完遂である。「さーーー!ひきこもるぞー!!」を合言葉に今年も甲府盆地防衛線を展開。マルキーニョス・パラナ防衛司令官、山本英臣工兵隊長の下、せっせと二重三重の防衛線を構築。PA内に来るまでには消耗激しく、佐々木、青山の近接戦闘部隊に狙い撃ち。失点31はG大阪と並んで
・盛田剛平
今年は盛田の年だった。浦和でセンターフォワード失格の烙印を押され、長いセンターバック生活を送り、一度は契約解除しながら、この年になってフォワードとしてピークを迎えるとは誰が予想しただろうか。今年の5点はキャリアハイ。ただ、守備、アシストなど得点以外の仕事で異様に活躍していたので、このスコアでも御の字である。また、重要なゴールも決めている。31節C大阪戦との乾坤一擲の大勝負では先制されながらも天空湯切り落としヘッドヤサイニンニクマシマシバージョンによって同点に追いつく大活躍。このプレーで出血するも、出場は続け、結局は勝利。残留に向けての偉大な仕事だった。また、残留決定後には余裕綽々でスタジアムに「盛田食堂」を開店。あっという間に売り切るなど、副業のサッカーに加えて本業も絶好調だった。さて、来年はどうするか。監督が代わって立場が不明だが、こういう献身的な男はなるべく残しておいた方がよい。ラーメン食わせておけば文句は言わないので、給料も現物支給でいいだろ。来年も是非見たい選手。よろしくお願いしますよ、甲府さん。
■14位 仙台
あ、あ、あ、あ、あぶなかったぁーーーーーーー(牛タンをしゃぶりながら)!!!6年に及ぶダジャレ森時代が終焉し、オーストラリアからアーノルド監督を招聘。新たな時代へ!!イッツニューワールド!!ということで意気上がったのだがまったく勝てず。だって、パスサッカーやろうにもそんなことできるの一人もいねえもん。4月で解任され、2014年J1最初のクビとなった。後で地元メディアから呪詛のようなアーノルド氏のコメントが聞こえてきたり、最近になって「言った通り動かない選手が悪い」とか言って試合中に采配放棄しようとしたりしてたことが発覚し、泥沼だった。まあ、ほんとだったらそりゃクビになるわな。ただ、アーノルド監督だけを責めるわけにもいけない。ダジャレ寵愛の選手たちはすっかり年を取って動けなくなり、自慢のプレッシングが機能しない。頼みのウィルソンも今年は怪我が多く、突き上げるべき若手もあんまり見当たらないという絶望感あふれる状況。なので、監督がJナンバーワン男前の渡辺さんに変わってからもちっとも勝てなかった。このままじゃ順当に降格・・・というところだったが、フロントはさすがにドーピングを決意。鹿島から野沢、ブラジルからハモン、大宮から村上を獲得。野沢は旬を過ぎた選手、ハモンは若くてよくわからん、村上もなぜか大宮からきた、という具合になんだかやけっぱちに思えたので、俺も勘違い補強の3位にあげたのだが、当初は全く機能していなかったこの補強が、終盤になって功を奏す。まず、野沢だが、試合から遠ざかっていたために戻るのに時間がかかったが、レギュラーに定着。全盛期に近い技巧を駆使して前線に足りなかったタメを作って攻撃をけん引し、最終盤には貴重なゴールも決めた。あと、この人とリャンが蹴って、赤嶺とかが飛び込んでくるプレースキックは死ぬほど怖い。そして、ハモンといえばあの「試合中全力疾走0回」の札幌のハモンを思い出したのだが、こちらは若くてそういうことなく、セレッソ戦でえぐいミドル突き刺したりしていた。また、村上ももうほぼ終わった選手扱いを大宮で受け「俺はお前らのおもちゃじゃねえ」と吐き捨てて移籍してきたのだが、浦和戦でダメ押し点をゲット。ベテランとしての仕事を全うした。さて、なんとかかんとか生き残ったのだが、セレッソ、大宮が勝手にこけてくれたというほぼ偶然に近い現象だったので、来年以降が非常に心配。若手(と言ってもそんなに若くないのだが)期待の星だった武藤の有名じゃない方がなぜか浦和に行くようだし、また、チームの精神的支柱である角田が川崎という噂も出ていたり、赤嶺ガンバはほぼ決定だしで、未来は暗澹としている。ダジャレ森監督だったら「角田が出てっちゃったら来年こそこう角田!」なんて言っちゃ(以下待ってけさい、ダジャレ待ってけさい)
・赤嶺真吾
東北最強のボックスストライカーはイマイチなシーズンだったが、やっぱり最後は締めていった。アーノルド近未来パスサッカーにおいて居場所はなく、ベンチを温める日々。なぜか動いてナンボのウィルソンが1トップで死にそうになっても使われず、悶々とした日々を過ごした。渡辺監督になってからようやく使われ始めて、当然のように点をとりはじめる。途中で相棒ウィルソンがいなくなってから孤立を深めるものの、それでも前線で身体を張って点を取り続けた。結局は9点でチーム内得点王。細かい仕事はほとんどできないが、横からいいボールさえくればゴールにねじ込むというストライカーらしいストライカーである。そんな頼りになる赤嶺だが、どうもG大阪移籍が濃厚。角田だの武藤だのも出るようだし、ウィルソンの去就もわからず。特に長年の功労者である角田にこういう噂が立つこと自体が不可解。なんかアーノルド監督のときも思ったのだが、ここはやっぱりフロントに問題があって、それをダジャレ森監督がなんとか押さえつけてたんじゃないかという気もしてきた。赤嶺が抜けるといよいよ仙台は崖っぷちだが、赤嶺自体にそんな責任はないのでG大阪にいっても頑張ってほしいものである。米倉やら遠藤やら宇佐美やらからいいボールたくさんくるぞ。
■15位 清水
あああああああああああああああああああああぶなかったーーーーーーー(さわやかのハンバーグに顔をうずめながら)!!!ゴトビ体制でスタートした今季だったが最初は好調だった。長沢とノヴァコビッチのハイタワーコンビは脅威そのもの。しかし、エース長沢の十字靭帯ぶっちーんにより全ての計画が暗礁に。チームで最も唯一無二の選手だった長沢の穴を誰も埋められず、ノヴァコビッチを最前線に持ってくるも、実はそこがそんなに得意でないので、チームの攻撃は機能不全に。点が取れない状態を支えるほど守備も固くないので、成績は停滞してしまった。それでもそこそこなんとかチームを保たせていたのだが、フロントはゴトビ監督の解任を決断。そしてレジェンド大榎監督を投入。外国人監督でうまくいかないからレジェンド投入という流れはどこか近くのチームでも見たような・・・Nボックス・・・くっ・・・頭が痛くて思い出せない・・・(ここでメモは途切れている)。しかし、長沢がいないことでうまくいってないので監督を代えてもうまくいくはずもなく、チーム状況はさらに悪化。栃木で猛威を振るっていた瀬沼をあわてて呼び戻すも、まったく使わないというよくわからない采配は「ゴトビの息のかかった者は使わない」「俺色に染め上げてやる」「三羽烏で一番出世した健太はころす」という強い意志が感じられた。そんな中で曲がりなりにも守備を支えていたカルピス4杯目が怪我でシーズンエンド。代わりはいませんでした!!大榎監督は手塩にかけた
・瀬沼優司
(・・・・・・きこえますか・・・きこえますか・・・瀬沼・・・優司さん・・・ しもつかれの妖精です・・・ 今・・・ あなたの・・・心に・・・直接・・・ 呼びかけています・・・ 清水で・・・ベンチ外で・・・くすぶっている場合では・・・ありません・・・あなたが・・・試合に・・・使われる・・・可能性は・・・微粒子レベルですら存在しません・・・というか・・・大榎さんは・・・たぶん生理的に・・・きみを・・・うけつけない・・・ 戻るのです・・・栃木に・・・戻るのです・・・毎日餃子と・・・しもつかれを・・・食べる生活に・・・戻るのです・・・・・・・・・ちがいます・・・納豆は・・・・・・隣の県です・・・・・・)
■16位 大宮
やややややややややややややややってしまった(NTTのコードで首を吊りながら)!!!「落ちない」「落ちるときは天変地異が起こったとき」「落ちたらアンゴルモアの大王が現れて世界は壊滅する」などと言われていたが、ついについにやってしまった。今シーズン、サンキュー大熊兄監督の下で始まったが、序盤からチームは壊滅状況。戦術がなく気合で頑張れが合言葉の守備は、去年のベルデニックの規律はどこにいったという崩壊気味。中盤では家長が自由に動き回ってバランスを崩し、その補填をするはずの青木はもういなくて、金澤完全に過労死。さっくりと中盤を突破された相手攻撃陣を菊地@悪人顔と高橋“クローズ”祥平が「なにしとんじゃぁ、カチコミかおどれらぁ!」と都度撃退するという無間地獄。まあ無理だよね。攻撃でも中盤で奪えないのでショートカウンターができず、ズラタンが生きず。そのため、攻撃が遅攻ばかりだったのだが、埒があかないので家長がボールをもらいに自由に動き回り時間を作るのだが、オフザボールでそれを助ける選手が現れず、結局フィニッシュまでたどり着かないので空いた穴からカウンターされるという「悪循環」を形にしたらこうなるという地獄絵図。大声監督は5バックにしたり2トップにしたり1トップにしたりしてるのだが、中が腐ってるサバをどう料理しようが腐ったサバであることに変わりはない。ただ、それでも頑なにカルリーニョスを使わなかったので、理性は残っていたようだ。結局選手はやる気をなくしてしまい、離反。バスを囲まれた時も高橋“クローズ”祥平が「もっとやれ!」と煽るなど、既にチームとしての体をなしていなかったためあえなく解任。高橋“クローズ”祥平は、鉄拳制裁ありありのロイ・キーン男塾でも是非同じことをやっていただきたい。後任の渋谷監督は大宮待ちに待った人材だったが、それでも状況は変わらず。残留のためにはガード固めて前線の暴力のような外国人でなんとかする、という「佐久間大宮防衛要綱」という虎の巻が確立されていたのだが、なぜかこれを無視して若干攻めに出た感じも。大声監督が守りだったから、今度は攻撃だ!とでも思ったのだろうか。家長にキャプテンマークを任せ、カルリーニョスを中盤の底に固定、左サイドは突破の鬼泉澤を起用、2トップはムルジャ、ズラタンのズルムジャコンビ@玉乃さん命名という前がかり戦術で臨むも大爆死。最終盤には懲りてカルリーニョス外してムルジャも下げたようだが、もう後の祭りであった。途中で金澤が怪我したこともあって、シーズン中に一度も形という形が見いだせなかったので、落ちて当然である。さて、来季。チームの中心を任せた家長に心中する気はさらさらなく出奔予定、ズラタンはお隣に移籍、高橋“クローズ”祥平も虎視眈々と情勢を伺うというような不穏な気配で、残る選手が誰なのかさっぱりわからず。もう泉澤、菊地、富山、金澤以外は全員出してがらがらぽんしてもいいんではないだろうか。いろいろな膿が溜まりすぎているし、このままじゃまた「俺はおまえらのおもちゃじゃねぇ」と暴発する危険性大。まあ、このまま燻ってもらったほうが、我が千葉としては好都合なので、ぜひカルリーニョス中心のチームでJ2制覇を目指していただきたい。
・家長昭博
俺は本当にこの男が好きなのである。抜群のボールタッチ、体の使い方のうまさによるキープ力、鈍足だが体重移動で逆を取り抜けていくドリブル、唐突なスルーパス、まさに天才である。北京五輪の頃には「水野と家長で代表の両翼は10年安泰や!さらに森本と平山の2トップでVやねん!」と思っていたほどだ。しかし、なぜかこの選手を使うと勝てないのである。レギュラーで好成績だったのはセレッソにいた頃くらいだろうか。みんな使い方を間違えている。チームの中心として扱うのではダメなのだ。何度も言っているが、家長は嗜好品、杏仁豆腐の上に乗せるクコの実なのである。いくらうまいからと言って中心選手にしても、左サイドに配置されてるのに右サイドでワンツーやってたり、あまりにも自由すぎるのである。そこで得点という結果がついて来ればいいのだが、超絶技巧を見せる割には決定的な仕事をすることも少なく、まったく収支が合わないのだ。デニウソンだ。ブラジル代表のデニウソンと同じように扱うのだ。終盤勝ってるゲームで投入し、延々鹿島らせるのが正解である。間違ってもビハインドの状況で投入してはいけない。それがわかっていないのならば、家長にオファーなど出すでない、セレッソよ!!ただ、マジな話、年齢的にも正念場なのであるが、彼がこれからチームに効率的な働きをして勝利に導くという姿がまるで見えないのである。不世出のクラッキとして、おそらく30年前だったら押しも押されぬスター選手になってたはずだ。現代サッカーに咲いた徒花として苦闘を続ける家長を当ブログは応援しています!
■17位 C大阪
ちーん(黙祷)。本当に今シーズン1番やらかしてしまったC大阪である。「史上最攻」をキーワードに柿谷、山口蛍、長谷川アーリアアリアリアリアリアリーデヴェルチ、扇原などの日本代表クラスを軸として、そこになんと世界のフォルランを獲得。うっひょーーーーー!!!盛り上がってきたーーー!!!とオフシーズンの話題を完璧にさらっていった。しかし、なぜか監督はポポビッチを選択。なぜだ。ちょっと純度の高いコカインでもキメながら監督選んだのか。昨年までのFC東京を見ていた連中なら全員前途の厳しさを感じたと思うが、その予感は的中。ピッチ内ではひたすらワンツーが展開され、「ワンツー地獄」「ワンツーにあらずんば人にあらず」「ワンツー細胞はあります!」という未来がさっぱり見えないサッカーを展開。裏抜けが得意な柿谷、一発が欲しいフォルラン、そういうパスを出したい扇原などは困惑することしきり。長谷川アーリアアリアアーリアフワフワだけがワンツーの春を謳歌していた。また、フォルランをトップにするために柿谷をシャドーにして守備に走り回らせるなどして、すっかり柿谷は調子がおかしくなってW杯ではレギュラー落ち。また、勝負のACL広州戦ではチームの心臓である山口蛍を右ウイングバックにして自ら心臓を握りつぶすという斬新な采配。あえなくクビとなってしまった。その後には、ドイツ系イタリア人だかイタリア系ドイツ人だかのペッなんとかオリ監督を招聘。ヨーロッパスタンダードなサッカーを教え込もうとしたのだが、いかんせん今はシーズン途中で降格危機。病気で倒れてる人間に「病をそもそも防ぐのは強靭な肉体だ!」と筋トレをさせるようなもので、そんなもん身につくわけがない。10試合ほど未勝利で、ペッツァイオリオリオリオリオリオーヤリヤリヤリヤーは大阪の街にバブルガムな別れを告げた。そして、最後には最終兵器としてユースの監督やってた大熊弟さんを起用。これが兄貴仕込みの気合サッカーだった。とにかくボールを追え、気合で追え、死んでも追えというサッカーで、心頭滅却すればプレスも軽しという具合の近年稀に見る脳筋サッカーを展開。ゾーン守備もクソもないので、相手SBがオーバーラップするとサイドハーフが死ぬまでついていくので、ボールを奪っても攻撃できず。サイドを突破されたらCBがすぐに釣り出されるので、最後のクロスに競ってるのはなぜか長谷川アズノウアズワンツーという思わず目を背けたくなるような地獄が展開。また、「追えること」がFWの第一条件となるため、世界の決定力を見せつけていた途中加入のカカウは結局レギュラーにならず、フォルランは最後3試合はベンチ外ということで、伝説の剣を持ってるのに「重いから」という理由で使わないちぐはぐさ。ここまで負の連鎖が重なっては、降格するなというほうが難しい。脱クルピを掲げて戦った今シーズンのミッションは見事に失敗に終わった。さて、来季の話だが、フォルランはわからないが、カカウと山口蛍と山下は残りそう、という以外には南野、テクノ杉本、扇原などの去就は全くわからず、どういう形になるのかさっぱりわからない。1年で戻るのが至上命題だろうが、その全責任を負う強化部長に大熊兄を招聘。こ、こいつら、この状況で倍プッシュだ・・・!!そのあまりの強気な姿勢に、なるほど、史上最攻とはサッカーの内容ではなくて、とにかくどの方向でもいいから攻めまくるということなんだな、と思って俺はそっと目を閉じた。がんばれ。超がんばれ。
・ディエゴ・フォルラン
鳴り物入りで入団も7得点と振るわなかった、ワールドカップMVP。いや、それでもチーム内得点王なんだけどね。永井と杉本なにしてた。確かに全盛期のキレはなかったが、随所で往時の凄みを見せていたので、まったく持ち味を生かせない戦術が続いたのは非常に残念だった。つうか、パス出すやつがいねえ。変なインタビューの誤訳があったりとかなんかイメージが悪くなってしまったが、新約フォルランインタビューによると、フォルランはこのチームに残る甘さなどを的確に指摘していた。ビジネス先行の大物投資が悪いとは言わないが、それが働く素地を少しは用意してあげないといけないということがよくわかる。しかし、大物呼んで集客アップのフォルラン・プランが頓挫しちゃうと、今後しばらくこのやり方が禁忌になっちゃいそうで、それはそれで困ったものなんだけど、もうしょうがないよね。ラウールとかシャビとかカカとか大物を呼ぼうとしては否定しているFC東京の幹部さんたちは今回の事例を反面教師として、ぜひ前述の大物とは言わないので、レオ・コーカーとかスサエタとか呼んで「大物・・・?」と世間を困惑させて欲しいものである。さて、フォルランは今後どうするのか。まあ謎のたこ焼き技術を見せていたカカウも残るようだし、ほら、監督も代わるしさ、もうちょっとだけ日本に残ってさ、その経験をセレッソの若造どもに伝えてやってくださいよ。すっげえうまい焼鳥屋とか教えてあげるからさ。来年フクアリにおいでよ。
■18位 徳島
案の定過ぎて案の定の最下位である。プレーオフ勝ち抜きチームは1年で落ちるというジンクス継続である。やったぞ!昇格だ!ポカリマネーお願いしまっす、大塚製薬さん!!と思ったのだが、なぜかシーズン前は沈黙を保ち、ほぼJ2を戦った戦力で挑戦J1!!になってしまった。そして、開幕からチームはぶっちぎりの最下位を継続。小林監督が手を変え品を変えなんとか塹壕を構築しようとするのだが、いかんせんあまりにも土嚢が薄すぎて、J1機関銃を前にはあまりに無力すぎた。濱田、斎藤のボランチでフィルターをかけろというのは、障子で水を汲めというようなもの。押し込まれたチームは攻撃に手をかけることなど夢のまた夢。前線で潰れる高崎をひたすら眺める日々が続いた。チームは青息吐息で夏前にはほぼチェックメイトの状態になってしまう。そうしてから、ようやくポカリが重い腰を上げる。エステバン、アドリアーノ272号、村松などJ1クラスの戦力をようやく買い付けた。しかし、無所属だったりデブだったり運動不足だったりで彼らがフィットしたのはもう夏も終わろうという頃。その頃にはすっかり可能性はなくなってしまい、あえなくジ・エンドとなった。最後の方とかアドリアーノ999号は出てなかったしな。四国勢初のJ1初挑戦は終了したが、結局いろんなところが限界だったところがかいま見えた。戦力も、フロントも準備が出来なかったのは初顔ゆえの仕方ないことかもしれないが、これでは百戦錬磨の小林監督も何をどうしていいのやらさっぱりわからなかったことだろう。ただ、褒められるのはその忍耐強さ。元々自己評価が高くなかったので、負けが込んでも監督をクビにすることはなかったどころか、契約を延長。負けが込みながらも終盤までチームが壊れなかったのは立派の一言。実際、誰がやっても同じ結果になったと思うので、それは非常に賢明だった。練習場の整備などは着々と進んでいることもあるので、ゆっくりと地力を蓄えてまたJ1を目指したらいいのではないだろうか。小林監督をクビにするのは、彼が潤沢な戦力を持て余し始めてからでも遅くはない。まあ、来年もJ2ではめんどくせー相手になるんだろうなー。またよろしく。
・エステバン
シーズン半ばを過ぎてからの加入だったが、さすがのボール奪取力を見せたコロンビアの怪人。まったくフィルターがかからなかった中盤を一人で狩りまくり、今季始めて徳島のバイタルエリアに壁を作った。まあ、結局それでもやられちゃったんだけどね。ただ、この補強によって大塚製薬さんが一人の怪人のパワーというものを思い知っていただけると幸いである。エステバンの球出しとかはクソだけど、それでも刈り取るという異能を持った選手を一人いれるだけでこんなに違うんですよ、と。ただ、若干小林さんも持て余し気味だったのは確かだが。相変わらず顔は超絶怖かったので、相手チームへの脅しにもなる。来季の契約がどうなるのかはわからないが、彼をチームに組み込んでいければ確実に良いチームになるだろう。見たいので、ぜひ残して。千葉戦は夫人の出産に立ち会うとかで休んでね。
■番外編 千葉
はおおおおおおおおおおおおおおおおおん、またやってしまったよおおおおおおおおおおおおおおおおおお(喜作のソーセージを身体中の穴という穴に差し込みながら)!!!またである、またやってしまったのである。久々の監督継続ということでシーズンに臨んだのだが、まったく継続性が見られずにビルドアップもおぼつかない状態で開幕戦で栃木にぼこぼこにされると、今シーズン初のバス囲みという偉業を達成。その後なんとか立て直したと思われたが、6節の湘南戦で今もタカクスコアとして語り継がれる6失点での敗退で死亡。ここでクビになってもおかしくなかったのだが、なんでんかんではけっこうしぶとく、今までのなんちゃってパスサッカーから縦により早いサッカーに変更。中村ダブルオーの左足クロスからケンペスあるいは森本という形が出来上がりつつあった。そこからは割と順調にチームを仕上げていったのだが、今年の株主総会の目玉事業として監督交代。なんでんかんでん。後任についたのは五輪4位ながら、昨シーズン磐田を落とした関塚さんだった。関塚さんは鈴木さんが積み上げたものをしっかりと受け継ぎ、より早いサッカーを志向。谷澤と中村ダブルオーで左サイドを崩し、さらには町田、幸野を2列目に置いて、中央からも少しずつだが崩せるようになってきた。9月半ばから10月いっぱいまで9戦無敗の成績でプレーオフ圏内に再浮上。この間、ようやくフィットした森本が鬼神のような働きを見せたことを忘れてはならない。これは日本代表の森本という見事なプレーだった。別人とかいってごめん。そして、その後はプレーオフを経て、結果は知っての通りである。ともかく、中盤までのふらふら運転がもったいなかった。シーズン前の見込みが甘かったと言わざるをえない。ただ、その後のリカバリーがうまくいったのも確か。関塚さんに代わってから急浮上したように見えるが、鈴木監督でもそこそこ似たような結果になったとは思われる。プレーオフは一発勝負だから仕方がない。相手に神がいた。それだけだ。さて、来シーズンだが、もういやなのである。何がってプレーオフである。あんな一発勝負でやられるのは納得がいかないのである。制度だとか言われても、もうやなんですーーーー!!!!きーーーーー!!!なので、もう自動昇格を目指すしかない。関塚さんが留任、ケンペス、山口智が退団ということである一つの時代は確実に終わりを告げた。関塚さんのサッカーだと前線の個人がものをいうので、森本の残留はもちろんのこと、単体でいけるブラジル人とかをばんばん仕入れていただきたい。ボランチもいまいちなのでパウリーニョを入れられるなら入れて、CBも山口いなくなったからコシェルニーとかコンパ兄とか入れてくれ。確かに井手、町田、大岩、キムなどはだんだんと育っているのだが、もうそんなの待ってられないのだ。ぜひとも開幕ダッシュからぶっちぎりでいってくれ!!無理だけど!!ともかく、なんでもいいから上がってください!!上がれない場合には法的手段も積極的に検討することを辞さない、そういった覚悟でわたしはおりますので、そのへんよろしく!!!
・山口智
3年間おつかれさまでした。ここ3年の守備の安定感はすべて彼のおかげと言っても過言ではない。攻めダルマG大阪でバランスをとり続けた能力はダテではなく、ラインコントロールとカバーリングは抜群だった。また、球出しでも両足でサイドに大きく振れるという、簡単なようで難しい仕事をあっさりとこなすので組み立てもできる。近年はスピードがなくなったと言われがちだったが、そのクレバーな守備と組み立てで十分にお釣りがくるほどだ。ほぼ守備に関する全権を握っていたのだが、それをあっさりと切るのにはなにか裏付けがあるということだと信じたい。代わりがいないとか、そういうことは絶対にないと信じたい。あのプレスがきても平気でボールを捌ける技術が見れなくなるのは本当に寂しい。もっといいチームから引きがあると思うので、ぜひそこで活躍していただいて、我が千葉に復讐してもらいたいものだ。J1に上がらせてやりたかったなー。
今年も楽しかったねJリーグ!!!!(プレーオフ除く)
また来年もよろしく!!(プレーオフ除く)