相手に何か言われて、それに対しOKするときに使われる言葉として
"알아요/알았어요/알겠어요"があります。
この三つはすべて"알다"という動詞から派生したものなのですが、
それぞれ微妙に使われるニュアンスが異なります。
今回は日本人学習者にもなかなかややこしい、これら三つの違いについて説明します。
①알아요
알아요のポイントは「単純にそのような知識があるかないか」
たとえば"김치를 알아요?"といえば
「キムチという食べ物を知ってる?」という意味になります。
聞く側にとっても、答える側にとっても、簡単にYes, Noを出せる
かなり軽いタイプの言い方となります。
考えることなく、知識の引き出しからパッと取り出せるぐらいの情報に
使われると考えていいと思います。
注意:"알아요"はその軽さ故に時に失礼になることも。
親切にアドバイスをしてくれた相手に対し
"네, 알아요"と言えば、
「そんなことは(言われなくても)知ってる」という
ニュアンスで受け取られてしまいます。
そういうときは"알겠어요/알겠습니다"というのがベター。
②알았어요
알았어요のポイントは「情報の受け入れ、または了解」
알아요が「知識」だったのに対し、
알았어요は「理解」できたかどうかがカギとなります。
このとき、情報の提供は「直前」になされたことが多く、
また情報の提供者もその場にいることがほとんどです。
日本語では「わかりました」に該当する表現なので
日本人はこれをついつい多用してしまいがちなのですが、
③で説明する"알겠어요"に比べるとかなり軽い感じで、
しつこい相手を「わかったわかった」とあしらうように
"알았어요 알았어요"と使われたりもします。
なので、特に目上の人に使うと気分を害されることがあります。
③알겠어요
ここで重要なのは"겠"という先語末語尾のはたらき。
"겠"には「自発的な意思を表す」という機能があり(例:제가 가겠습니다)、
それが「自分の心の中から自然に湧いてきた理解」というニュアンスを
알겠어요に与えています。
相手からの情報に即反応する알았어요にくらべ、
一旦その情報を自分の中におさめ、改めてじわ~っと納得した
という感じとでも言えばいいでしょうか。
なのでこの3つのなかではもっとも深みのある納得であり、
結果的に丁寧な感じのする言い方となります。
目上の相手に対しては"알겠습니다"と言っておけば、まず間違いありません。
여러분 알겠습니까??