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独創的なツイン・イコライズド・エレメント方式を採用した異次元の音

元ソニー技術屋のコラボイヤホン「TH-F4N」はカナル型の快作だ

2014年01月25日 12時00分更新

文● 四本淑三 

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 音茶楽とOlasonicのコラボによる「TH-F4N」は、これまでのカナルタイプイヤホンの常識を覆す快作である。価格4万円台の「高級イヤホン」として、その価格に見合った音は当然ながら、それ以上にエンジニアリング的な意味が大きいと感じた。

音茶楽は、お茶とオークヴィレッジの木工製品を扱う世田谷区経堂のお店。この製品もお茶缶に入ってくる

 カナルタイプには構造上どうしても「閉管共振(あるいは閉管共鳴)」による周波数特性の変化が避けられない。それを「ツイン・イコライズド・エレメント方式」という独創的な方法で低減し、かつ従来のカナル型のイメージを超える低域の再生能力を得ている。

 設計・開発は東京にある音茶楽株式会社で、同社が特許を持つツイン・イコライズド・エレメント方式を使ったカナル型シリーズ「Flat-4」がすでに発売されている。このFlat-4をベースとして、安価で高性能な小型オーディオを得意とするOlasonic(東和電子)によるファインチューニング版が、このTH-F4Nということになる。

 ちなみに音茶楽株式会社代表取締役の山岸亮さん、東和電子代表取締役の山本喜則さん、おふたりともにソニーを退社し独立したエンジニアであるところも興味深い。すでに発売されて結構な時間が経っているものの、改めてこのイヤホンがほかとどう違うかについてせまってみよう。

お茶缶を開けると、青い布に包まれたTH-F4Nが。おもてなし感も高い

Y字型ケーブルの分岐部分には「音茶楽」の文字

ミニプラグのホルダ部分には「Flat4」の文字

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