複数のフォルダに分類された多くのファイルを、簡単な操作で1個所にまとめてくれる便利なソフトを紹介しよう。
ファイルをいくつものフォルダに分類して保管していると、目的のファイルをどのフォルダに保管したのか、さっぱり思い出せなくなる時がある。2階層程度ならまだしも、3階層、4階層といった複雑な構造になっている場合は特にそうだ。
また、メモリカードに保存されたデジカメ写真をPCのエクスプローラで閲覧しようとした場合、いわゆるDCF(Design rule for Camera File system:カメラファイルシステム規格)で定めた階層構造に慣れていないと、いったいどのフォルダに写真データを保存したのか分からず、あちこち探して回る羽目になる。
こうした場合に便利なのが「FileExtractor」だ。このソフトを使えば、フォルダの階層構造をすべて破棄して中身のファイルだけを1個所にまとめてくれるので、目的のファイルをすばやく見つけられる。また、下層にファイルが残っているにも関わらず、うっかりフォルダごと削除してしまったという事故も防ぐことができるのだ。
競合のツールに比べ、フォルダ階層の深さを自由に指定できるほか、リネームの方法をいくつかのパターンから選べる点が優れている。また、任意の拡張子を指定して抽出するという機能もあるため、例えば前述のメモリカードからJPGの写真データだけを抽出するといった使い方も可能だ。
オリジナルのフォルダは処理後も残るため、たとえ操作に間違ってもやり直せるという安心感もある。こまめな整理癖が災いして、フォルダ分けがよく分からない状態になっている人におすすめだ。
ソフト名 | 対応OS | 利用料 | 作者 |
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File Extractor | Windows 2000/XP(要.NET Framework) | 無料 | kenjih氏 |
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