Amazonの電子書籍サービス「Kindle」が配布している無料アプリとChrome拡張を使って、「あとで読む」環境を手軽に構築する方法を紹介しよう。
国内でのサービスについて年内にも発表があるといわれるAmazonの電子書籍サービス「Kindle」。専用端末は所有していなくとも、無料で導入できるiOS/Android用のアプリについては試したことがあるという人もいるだろう。
さてKindleには、端末もしくはアプリごとに割り当てられた自分専用のアドレス宛にメールを送ると、その内容を電子書籍よろしくペラペラとめくって閲覧できる「Personal Documents」という機能がある。長文で読みづらいウェブページをコピペして送っておくことで、いわゆる「あとで読む」機能として使えるわけだ。
この「Webページの本文を自分専用のKindleメールアドレス宛に送信」という作業をたった2回のクリックで可能にするのが、Chromeの機能拡張「Send to Kindle」だ。
インストールするとChromeのツールバー上にボタンが表示されるようになるので、目的のウェブページ上でクリック。内容を確認して「Send」ボタンを押せば、その内容がKindleに送信され、読めるようになるというわけだ。本文がうまく抽出できなければ、自分でドラッグ&ドロップして任意の範囲を選択することもできる。
Kindleに送られたデータは、Kindle Storeで売られている電子書籍と同じように、ペラペラとめくって閲覧できる。必要に応じて文字サイズや背景色を変更することも可能なので、あとで読むためのツールとして重宝する。また別のKindle端末やアプリでダウンロードすることもでき、その際にはどこまで読んだかも同期されるので、複数のデバイスを併用しながら読み進めるのも容易だ。Chromeの機能拡張、およびKindleのアプリともに無料なので、長文を読むことの多い人はぜひ試してみてほしい。
ちなみにこの「Send to Kindle」とまったく同名のWindows用ソフトがAmazonからもリリースされており、こちらはウェブページ本文ではなく、PDFなどのファイルを右クリックしてPersonal Documentsに送信し、表示できる機能を持っている。自炊データのように50Mバイトを超える容量となるとさすがに厳しいが、一般的なオフィス文書などであれば十分実用的に使えるので、知っておいて損はないだろう。
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