決して正体を明かさない“おちゃらけ社会派”ブロガーのちきりんさんと、京都大学を卒業し“日本一のニート”を目指しているphaさんの対談5回目。今年中に失業する予定のちきりんさんは、“ものすごく努力し、幸せを勝ち取る”といった生き方についてどのように感じているのだろうか。
→5W1Hに忠実な新聞よりも、グチャグチャな「圧縮新聞」の方が面白い理由(1)
→このボクが、“日本一のニート”を目指すことができたワケ (2)
→そんじゃー“日本二のニート”になるっ! ちきりんのシナリオ(3)
31歳。大阪府大阪市出身、現在は東京都内に在住。京都大学を24歳で卒業し、25歳で就職。できるだけ働きたくなくて社内ニートになるものの、28歳のときにインターネットとプログラミングに出会った衝撃で会社を辞める。今は毎日ふらふらしながら「日本一のニート」を目指している。
独学で覚えたプログラミングを用いてネットに数々のWebサービスを公開。また、プログラマなどが集まったシェアハウスである「ギークハウスプロジェクト」を運営している。
土肥(編集部) 周囲から「ニートで何しているの?」といったネガティブに見られることが多いと思うのですが。
pha よく言われたりしますが、あまり気にしていませんね。僕は働いている人も働いてない人も、それぞれの生き方が違うだけでどちらにも優劣はないと思ってますし。適材適所で自分に向いている場所にいればいいと思います。批判してくるのは、毎日スーツを着て朝から夜まで決まった時間働くようなタイプのサラリーマンの人が多いですね。そういう人にとっては僕みたいに毎日昼間からフラフラしているような人があまり周りにいなくてよく分からないんだと思います。
逆にフリーランスで働いている人は、僕が平日の昼間からブラブラしているからといって、ほとんど説教したりしてきませんね。恐らく僕のような生活をしている人に慣れているんでしょう。考えてみればフリーランスとニートの境界線はあいまいなもので、仕事をあまりしないフリーランスとたまに仕事をするニートはほとんど区別が付かないですから。
ところで、ちきりんさんはニートになられてもブログは書き続けますか?
ちきりん 書くと思いますね。ブログじゃなくてもいいのですが、私は12歳のころからずっと日記を書いています。それを途中からブログで書いているだけ。
pha いつもハイペースでたくさんのエントリを書かれていて、さらに読み応えのある記事が多いですよね。
ちきりん そういえばこの対談が行われる数日前から、私のブログをブックマークしていただいてますよね? 「あ、phaさんが対談の準備をしてる!」と思っちゃいました。
pha ハハハ。ちきりんさんのブログを読んでいて「ボクもそう思う」という点が多いんですよ。ちきりんさんは基本的に「ニホン素晴らしい」といった感じで、悲観していない。また「これでいいんじゃないの?」といった内容が多いですよね。
ちきりん そうですね。昨年書いた「目標を低く持てば」や「人生、早めにあきらめようよ」などはたくさんの人に読まれました。多くの人が読んでくれるということは、共感してくれている人も多いのではと思っています。
最近の世の中を見ていて、がんばりすぎな人が多いんじゃないかと思っています。がんばりたい人に「がんばることをやめろ」という気はありませんが、全体的にがんばりすぎムードが漂っている感じがしますね。
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