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身体中が汗だくである。チキンゲームという言葉があるが、今日もギリギリの綱渡りだった。1時に委員会室に入った時は、強行採決の危険性は高まっていて、詰めかけた報道陣も多く、ついに最終段階かと思わせた。しかし、議場に入ると民主党の高山智司議員から「河野議長があっせんに乗り出している。与野党をそれぞれ呼んで話をしているらしい」と聞いた。強行採決後、国会が空転するのは目に見えていた。その混乱収拾に議長が動くことはあっても、強行採決直前に回避を要請するのは異例のこと、今日の採決はないかもしれないと期待を持った。

私の質問を終えてから、社民党国会対策委員会から「今日の採決は見送られた」という情報が寄せられた。河野議長は、「国民の一大関心事になっていて、私も事態を心配している」と自民・公明の国体委員長を呼んで、冒頭述べたという。与党に対しては、「強行採決をしないよう」に促し、野党に対しては「与党との修正協議」を進めることを要望したようだ。与党はこれを受け入れ、採決は止まった。

多くの世論が動き、メディアの報道もあって、「国民の一大関心事」までになってきた共謀罪。圧倒的多数の与党の前に、35人委員会で民主党7人・社民党1人の少数野党で徹底した論戦を張ってきた。私たちは、「どうせ力で押し切られる」という虚しさと闘いながら、今日も総力をあげて「このままの採決はいけない」と声を枯らした。「議長裁定」という予想外の展開だが、与野党の溝は条約の解釈をめぐって大きい。しっかりとした抜本的な議論を保証するためには、「採決」「採決」と焦るべきではない。

明日は何が起こるか分からないのが永田町。そして、無力に見えても、ひとりひとりが声をあげ、意思表示をすることで「世論」も形成される。その世論が昨年の秋は、小泉・自民党を支持したが、総選挙で与党は「共謀罪」など片鱗も語っていなかったではないか。

これからも「世論」と与党の綱引きは続く。気を引き締めて頑張っていこう。

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