lenovo ThinkCentre M700 Small のベンチマーク
lenovo ThinkCentre M700 Small のメモリー、ストレージ、ビデオカードを拡張したので、ベンチマークテストを比較します。
WinSat (エクスペリエンスインデックス)
Windows7でエクスペリエンスインデックス(Windows Experience Index )と呼ばれたパフォーマンス指標です。実際は Windows Vista から Windows 10 に搭載されている Windows System Assessment Tool (WinSat) というツールの出力結果です。
購入時構成
拡張後構成
これは速さを競うものではなく、システムのボトルネックを可視化するためのツールです。購入時構成では低かった DiskScore, GraphicsScore MemoryScore が拡張により改善し、指標の値としてはバランスが取れた構成になった事がわかります。メモリ追加が4GB+4GBで副次的に Dual Ch.化してるけど、その効果もどういう計算してるかわかりませんw というか、むしろ CPUScore が多少足を引っ張る感じに見えるw
CrystalDiskMark
CrystalDiskMark はストレージの読み書き速度を計測するベンチマークです。
事務機器としては、メモリとストレージは変更しておきたい部分。
購入時構成
WDC WD500AZLX
拡張後構成
WDC WDS250G2B0A
SATA3 接続のSSDの一般的な速度を確保していると思います。複数回実施しましたが、ランダムR/Wでは結構バラつきが出たので、SLCキャッシュのせいかもしれません。
ドラゴンクエストXベンチマーク
ビデオカードの評価としては、ゲームアプリケーションのベンチマークを試すのが良いのですが、なぜドラクエXか… このベンチマークが一般的なのか、有意なのかという観点は無視して、単純にファイルのダウンロードサイズが小さかったからです。
PCMark や FF14ベンチがフツーなんですが、サイズが3GBとかの世界だったので、やる気が出ませんでしたw
購入時構成
intel HD Graphics 520
拡張後構成
数値の評価は正直よくわかりませんw
起動時のデフォルト設定での数値でなく、最高品質・FullHD の場合の数値も上げておきます。
もっと重いベンチマークの方が判りやすかったかも知れません。
でも、intel HD Graphics 520 と GeForce GT 1030 では、結構差が出るんだなぁと判ったのでOKです。
nVIDIA は前モデルも前々モデルもリネームの嵐で酷かったからなぁwww
"geforce 730 リネーム" で検索すると、マジでひどいことがわかります。GPUコアだけじゃなく体感性能に直結するデータ転送レート≒メモリ帯域も酷いコストカットだったし。
おそらく 1030 の次世代あたりもローエンドはリネーム連発すると思うので、ローエンドGPUは暫くコレしかありません。過去の歴史を繰り返すならDDR5止めてDDR4しか無くなる可能性すらあるしw
AnTuTu HTML5 Test
安兔兔(ANTUTU) と言えば Android では定番のベンチマークですが、AnTuTu HTML5 Test は、HTML5のブラウザーゲーム(艦これとは限りませんw)をターゲットにしたベンチマークテストといえるでしょう。
購入時構成
拡張後構成
あまり変化が無いように見えます。
計測ごとに数字がバラつくし、ブラウザー設定も詰めてないです。あ、ブラウザは Chrome Canary ですね。次のテストも。
Canvas 描画や WebGL の個別計測結果が出せれば、また違う見方ができたかもしれません。
Octane 2.0 JavaScript Benchmark
Octane 2.0 JavaScript Benchmark は JavaScript のベンチマークです。
購入時構成
拡張後構成
全体的に各項目それぞれが高速化してるようには見えます。
GCがバンバンかかるなら、動的なメモリ状況に依存するでしょうが、メモリ増設が効いてくる筈。ホントにそうなのかはメモリのリソースを動的に観測しないと判んないデスねw
動作温度
CPUID HWMonitor を使った計測なので、動作温度は厳密なものではないです。エアコン設定で室温24度での計測。CPUID CPU-ZのベンチとDQXベンチを併用して負荷をかけました。
CPUが60℃、GPUが70℃といったあたりですが、ファンが100%になってないので、冷却的にまだいける感じです。HDDもSDDも全く問題ないレベルの温度ですね。
そして、後で気付いたんですが、上記ではマザーボード上のセンサーが出てませんが、ThinkCentre M700 の BIOS を更新したら、マザーボードのセンサーも拾うようになりました。
マザーボードの TEMPIN0 がおそらくフロントパネルに付いてたTrの計測値です。MINで室温レベルにあるので。
最初は温度の下がりがメチャ遅くてガッカリしたんですが、筐体の前後にモノが置いてあって、オマエはお片付けができない子供かよ、ガッカリだなってヤツでしたw
ちなみに、PCラックにサーキュレータを付けてて、その風が出てる限りは外気温≒に落ちるまでの速度はある程度満足できる状態になりました。
まとめ
結局、WinSat の通りで、ボトルネックさえ解消すれば体感では非常に快適になるんですが、個々のアプリケーションで考えると効果はマチマチです。何を拡張するのかは目的に応じて考えないといけないと思います。
しかし、形状が SFF であれば、おそらく今回の拡張が精一杯。
これ以上だと「ゲーミングPC」を買わないと、仕事の種類によっては役に立たない事も考えられるなぁと。
まとめとしては、本体20k, ビデオカード12k, メモリ4k, SDD8k, ケーブル1k で45k弱におさまったという金額的な利点の他、ヤレた中古品を使った時のように新品拡張部品との稼働時間の差が発生して後から苦労することのない新古品が手に入ったのが良かった。
最初は CoffeeLake か RavenRidge で組む計画だったから予算100k前後という予想だっただけに、安上がりな分他の事に使えるしw 勿論それらの最新環境より一段落ちるけど。
SandyBridge i3 + Geforce GTX750 環境が壊れて Nehalem i5 + Geforce 8400GS ノートで凌いでたけどそれも壊れて IviBridge i3 + intel HD Graphics ノートで過ごしてたから、何をやっても速い。速く感じるw
紺屋の白袴という訳ではないけど、自宅PCの生存者が1台(実際はあと3台あるけどCore2系なんで)とかの危機的状況からは脱出できたし、めでたしめでたし。
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lenovo ThinkCentre M700 Small の拡張
購入
lenovo ThinkCentre M700 Small の実機検分をふまえて拡張用部材を購入した。
- MSI GeForce GT 1030 2G LP OC
- WD Blue 3D NAND SATA SSD 250GB
- Crucial Micron DDR4-2133(PC4-17000) 4GB udimm
- アイネックス シリアルATA用二股電源ケーブル
DisplayPort 出力の Geforce GT1030 が MSI 製品しか無いので、MSIに強いツクモで購入することを念頭に置いた。が、店頭在庫はアキバでしか無かった…
メモリーは中古でも劣化が無かろうと、ソレだけ じゃんぱら。
SATAケーブルも必要だったが、それは手持ち部材でまかなった。Samsung SSD 840 EVO 買ったときに代理店オマケがたくさん付いてる版だったのを使うw
購入金額は、概算で本体2万円、拡張2.5万円で、合計4.5万円のアンダー5万円PCとなった。
ビデオカード
SSD
WD Blue 3D NAND SATA SSD 250GB
メモリ
Crucial Micron DDR4-2133(PC4-17000) 4GB udimm
組込み
SSD
セカンダリーHDD用のSATA電源コネクタが無いので、SATA用二股電源ケーブルが必要という話はしたが、セカンダリーHDD用マウンターも無いのである。
00XD452 Optional 2.5 HDD fan bracket asm を別途購入の場合、金額はそれ程でも無いが、海外なんで納期的なものが非常に長いので買わない。
SSDは軽いし可動部品でも無いので、華氏451度まで燃焼しない絶縁体を使った方法をとる。
ボール紙でスリーブを作成。
段ボールを両面テープで貼り付けてスペーサーに。
それを光学ドライブ下に両面テープで貼り付け。
データ移行は Acronis True Image WD Edition でクローンして、SATAコネクタの順番差し替えるだけの超簡単さ。
ビデオカード
実際16cmのGeforce GT1030 を搭載してみると、尺的に19cm超過の Geforce GTX 1050 が搭載できないことはわかる。
ちなみに最新の lenovo ThinkCentre M720t や V520 Tower はフルハイトの PCI
Express だけど、筐体奥行きは更に短い。電源もTFXで同じタイプである。 一体何をのせるつもりなんだと…
今回、ビデオカードのLowProfile ブラケットの交換を除き、本体PC側作業は一切ドライバーレスだった。このあたりは流石にメーカー製PCだなと。
次回はベンチマークの予定。
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lenovo ThinkCentre M700 Small の実機検分
lenovo ThinkCentre M700 Small が配送されたので実機検分した。
その結果、拡張可能なセンがどこまでなのかわかったし、購入検討時には不明だった電源仕様やドライブベイの仕様もわかった。
フロントパネル
パンチングメタル風のベゼルは勿論プラで、埃がたまりやすい。内側にフィルターを入れられるので、百均でエアコン用とか買ってくればよいだろう。
光学ドライブはスリムDVDRWなので、キャビティ的にはその下にドライブベイを設けられそうな気配で、スリットもそのための冷却孔と思える。似たような見た目の lenovo S500 系だと黒地にアクリルで煩いデザインになる。
hp や dell で言うとSlimドライブを搭載してるのに、センター位置に搭載してるモデルが多くて、それ内部エアフロー大丈夫なの?オプション拡張どうなるの言いたいけど、端に寄せる lenovo の方法のがやりくり楽そう。
リアパネル
TFX電源とMicroATXフォームファクター。側板は手ネジで留まっていてセキュリティロックの穴がある。マザーボードのバックパネルは外れる系で、dellやhpのSFF筐体でよくある替えたいヤツはヤスリで削れ系とは違う。割とレガシーIFも揃っている。RS-232C ってオプションじゃなかった? …仕様表を見たら標準だった。S500系でも標準なので、見てる市場が違うのかも知れない。
筐体内部
CPUファンはスタッドにネジ止めされたがっしりしたもので安心感がある。シュラウドが付いているので、側板の空気孔が無いけど単なる撹拌ではないエアフローになるだろう。ドライブベイは跳ね上げになるが、そのアールに巻き込まないようクリアランスがある。電源側はベイの厚み的なものが無いので巻き込みを気にしなくても良さそうで、よくある17cm長のTFX電源の載せ替えもおそらく可能だろう。
このCTOでは、HDDに WD Blue と、光学ドライブにHL-DT-ST(日立LGデータストレージ) GUD0N を搭載する。
電源ユニット
HuntKey HK310-71PP はかなり多くの世代に渡って lenovo SFF PC に採用されている。普通のATX/SFX電源などとは異なり12V17.5A単一出力。ラベルでは210W出力を謳っているがlenovo採用事例においては常に180W出力でカタログに記載される。
電源ケーブル
M/Bの電源コネクタ。
通常のATX電源と異なり10Pコネクタ入力である。映ってないが更にCPU側に補助電源4P入力もある。12V17.5Aを流すには弱そうだけどパラでごまかしてる感じw
写真右側の黒い4Pコネクタ2個はSATA電源出力。PSUからは12V供給しか無いのでM/B上で5Vに変換したものを出力している。これは、スリムDVDRW用のものとHDD用のもので2つの出力になっている。出口側コネクタは、本モデルの搭載ストレージの個数しか無い。つまり、セカンダリーHDDを搭載するとSATA電源コネクタが不足する。
そして、SATA電源の分岐も無いが、セカンダリーHDDのマウンタも無い。
電源入力と出力の真ん中の4PはセカンダリーHDDのマウンタに付属する冷却ファンのためのものである。
ちなみにlenovoのFRU listで確認すると、00XD452 Optional 2.5 HDD fan bracket asm となり、eBay などで買えそう。もはや若松やQC Passで保守部品が手に入る時代は終わってて、eBay か AliExpress なんですよねぇ…
SATAコネクタ
intel H110 は4個のSATAを持てるが、M700 SFF は3個のみ部品実装。筐体オプションでもセカンダリHDDまでしか考慮しない仕様なので、合ってはいる。
拡張カードスロット
CPUクーラーのシュラウドの位置が、ドライブベイの跳ね上げに対応できる安全な長さとなるだろう。カードスロットのカバー長を抜いて15cm、つまりカード長16cmの尺まで搭載可能と考えられる。無理すれば17cmか18cmもいけるかも知れないが、ドライブベイが動かせなくなるだろう。ちなみに Geforce GTX 1050 は19cm長のものしか知らないから、多分のらないのは確定的にあきらか。
フロントファン
φ80mmファンが最初から搭載されている。穴だけの廉価モデルもあるので、少し安心した。そこは ThinkCentre なんだなとw
フロントベゼル取り外し状態で見た時の緑色の熱収縮チューブに付いているのは、単なるTr (2N3904)なので、温度センサーだろう。またファンの横にモノラルSPが付いている。
次回こそは部材購入と組込みの予定。
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lenovo ThinkCentre M700 Small の購入検討
私用PCと仕事用PCを分けるなら、私用PC(デスクトップ)については SandyBridge 世代から抜本的な更新をしていなかった。
確かこんな感じであったような…
- CPU : intel i3-2100 (SandyBridge)
- M/B : ASRock Z68M-ITX/HT
- VGA : Gigabyte GV-N750OC-1GI (Geforce GTX750)
- HDD : WD Caviar Black
過疎化する田舎のインフラのように死んでいくパーツを使い潰しながら騙し騙し来たけど、いい加減限界だった。なんとかせにゃ…
偶々横河レンタリースの中古販売店 Qualit(クオリット) でリースドタキャン品を死蔵してたみたいな新古品の出物があったので購入することにした。
lenovo ThinkCentre M700 Small 概要
Windows 10 Pro (64) なので税・送料込み2万円ならハードウェア価格実質無料じゃね?みたいなノリw なお、ThinkCentre M700 Small を以下 M700 SFF で記載。
lenovo にあるThinkCentre M700 Small 製品仕様書 とメンテナンスマニュアルを見て詳細を検討。日本IBMの時代はマニュアル類や保守部品の入手容易性が高いのが利点だったが、サポートサイトが探しにくくなってる気がする。
M700 SFF は MicroATX な汎用性(比較的でしかないが)がありそうに見える… intel H110 chipset ならではの制約も予想される。
intel H110 は世代的に KabyLake までの対応で CoffeeLake 正式対応は無い。
また PCI Express Gen3 未対応でレーン構成もショボい。メモリ容量、SATAポート数、USBポート数の制限もあるが、価格的に大幅な追い金で拡張する予定は無いので問題ないだろう。
購入時の素のスペックでは実用とは思えないので、バランスを考慮しつつメモリー、ビデオカード、SSD追加を行う。前述したデスクトップPCの完全リプレースが目標で、本体あわせて5万円以下の予算とする。
M700 SFF は MicroATX ではあるが電源コネクタは違う。つまりPSUとM/Bはセットで使うしかない。前面パネルとの結線も汎用性はあやしいし、PSUとM/Bの交換は最初から度外視して考える。勿論単価の最も高いCPUの交換も考えない。
メモリは4GB1枚が付いてるので、もう1枚追加という単純な方針。2枚スロット構成なのでそれ以外だと元のメモリ捨てなきゃだし、1段階上の8GB2枚買った時点で18k程度追加となり、価格バランス的に無理。
M700 SFF はカタログ上 M2 SSD 搭載可だが、メンテナンスマニュアルを見ると PCI Express に変換ボードを刺す実装。マニュアル上は1番上の PCI Express x16 挿入だが、ビデオカード拡張には具合が悪い。普通 M2 変換なら x4 スロットを利用するが、M700 SFF は他の空きが x1 スロットなので性能劣化する筈だし、起動できるかも不透明な上、別途カード購入の追い予算もかかる。よって SATA SSD で拡張とする。
SSD は intel/Samsung/Crucial(micron)/Sandisk(WD)以外買う気はない。Acronis True Image を使う予定があるし、今まで使った経験が無い WD を選びたい。IOPSと耐久度で WD Green は無いので WD Blue 3d NAND SSD にする。容量単価は高くつくが、全体予算から逆算して 250GBクラスにする。
ビデオカードについては LowProfileサイズになるが、現行世代で選ぶなら Geforce GTX1050 か Geforce GT1030 かの選択になる。AMD Radeon RX550 はLowProfile売ってないし、このクラスの1つ前の世代は3つくらい前の世代と同程度のリネームだから古すぎる。
そして、M700 SFFの電源容量を考慮すると GT1030 しか選択できない。
ビデオカードの最大消費電力はかなり前から公開されなくなったが、かわりにTDP(熱設計電力)は公開されている。なぜかというと AMD と NVIDIA の開発競争が過熱した結果、ある世代で PCI Express の規格上許される消費電力を超過した状態になってしまった。この時、実際の消費電力でなく TDP で表記するというズルをしたのだ。
その後 PCI Express の規格は改められ限界も上がったが、TDP 表記はそのままとなった。つまり TDP の数値より最大消費電力は確実に大きい。しかし TDP は設計上の目安でしか無く、しかも採用がマーケティング上の詐術のためという経緯であるから、基準みたいなものは無く各社各様なのである。TDPに乗数をどの程度掛ければ消費電力とみなせるのかは諸説あるが、ここでは TDP 1.3倍から1.5倍程度として計算する。
公称 TDP は Geforce GTX1050 75W と Geforce GT1030 30W である。よって消費電力は 113W と 45W と仮定して話をすすめる。VRAM容量、メモリ形式、駆動クロックで変動するが、各種ベンチマーク記事を見ても大凡その程度だろうとは思える。
M700 SFFのPSUは最大出力180Wで変換効率85%の80Plus電源である。負荷率で効率は変動するので最悪ケースの80%かな。i3-6100モデルのカタログ読みだとシステムのオールオーバーの消費電力は84W表記。i5やi7はもっと大きい数字だった。つまりACで84W なのは M/B及び補機類が84*0.8で67Wの出力を求めているから。
Geforce GTX1050 を載せても 113+67=180 で電源の出力 180W でぴったりまかなえるじゃん。いけるいけるw そう思うでしょ? でも机上計算で100%は現実では無理。上へのブレ幅が無いから破綻する。カタログよりストレージ増設する予定だしね。
更に言えば、出力180Wという数字は5V,12V,3.3Vなど系統毎の出力の合算なので、180W全部使い切る以前に何れかの系統がクリップしてしまう。どこが足りなくなるかは電源側の配分と消費する接続機器次第なので、180W電源で180W消費できるという考えはあり得ない。実際PCショップBTOで Geforce GTX1050 を搭載の場合、400W以上を推奨している例が殆ど。
系統別出力のミスマッチもそうだが、電源に高負荷をかけた場合、劣化が激しくなるのも判ってるし、そもそも経年劣化で出力が落ちるのも判ってる。そこで180Wの7掛け126W程度を最大の電源出力に抑えたいという思惑もある。
そうすると消費電力60W、即ちTDP40W程度のビデオカードを限度として考え、結果 Geforce GT1030 のみが選択肢となる。あとはVRAM容量、種別、出力端子が選定条件になるが、当方DisplayPort接続モニター使用につき、DP対応製品はMSIの1種のみ…
他所のベンチマーク記事(NewRetroGame)を見る限り Geforce GT1030 は GTX750 と同程度の成績をおさめている。よってCPU等の差異もあるので、リプレース対象を下回ることは無かろう。
…これで購入の事前検討は固まった事になる。選択肢は驚くほど少ない。パーツ・アッセンブリ市場はかなり狭くなったのか、メーカーPCの仕様が悪いのか。
次回は部材購入と組込みの予定。
関連記事
- lenovo ThinkCentre M700 Small の実機検分 - abitの日記
- lenovo ThinkCentre M700 Small の拡張 - abitの日記
- lenovo ThinkCentre M700 Small のベンチマーク - abitの日記
はてなブログにインポート
はてなダイアリー http://d.hatena.ne.jp/abit/ の記事を Hatena Blog にインポートした。
はてなダイアリーのURLからのリダイレクトも設定してくれるそうなので、やっとく。
実際、過去記事に何ほどの意味があるかというと、ほぼ無いだろうがw
twitter だと長文書けないし、覚書的なまとめを書きたいこともあるので、ブログの場所だけでも確保しておこうという算段。
愛になりたい i3-2100 だけど
すまないが、清水愛ちゃんとかまめぐの話じゃないし、日高愛は何故バキと紐づけられているのかという話でもない。
計画
妊娠発覚! により急遽代打要員を補充。今売ってるのって Socket775 でも G41 で DDR3 なので、メモリ分交換コストが積まれてお買い得感がないから、 Socket1155 の SandyBridge にする事にした。つまり Core i デビューw
過去の Pentium DC 2140 → Celeron E3200 の変更では、定格でも 1.5 倍のクロック差はきっちりあったので、体感でも「変えた感」があって満足度はあった。今回 SandyBridge でローエンドの Pentium G620 を変更対象としたいが、クロック増 2.4G → 2.8G となり、 Celeron E3200 を OC していた場合には逆ザヤの目もある。従って、速度的向上はさほど期待できないが、安いに越したことは無い。
M/B は一番安いのを頼む!と言いたい所だが、耐久度と機能性を維持して最も安価なものを選びたい。現状の実売価格では MSI H61M-E33 が最右翼だろう。
メモリモジュールは最安値更新中の Silicon-Power は避けたい。一定の実績があり、安価なら何でもいいので現場合わせで決める。容量は 2GB*2 で充分だが、それも価格見合い。
購入
- CPU intel i3-2100
九十九で購入。アーキテクチャー変更による上積み、キャッシュ増による上積みを入れても、 G620 じゃパッとしない気がした。そこで、クロック増がハッキリしそうな i3-2100 まで張り込む事とする。2コアから2コア4スレッドへの変更での、機能的アドバンテージも取ってみる。
- M/B Gigabyte GA-H67M-D2-B3
九十九で購入。キャンペーン割引と処分価格とCPUセット割引で、思い切り値引きしてた。これより安価な H61 搭載機だとコンデンサがショボイとか、今時 GbE じゃないとかマトモな製品が残ってなかった。Gigabyte のサイトでは GA-H67M-D2-B3 の BIOS は F4 までだし、実際の搭載も F4 だった。しかしマニュアルの画面写真は F5a である。どういうことだおい… ってBIOSはダメダメな可能性あるかも。
バックパネルは PS2 K/B, Mouse, D-SUB, DVI, GbE, Audio IN/OUT, USB*8 である。USB 8個もいらないから e-SATA を1個でも付けてほしかった。
CPU ソケットの背面には、小さいプレートがついている。プッシュピン取り付けのリテールクーラーで掛かるストレスを軽減してくれるだろう。でも別途バックプレート付けるけどね。しかし、クーラーの穴は、Socket775 と Socket1155 で共通にして欲しかった。または両方の穴あけるとかね。
- DIMM GeIL GVP38GB1600C9DC
DDR3-1600(PC3-12800)のOCメモリははっきり言ってオーバースペックなのだが、DDR3-1333 の Sanmax Elixer Crucial Kingstone Patriot などなど、どれよりも安かった。PC Ark の特価品という事もあるけど、流石 GeIL 先輩です。駆動電圧は 1.5V とあるので無理やり昇圧系では無いと思うが、XMP の有無は確認しなかった。容量 4GB*2 だが、他社 2GB*2 と比較しても 1.5 倍容量単価が得だ。(ただしシリコンパワーを除く)
妊娠発覚!
これを見てくれ……
ぷっくりと膨らんで、妊娠してるのがわかるだろ……
まぁ妊娠ってのは俗称で、コンデンサーの経年劣化によるパンク、容量抜け、電解液漏れという症状の総称とも言える。
この M/B は Gigabyte GA-G31M-S2L で、intel G31 + ICH7 の廉価な LGA775 対応の MicroATX M/B です。
廉価版にしては丁寧なつくり。それだけではなく 2007年末ごろリリースされた BIOS で FSB と DIMM 周波数の連動倍率が弄れるようになって、オーバークロックの自由度が高い製品として注目された。勿論 CPU 逓倍数、FSB、vCore、vDIMM なども弄れる。
購入が2008年正月前後だったと思うので、3.5年稼働したことになる。当初は Pentium DC 2140 を搭載していたが、Celeron E3200 に換装している。HDD も 250GBプラッタから 320GBプラッタ製品に交換した、これも予防的保守の観点でのローテーションだが… さすがにM/B側にも限界が来ていたようだ。
消耗部品の CPU ファンや HDD は交換しながらも生き永らえて来たものの、2011年3月11日の地震以降には起動できない状況となっていた。HDD を見失ったり I/O Error で boot 中に停止する事から、HDD か、ケーブルの破損か、溜まった埃がどこかに落ちて接触と思ったが、時間に余裕が出てきたので全バラ掃除して組み直ししてみたが、ダメ…
OS の起動はするものの、負荷をかけると BSOD を多発する。倉庫HDDと起動HDD のローテーションで確認してみても頻度が変わるだけで一緒だ。
やっぱり、写真のようにコンデンサの破損が発生するような状態では、経年劣化の激しさがうかがえ、他の部位のダメージも心配される。コレでまともな稼働は望めないだろうから、引退させることにする。