出版社内容情報
戦後歴史学の常識と化していた「散所賤民説」をくつがえした被差別民と天皇の関係を視野にいれた中世身分制の研究。中世史を起爆剤とした新しい日本史像を構築する著者による、被差別民・遊女に関する新しい知見を切り開く画期的な研究論文集。
序 章 聖と俗の境で/女たちの中世
第1部 中世の「非人」
第一章 中世身分制の一考察―中世前期の非人を中心に
第二章 古代・中世の悲田院をめぐって
第三章 中世の「非人」をめぐる二三の問題
第四章 検非違使の所領
第2部 中世の女性と遊女
第一章 中世の女性
第二章 遊女と非人・河原者
第三章 中世における女性の旅
内容説明
列島の歴史社会を生きぬいた被差別民・遊女の姿を通して旧来の日本史像そのものの再考を迫る“画期的”成果。
目次
第1部 中世の「非人」(中世身分制の一考察―中世前期の非人を中心に;古代・中世の悲田院をめぐって;中世の「非人」をめぐる二三の問題;検非違使の所領)
第2部 中世の女性と遊女(中世の女性;遊女と非人・河原者;中世における女性の旅)