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ファイアウォール構築(iptables)

最終更新日: 2022.10.15

■概要

Linuxサーバー上にファイアウォールを構築する。
ここでは、Linuxのパケットフィルタリング機能であるiptablesを使用して、Web等外部に公開するサービス以外のポートへのアクセスをブロックするようにする。

※通常はルーター側にもファイアウォール機能があるため、Linuxサーバー上でファイアウォールを構築後にポートを開放する場合は、ルーター側とLinuxサーバー側の2箇所でポート開放を行う必要があることに注意

【想定するネットワーク環境】




■iptables設定

(1)iptables設定
[root@centos ~]# yum -y install iptables-services ← iptables-servicesインストール

[root@centos ~]# vi iptables.sh ← ファイアウォール設定スクリプト作成


(2)IPアドレスリスト更新チェック
IPアドレスリストは頻繁に更新されるので、毎日自動でIPアドレスリストの更新有無をチェックし、更新がある場合はファイアウォール設定スクリプトを再起動するようにする。
[root@centos ~]# vi /etc/cron.daily/iplist_check.sh ← IPアドレスリストチェックスクリプト作成
#!/bin/bash

PATH=/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/sbin:/bin:/usr/sbin:/usr/bin

# 新旧IPLIST差分チェック件数(0を指定するとチェックしない)
# ※新旧IPLIST差分がSABUN_CHKで指定した件数を越える場合はiptables設定スクリプトを実行しない
# ※新旧IPLIST差分チェック理由はhttp://centossrv.com/bbshtml/webpatio/1592.shtmlを参照
SABUN_CHK=100
[ $# -ne 0 ] && SABUN_CHK=${1}

# IPアドレスリスト取得
IP_LIST=/tmp/cidr.txt
CHK_IP_LIST=/tmp/IPLIST
wget -q http://nami.jp/ipv4bycc/cidr.txt.gz
gunzip -c cidr.txt.gz > $IP_LIST
rm -f cidr.txt.gz

# チェック対象IPアドレスリスト最新化
rm -f IPLIST.new
for country in `awk '{print $1}' $CHK_IP_LIST |uniq`
do
    grep ^$country $IP_LIST >> IPLIST.new
done

# チェック対象IPアドレスリスト更新チェック
diff -q $CHK_IP_LIST IPLIST.new > /dev/null 2>&1
if [ $? -ne 0 ]; then
    if [ ${SABUN_CHK} -ne 0 ]; then
        if [ $(diff $CHK_IP_LIST IPLIST.new | egrep -c '<|>') -gt ${SABUN_CHK} ]; then
            (
             diff $CHK_IP_LIST IPLIST.new
             echo
             echo "iptables.sh not executed."
            ) | mail -s 'IPLIST UPDATE' root
            rm -f IPLIST.new
            exit
        fi
    fi
    /bin/mv IPLIST.new $CHK_IP_LIST
    sh /root/iptables.sh > /dev/null
else
    rm -f IPLIST.new
fi

[root@centos ~]# chmod +x /etc/cron.daily/iplist_check.sh ← IPアドレスリストチェックスクリプトに実行権限付加
※CRONより/root/iptables.sh not executed.という内容のメールが届いた場合の対処
なんらかの理由で、http://nami.jp/ipv4bycc/から取得した最新のIPアドレスリストと、前回取得したIPアドレスリストとの差分が100件を超えたため、iptables設定スクリプトを実行しなかったことを示す。
サーバーを長時間停止していた等、前回取得したIPアドレスリストとの差分が100件を超える理由が明確な場合には、「/etc/cron.daily/iplist_check.sh 0」と実行することにより強制的にiptables設定スクリプトを実行する。


■iptables起動

[root@centos ~]# bash iptables.sh ← ファイアウォール設定スクリプト実行

[root@centos ~]# systemctl enable iptables ← iptables自動起動設定


■iptables確認

Shields UP! - Internet Vulnerability Profilingで「Proceed」ボタン(2つあるがどちらでもよい)をクリック⇒「All Service Ports」ボタンをクリックして、外部からのアクセスを許可または拒否応答しているポートのみOPENまたはCLOSEDで、その他のポートはSTEALTHであることを確認


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