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ぷらっとホーム、IoTデバイスとアプリ間の相互データ通信を実現するソフト
(2015/6/9 08:00)
ぷらっとホーム株式会社は8日、あらゆるIoTデバイスとアプリケーション間を接続し、相互データ通信を実現するIoTプラットフォームのソフトウェア製品群「Plat'Data Processing」を発表した。これを利用すると、自身の業務やサービスにあった柔軟かつ信頼性の高いIoTシステムを構築できるという。
Plat'Data Processingは、さまざまなIoTデバイスとクラウドまたはオンプレミスサーバーとのデータ通信を実現するソフトウェア。IoTシステムでは、さまざまなIoTデバイスが異なる種類の複雑なネットワークを経由して展開されるものの、必ずしも安定した通信が行えるとは限らないため、データの重複や欠落につながる。不安定なネットワークでの確実なデータ交換を実現するには、手間のかかる処理と長期試験を必要とするが、「Plat'Data Processing」を利用すれば、こうした環境下でも確実なデータ交換を実現し、信頼性の高いIoTシステムを、短期間かつ低コストで実現するとした。
製品は、センサーなどのIoTデバイスをインターネットに接続する「PD Emitter」と、伝送された大量のデータを安定的にハンドリングする「PD Exchange」、およびそれに付随するIoTアプリケーションによって構成される。
PD Emitterは、IoTデバイス制御機器(IoTゲートウェイ)向けのIoTデータ送受信を担当するオープンソースソフトウェア(OSS)。IoTゲートウェイなどのIoTデバイス制御機器上で動作し、センサーデータをサーバーへ転送する機能を持つ。また、「PD Exchange」への対応はもちろん、Amazon KinesisやRedshiftなどのビッグデータ・クラウドサービスとの接続に対応する。
PD Exchangeは、IoTデバイスからのデータの集約と配信、IoTデバイスへのコマンド送信に特化したデータ交換用のサーバーソフトウェア。その特徴である柔軟な配信機能を活用すると、データとして温度と湿度が同時に送られてきたものを、それぞれ別のアプリケーションに配信したり、一方のアプリケーションには温度だけ、他方のアプリケーションには温度と湿度の両方を配信したり、といったことが実現できる。また、TLS/SSLを採用したAPIを搭載し、独自のアプリケーション構築をスモールスタートで開始できるという。
ライセンス価格は100万円(税別)/プロセッサ、保守費用は年間20万円(税別)/プロセッサ。
IoTアプリケーションは、IoTデータをサーバーに効率よく蓄積、検索、加工出力できる「PD Archive」、IoTデータの監視・通報を行う「PD Alerter」、IoTデータをPD Exchangeからほかのシステムへ転送する「PD Transit」が用意された。
ライセンス価格(税別)は、PD Alerterが20万円/プロセッサ、PD Alerterが個別見積もり、PD Transitが5万円/仕向先で、別途保守費用が発生する。