FC東京からフィテッセに移籍してちょうど1年。試合に出られない時期があったものの、2016年は「本当に充実していました」と太田選手。出場機会がないときでも腐ることなく、プロ1年目のような気持ちで出るための努力を重ねた。
「出るときも、出れなくても、チームメートの誰が見てもわかるぐらい努力していたし、人一倍練習をずっとやっていたので、そういう姿勢は見ている人には伝わっていたと思う」
太田宏介選手らがランニングイベントに参加
10月後半に5試合振りのフル出場。以降、2016年の終わりまで幾度もピッチに立った。ヨーロッパ1年生には「宅急便が来ても、不在届けをどこに持って行けばいいのかわからない」など、環境の違いで慣れないこともあった。
「行かなければわからないこと。言葉も環境も違うなかで生活するのは簡単なことではない」と話すが、「多くを学べていいです。セカンドキャリアにしっかりつなげていきたい」と笑う。
ヨーロッパと日本の違いに「クリスマス」を例に挙げた。帰国しているため本当のヨーロッパのクリスマスは経験していないが、「日本人でいう元旦、家族みんなで過ごすっていう感覚」と話す。
自身はゆっくりしたくても年明け間もなくキャンプインだ。元旦の飛行機でヨーロッパに戻ることになっているが、ランニングイベント参加はリフレッシュになった。
太田選手のキーワードは明確だ。2017年に向けて「とにかく継続ですね。続けることが大事」と語る。それがクラブでの信頼となり、日本代表にもつながっていく。