しまなみ海道で愛を叫ぶ(非モテ自転車お遍路さん7)
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- 巡礼ヒルクライムの洗礼(非モテ自転車お遍路さん2) - Blue-Periodさんの日記 (5番・地蔵寺 → 12番・焼山寺)
- 倉科カナに会いに行く(非モテ自転車お遍路さん3) - Blue-Periodさんの日記 (13番・大日寺 → 25番・津照寺)
- いつまでも、あると思うな、親と歩道(非モテ自転車お遍路さん4) - Blue-Periodさんの日記 (26番・金剛頂寺 → 37番・岩本寺)
- もう2度と会うことはないだろうけど(非モテ自転車お遍路さん5) - Blue-Periodさんの日記 (38番・金剛福寺 → 43番・明石寺)
- さようなら、四国(非モテ自転車お遍路さん6) - Blue-Periodさんの日記 (44番・大寶寺 → 55番・南光坊)
- いまココ
Day 15
夜明け前にホテルを出て、尾道から向島へ向かう渡し舟に乗る。乗客は自分のほかに3人ほどだ。
5分ほどで岸へ着く。尾道→向島の乗客は少ないけれども、向島→尾道へ行く人は多いようだ。みんな働いたり、学んだりしているのだ。
- 作者: 丹羽隆志,菅原栄
- 出版社/メーカー: 東京地図出版
- 発売日: 2009/03
- メディア: 単行本
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「3.本州縦断! 東京湾から日本海へ」、「8.四万十の清流と、南予の入り江を巡る」に続いて、三つ目。
まぁ、5番のアレとか、9番のアレとかも走りたくてたまらないし、10番なんてもう。。。想像するだけで下半身がホッテントリ(←良い意味で)
昨日のバス輪行で、愛媛県今治市から広島県尾道市まで通過したところの「しまなみ海道」は、自動車専用高速道路の名称だけれども、島と島をつなぐ有料の橋はすべて徒歩でも自転車でも通行できる。徒歩の場合はタダ。橋と橋をつなぐ島内の道も自転車の通行がしやすいようによく整備されており、それらをあわせてしまなみ海道サイクリングロードと呼ぶ、たぶん。自転車乗りには人気の、本当に超人気の、スポットだ、たぶん。フェリーの運行停止が相次ぐ2010年1月現在、輪行しない自転車が四国・本州をつないで走行できる唯一のルートだ。
香川県坂出市から岡山県倉敷市へ伸びる瀬戸大橋も、徳島県鳴門市から淡路島へ伸びる鳴門大橋も、自転車の通行はできず、渡し舟もフェリーもない。
上の地図に示したルートは自分がガイド本に(ある程度)沿って実際に走行したログだけれども、サイクリングコース自体はもう少し短い直線的なコースを走って70km程度。1日で渡りきるのはそれなりにしんどい。1日で渡らずに途中観光するならば、ココロ社先生の記事が詳しいし(http://d.hatena.ne.jp/kokorosha/archive?word=%A4%B7%A4%DE%A4%CA%A4%DF)、しまなみ海道の通らないマイナー島を攻めるならメレ子先生の記事が超詳しい。(http://d.hatena.ne.jp/mereco/searchdiary?word=%C2%E7%BB%B0%C5%E7&.submit=%B8%A1%BA%F7)あと、在華坊先生も詳しいけれども、写真がかなり被るのでリンクはしない方向で。。。
お遍路3週目に突入なので、まずは空気圧の調整。
島だけど、ふつうに車多いな、と素朴に思う。みんな尾道方面へ向かうみたいだ。
尾道から最初の向島、次の因島までは広島6区で亀井先生のお膝元。
まぁ、実際ココに住んで生活してたらホリエモンはないよなーとか思ったり。
遠くに橋が見えてきますた。
徒歩・自転車・原チャリ用の登り口が用意されていて看板表示も分かりやすい。
この日は平日で予報は雨。自転車乗りにはなかなか会えず、スクーターにガンガン抜かれる。
一度橋をくぐって、
横から突入。
原チャリ用と、徒歩・自転車用に分離された橋の中を通る。
橋の終端に料金箱があり、赤いサイレンランプかくるくる回り、料金請求の音声が流れる。お釣りは出ないので小銭を用意。
2番目の因島は、右=北側ルートがサイクリングコースだが、
ガイド本オススメの左=南側ルートへ向かう。
まったり走る。人は少ない。いてもたいてい女子中高生。
あの島で倉科カナと二人きりで暮らしたい。
南ルートはアップダウンが多いが、景色が良い。けれども天気がいまひとつ。
次の橋が見えてきた。
うねうね登る。傾斜は緩やか。
今度は原チャリと自転車で二手に分かれている。
ほほう、今度は橋の上を通行できるのか。
ひゃっほい。
料金所。サイレンランプ。請求音声。
さて。3番目の生口島。ここはガイド本でもサイクリングコースのある右=北ルートをオススメしている。(急ぐ人は左=南ルートのが早い)
やはり自転車専用路があると走りやすい。
分かりにくい箇所は緑色に塗られていて迷うことがない。
みかん畑の道。この島には平山郁夫美術館とかあるけど行かない。
次の橋が。
多々羅大橋。この橋が県境で、四国・愛媛県に戻ることに。
自衛隊ヘリ。
脚フェチ。
多々羅大橋を渡ると4番目、大三島(おおみしま)。何度見ても森三中大島に空目してしまうが、道の駅があるので、
カレーを食べる。ほかにもいろいろあるのだが高い。
橋をバックにフルカーボンの愛車を撮るおセンチローディを後ろから撮る。
さて、大三島は広い島なのだが、最短ルートを取ると、次の橋までは5km足らず。ガイド本は大回りするルート。だけど、その通りに走ってしまうと17:00までにお寺参りができなくなってしまう。非常に悩ましい。
ので、ほどほどに島を走る中間ルートを選択。途中まではサイクリングロードが整備されている。
この辺でコケそうになった。葉っぱが濡れてる。
しかしサイクリングロードは快適。
ロードはここから右=北へ続いているのだが、自分は左=南へ。
シャッター商店街。
ひゃほい。なんにもないよ!
なんにもない!
橋へ。残る島はあと2つだ。
大三島橋は、橋の半分を自転車・徒歩道が占有してるなぁ。すばらしい。
5番目、伯方の塩の伯方島。今治までは28.7km。あれ? この日は今治付近の56〜59番札所までをお参りする予定なのだけど、間に合わないかも。
伯方島の走路は2km程度。そこに造船所がある。
船〜
あの部品はどこへ?
なるほど〜
造船所を過ぎて、また橋。
5番目ラストの大島。
時間もないし、島の真ん中の県道を突っ切る。
そして最後の橋、クライマックス、来島海峡大橋が見えてきた。
来島海峡大橋は、橋まで登るのがまず大変。
すごく長い。
見下ろす。
ぐるぐる巻き。
最後の来島海峡大橋の絶景を好天で迎えたかったのだけど、ここで雨が降り始めてきて、
ひたすら長いとしか思えない思い出。1515mというのは、「第二大橋」の長さで、全部で三つつながってるので約3倍。
やっと終端だ。雨ウザいし、お寺に間に合わないし、イライラ
橋を降りても今治までも距離あるしなー
というわけで今治着。
コインロッカーからテント一式を取り出して装着。急げ急げ超急げ
56番・泰山寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ! だんだん雨足が・・・
57番・栄福寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ! 強くなってきた・・・
58番・仙遊寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ!
完全にノーマークだった仙遊寺の標高が実は281m。ザァザァ降りの中、意識してないヒルクライム281mはメチャしんどかった。
雨であることが分かるような写真もほとんど撮れず、時刻は16:50分に。59番無理やん。。。
で、なぜ59番まで回りたかったかというと、そこまで行けばさらに進んで良さげな無料キャンプ場を把握していたからなのだが、59をお参りできないまま先に進むわけにはいかない。それで、雨の今治市街でテント場所を見つけるのは至難の業というのもあり。。。
とりあえず、59番の近くまで出て、ホテルの値段を聞く。
シングルはなく、ツインで大浴場つき。五千うんびゃく円。
雨やまないし、やむなし。つか3連続の宿だな。。。テント持ってるのに。。。駐輪3重ロック。
洗濯機もあるし。
部屋へ。
ツイン。
その後、親からは電話が来てない。検査の結果はすぐには出ないのだろう。とりあえずお札でお祈りだけしとくか。
15日目 12/09 尾道→56番・泰山寺→58番・仙遊寺
2009/12/09の走行ログ
走行距離=118.11km
走行時間=07:07:32
平均時速=16.6km/h
最高時速=42.7km/h
累計走行距離=1260.73km
Day 16
ホテルの食堂で朝ごはんを食べているのは、日本通運の作業着を着た人たち30人ほどと俺。俺以外全員が和食を、俺だけが洋食を、一人が朝はいらないや、と言ってタバコを吸っていた。おばちゃんがパンだけでも焼いたろか?と言うのだけど彼は断る。
夜明け。今日も雨。しばらく好天は期待できないんだろうか。はじめから分かっている雨天でテントを使う気にもなれないのだよな。
ナビ子(37)にビニール袋のカバーを。
久万高原を最後にぜんぜん使ってないテントや寝袋にもカバーを。
ほいで、雨天ではメインのカシオ君は使いにくいので、コンパクトカメラに切り替える。(次の写真から)
コンパクトなペンタ君は軽量すぎるので、片手持ちでシャッターを押すとブレてしまう。今まではお風呂場撮影専用に使ってた。
59番・国分寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ!
国分寺で空海先生と握手。
ちなみに上着はユニクロのジップアップパーカー(2,990円)。雨天走行する日はほとんどないだろうと思っていたのだけども。。。ゴアテックス製のジャージは、テント類の購入で予算オーバー・却下となった。身につけているもので、999.9のメガネとABCマートのシューズ(ニューバランス)以外はすべてユニクロ製品だ。
高松までは125km。遠いなぁ。。。
今日の予定としては、60番・中ボスの横峰寺(標高第3位)から、65番・中ボスの三角寺、66番・大ボスの雲辺寺(標高第1位)まで行けるといいのだが。。。雨だから無理かな。
60番・横峰寺に行くルートは複数ある。MTBの人ならばメンヘル砂利道を使ってお寺のすぐ近くまで登れるらしいのだが、自分は雨天ロードということで、別ルートから途中の湯浪まで登って残りの数キロは歩くルートを選択。
しかし雨やまないかなー。
おお陽が出てきた。
勾配12%。(ここからカシオ君に戻す)
しばし登って、徒歩道の入り口を発見。
ここからが本番ですね、わかります。12番・焼山寺で一度経験したので、大丈夫です。
駐輪。ほとんど車の通行もないし。人もいないし。
というわけで、登山開始。
しんどいのは覚悟。心の準備ができてれば大丈夫なはず。
オウフ! ブクマしようと思ったら圏外。
杖が欲しいな
ぬかるんでて疲労倍増
木の橋もこわい
もうだめだ
つらい
しんどい
人生に疲れた
ロープ!?
ロープにつかまって急斜面を登る
死にたい
「死ぬ前に死ぬな 死ぬ時にこそ死ね 老遍路」
こんなヘボいレトリックで、「どや顔」ですか?
金がない
仕事もない
こうしてる間にもうすぐクリスマス
俺はなにをやっているんだ
生きる価値なし
どうやら着いたようだ
60番・横峰寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ!
帰路、一人だけお遍路さんと会って立ち話。下に自転車止まってたけど、あなたの?
そうっす
無事でしたね
駐輪してたのは休憩場の前
はらへった
やっぱイラネ
ゴミ放置はいかんなぁ。。。
61番・香園寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ! あれれ本堂はどこだ?
横の階段を登る
入り口でスリッパに履き替え
ほほう。。。変わったお寺だ。座席の並んだホールの中に本堂と大師堂があった。
62番・宝寿寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ!
ローソンでシーフードヌードルを食べる。カップ麺は好きじゃないのだが、寒いので。
63番・吉祥寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ!
愛媛県今治市東部から西条市のこのあたりは、お遍路の中央沿線と呼ばれている。(59→国分寺 61→香園寺[こうえんじ]→63→吉祥寺・・・)
まぁ、香園寺は「こうおんじ」とも読むみたいだけど。
車でお遍路をすると、納経だけでなく寺ごとに駐車料金も取られるので大変だけど、自転車を駐輪してお金を請求されたのはココだけだった。63番・吉祥寺、厳しい。。。看板には自転車駐輪料金については書いてなかったんだけどな。。。
64番・前神寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ!
さて、次は中ボスだ。
それにしても売り物件が多い。
もうすぐこの国は滅ぶ
コンビニだけは元気。アイスとコロッケを食べる。
川のない橋。
ああ、アイス食わなきゃ良かった。なか卯があるとは。。。
もう世の中、コンビニと牛丼屋だけでいいよ。
高松まで104km。遠い。
むう・・・コンビニ頻度が高まってきた。。。
実は「お遍路の中央沿線」あたり、今治市を遠ざかるに連れて、自転車には厳しい路肩狭で交通量の多い道が続く。
旧街道を見つけ次第、そちらに移るのが吉。
旧街道は、アーケードシャッター商店街を貫通。
四国中央市へ
カーブ。このあたりでまた小雨がパラつきはじめ、本日65番参拝不能が確定する。
どこで計算間違えたかな。。。予定通り参拝できないと、ビバーク場所を探すのがつらいのだよ。
公園・体育館。ちょっとテントはダメぽい。
ネットカフェ発見。身分証が必要なとこは無理。免許証を置いてきたのは痛い。
さらに暗くなって、雨も強まり、ペンタ君では夜の写真を撮るには力不足。
近くの宿を訪ねる。
まぁ、大変! お風呂沸いてるからどうぞ、と。そうだ、俺は雨でびっちょびちょなんだったな。。。
部屋。フローリングや。
アパートを改装した感じなんだろうか。
脱衣所で脱ぐ。
入浴。就寝。
16日目 12/10 59番・国分寺→64番・前神寺
2009/12/10の走行ログ
走行距離=85.99km
走行時間=05:36:03
平均時速=15.4km/h
最高時速=150.0km/h(←メーター壊れた?)
累計走行距離=1346.72km