早く届きました。この値段でありがたいことです。
夫に頼まれたのですが、喜んでいます。
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カルト資本主義: オカルトが支配する日本の企業社会 ハードカバー – 1997/6/1
斎藤 貴男
(著)
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ソニーと超能力研究所。永久機関開発に群がる大企業。稲盛和夫の信仰と労務管理。カルトビジネスのフィクサー船井幸雄思想の源流
- 本の長さ396ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1997/6/1
- ISBN-104163530401
- ISBN-13978-4163530406
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
なぜ大衆はオカルティズムに魅かれるか? 終末思想を説く人の真の目的は? バブル崩壊後、忽然と現れたオカルティズムと日本の企業社会との関係を、歴史的な考察、取材をもとに浮き彫りにしたノンフィクション。
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1997/6/1)
- 発売日 : 1997/6/1
- 言語 : 日本語
- ハードカバー : 396ページ
- ISBN-10 : 4163530401
- ISBN-13 : 978-4163530406
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,154,215位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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- - 71,083位投資・金融・会社経営 (本)
- - 107,163位ビジネス・経済 (本)
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カスタマーレビュー
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- 2018年10月15日に日本でレビュー済みAmazonで購入東京電力研究を読んで斎藤さんの著作をフォローし始めた。
そして彼のジャーナリストとしての力量を感じた。
しっかりした取材と参考文献の読み込みが作りだした一冊だろう。
もともとEMのニセ科学に興味があり、その章は読んでいたのだが、今回やっと全ての章を読んだ。
10年以上前の著作を読んでみて感じたのは、未だにニセ科学全盛であり、その背後に企業経営者、政治家、宗教等が蜘蛛の糸のように絡む構図。
純真な心を持っている人ほど騙されてしまうという構図もあるのかもしれない。
ある意味、神秘体験としてのオカルト宗教なのだろうか。
是非、斎藤さんには再度オカルト資本主義の今を取材して欲しいと思う。
目次
第1章 ソニーと「超能力」
第2章 「永久機関」に群がる人々
第3章 京セラ「稲盛和夫」という呪術師
第4章 科学技術庁のオカルト研究
第5章 「万能」微生物EMと世界救世教
第6章 オカルトビジネスのドン「船井幸雄」
第7章 ヤマギシ会―日本企業のユートピア
終章 カルト資本主義の時代
- 2013年3月5日に日本でレビュー済みAmazonで購入稲盛さんの業績に文句のつけようはありませんが、しかし彼を尊敬するあまり、その考え方や手法を盲目的に信じている人とたまに出会います。
それにより自分を、従業員を、不幸にしていないか。
稲盛的考え方を言い訳に利用していないか。
例えば、従業員に対し違法な長時間労働を強いている現状を正当化する材料に、稲盛的哲学を悪用していないか。
本書を一度素直な心で読んでみれば、稲盛さんに限らず「ビジネス界のカリスマ」のような人たちと適切な距離を保つことができるようになる(かもしれません)。
同時に、この本書に対しても、批判的な視点を忘れないことが大切ではないでしょうか。
- 2009年4月28日に日本でレビュー済み本書のルポルタージュ対象となったさまざまな企業の経営思想についても、またそれを徹底的に批判する斎藤氏の立場についても、評者自身は全否定も全肯定もしない。ただ著者の姿勢は自身の拠って立つ価値観の正当性をまるで疑っていように見える点で、その独断性が目につく、ということだけでしょう(逆にカルト的でさえある)。
本書の価値は、これに愛読し喝采を送る人たちも含めて、いわゆる「精神世界」系のものに対する否定的な側からの反応とはどういうものかを、あますところなく見せてくれたところにあるのではないか、と思います。立場が自己反省を欠き、そのために忌憚ないものである分、対象として取り上げるには最適です。
「カルト」「オカルト」というのは便利な言葉であって、このレッテルを貼ってしまえば、どこまで断罪しても構わない、という免罪符になります。斎藤氏の言説で言えば、「禁煙ファシズム」という言い方にも同じような姿勢が嗅ぎとれました。
斎藤氏のような「はじめに否定ありき」という姿勢では、決して見えてこない問題がある。 新自由主義のような社会背景に還元して説明しようというのは、立場を同じくする人たちの間での自己満足にすぎない。その程度の問題意識では、現代社会の根本的な問題点は見えてこないし、そもそも精神世界系の運動が、なぜ多くの人びとの心をとらえて離さないのかさえ、理解できないはずです。
「カルト」問題の克服は、この程度の言説ではまず望めないでしょう。
- 2005年10月24日に日本でレビュー済みこの著者の切り口はいつも感心させられます。
なかなか他のジャーナリストが扱わない、また扱いづらい
タブー視されているような社会派の問題を躊躇なく断罪。
そのスッパリとした斬り方には、胸のすく思いを味わうはず。
・・・初めの数冊までならば。
1冊目で興味を持ち、何冊か著者の本を手にしてみると、
まるで同じ本を繰り返し読んでいるかのような印象になります。
切り口も視点も悪くない。
ただ、ジャーナリストとしての主張、表現がものすごく
一面的なのです。
著者があらかじめ結論を決めてかかっての観察や調査なので、
異なる切り口でもワンパターンになりがちで、
(この斎藤流に慣れて安心感を覚える方もいるかもしれませんが)
バイアスがかかりすぎているきらいがあります。
単なる意見表明や、作家ならそれでいいのかもしれませんが、
客観性が必要なジャーナリストとしてはどうなのだろう、と
首を傾げざるをえません。
今作も、視点が絶妙なだけに、
内容の偏りと、一方的な断罪、誘導尋問的なインタビューの内容の
レベルの低さが残念でなりません。
こうしたテーマを取り上げているだけでも快挙といえますが、
いまいち突っ込み足りない解釈の浅さに不満の残る読後感。
初めて著者の本を読まれる方は新鮮に感じると思いますが、
既に何冊か読了されている方は、
同じロジック、つまりカルト的なものへの分析と見解よりも、
否定と排除ばかりが目に付いてしまう展開で書かれている
ことを織り込んで、一資料として手にされるとよいのではないでしょうか?
このテーマは、この1冊だけではとても結論付けられるものでは
ないことは、実感できました。
- 2005年11月7日に日本でレビュー済みAmazonで購入いかにもうさんくささが漂うアムウェイやヤマギシ会,EM菌だけでなく,こうも社会にオカルトチックな文化が蔓延しているのかと,読み進むに連れ気分が悪くなってくる感じがした.
誰も彼もが所詮は己の欲望のために,人の心を操りたがる・・・
なんとなく・・・
西洋近代文明を否定し,その反動として熱烈にエコロジー(環境問題)に取り組む
なんとなく・・・
個人を軽視し,みんながうまくいくことを願う
なんとなく・・・
日本的といわれる情緒,感覚を好む
そしてどこか・・・
普通の人よりも,自分が優れている部分:エリート意識をもとめ
そしてどこか・・・
ポジティブシンキングなどの生活信条であるはずのものを,社会の真理とし
そしてどこか・・・
経済的に満たされることを肯定し
そしてどこか・・・
偉い人・有名な人のいうことを鵜呑みにし
そしてどこか・・・
日本こそ優れていると思いたがる.
こういう土壌が,社会にある.
この土壌の上では,ニューサイエンスが,ニューエイジがよく育つ.
よく育ったものたちは,いつしか集団化していく.
よく集団化されたものは,操りやすい.
この操りやすさを,企業が求め,この土壌を利用したがる.
そうしていつしか,カルト化していく.
この図式が蔓延している.この図式を利用したがる人たちが大勢いる.
終章で著者は,高校の教科書にある一文を載せまとめている.
<・・・このことは,現実的にはしいたげらえた庶民の忍従を正当化するもので,結局は前述の理想に反して専制君主の支配を容認することになる>と.
取材をもとに,多くの事象・多くの人々の証言の中からうかびあがるものをまとめているものなので,若干読みにくい部分もある.各章もやや間延びする感じもする.しかし,対象が対象名だけにそれも仕方のないものでしょう.
むしろ,その努力ー書く側も・読む側もーの果てに見えてくるこの社会の一面は,必ず頭の中にとどめておきたいものである.自分できちんと考え・判断していくためにも.
- 2019年4月23日に日本でレビュー済みその理論の正しさには賛否あるものの、マズローの欲求五段階によれば人は物質的な欲求が満たされると尊敬や名誉、そして何者にも犯されず自分の思うがままに生きられる人生(自己実現)を手に入れたいと願うものだそうです。
しかしながら、先進国においては最低限の衣食住や教育はまかなえても、欲望渦巻き常に古いものは否定され続ける今日の高度な資本主義社会では物理的な欲求さえ満足に満たされないのが現実です。
青年時代を勉学と仕事に費やし、家庭や人間らしい感情を犠牲にして富を得ても端から端へ金を使わされ、名声や肩書きさえ後生大事にしているようでは老害だの保守だのと批判されてしまう、かといって勉強しない、まじめに働かないという道を選択すると途端に落ちこぼれ、負け組として役立たずのレッテルを張られてしまい人間性を否定されることになります。
それは名経営者と言われるような人とて例外ではなく、必死のライバル企業との競争や社内での派閥争いなどを勝ち抜いてようやく今日の成功を手に入れても、ひとたび失敗すれば無能経営者だ、奢れる者は久しからずと言われるのだからたまりません。
しからば資本主義の原理に従って戦ってきたもののその原理に幻滅した人々が代わり金や名声に変わって不安定なわが身を癒してくれるもの、確かなものとしてくれるものは何かということを探し始めることになります。そして行き着くのは昔は共産主義でありその共産主義の幻想が崩れた今日では「人知を超えた不思議な力」「第六感」といったよくわからないけれども、とにかく資本主義社会の欲望と競争の原理から離れたものにすがることになります。
本書で取り上げられている船井総合研究所や盛和塾、EM細胞やヤマギシ会なども、信じるものはおのおので異なりますが、資本主義への疑問や拒否感が根幹に存在しており、これに代わる新たな生き方なり考え方なりを追求し、ユートピアを創造することを目標とするということでは共通しています。
いわば、カルト資本主義にまつわる組織や団体は、資本主義社会に傷つき逃れようとする人々のガス抜きをするアジールでもあるのでしょう。しかしながらそこに集うのは伝統宗教と異なり、厳しい修行に耐え脱俗できるほどの聖人君子でもなく、人並みの欲望と忍耐力を持った凡夫凡婦です。結局のところ、手ごろな欲望に目がくらみ結局は欲望を満たしてくれる資本主義社会の思想から逃れることはできず、ただただ不思議な力の上っ面だけを利用して金儲けをしたり暇つぶしをしたりして終わってしまうのです。
- 2020年5月24日に日本でレビュー済みこのような世の中の真理を理解してもらえないのは、とても残念です。
アフターコロナ、これからの世の中は、もっと人間の本質、スピリチュアルが一般的に浸透されていく流れとなるはずです。