イチバン読み進むのにしんどさを感じるのは、どこか自分自身が透けて見えるからなのだろうか。通読することで、そのしんどさを昇華しようとして、慌てて3巻を注文した。
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人間臨終図巻 2 (徳間文庫 や 4-5) 文庫 – 2001/4/1
山田 風太郎
(著)
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- 本の長さ533ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2001/4/1
- ISBN-104198914915
- ISBN-13978-4198914912
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登録情報
- 出版社 : 徳間書店 (2001/4/1)
- 発売日 : 2001/4/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 533ページ
- ISBN-10 : 4198914915
- ISBN-13 : 978-4198914912
- Amazon 売れ筋ランキング: - 99,317位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1922年、兵庫県生まれ。東京医科大学卒業。47年、「宝石」新人募集に応募した「達磨峠の事件」がデビュー作。48年「眼中の悪魔」で第2回探偵作家 クラブ賞短編賞を受賞。その後「甲賀忍法帖」を始めとした忍法帖シリーズなどを精力的に発表した。2000年、日本ミステリー文学大賞受賞。01年7月死 去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 八犬傳 下(新装版) (ISBN-13: 978-4331614044)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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20グローバルレーティング
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上位レビュー、対象国: 日本
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- 2013年6月23日に日本でレビュー済みAmazonで購入面白いですけど、1巻の方が若くして死んだ(ドラマチックな)ものが多い為、2巻以降はどうしても普通な感じになっていきますね…。
- 2014年10月9日に日本でレビュー済みAmazonで購入登場人物が多いので、有る意味、広く浅くです。
でも、名を残した多くの人の歴史、生死をさらっと読めるのは良かったです。
山田先生の本は何れも面白く読めますね。
- 2015年10月23日に日本でレビュー済みAmazonで購入著者が新聞に「あと1000回の朝ごはん(晩ごはんだったかもしれません)」を連載されていたころに、本書に出会いました。発想と内容に魅入られ、愛読書の一つとなりました。ところが、殆どを読み終え、手にすることが少なくなったころ、いつの間にか定位置であったトイレの書棚から本書が消えていることに気づきました。探し回ったのですが見つからず、そのうち探すこともなくなりました。死ぬことなど考えることもない妻の仕業以外に違いありません。トイレの書棚があふれそうになると、彼女の価値観によって、新陳代謝されていたのです。
齢八十を超え、思いついてアマゾンで再入手することにしました。新品同様のⅠ・Ⅱ・Ⅲを、死亡年齢の若い順に改めて再読しています。私の実年齢まで辿りつけるかどうか不明ですが。
- 2004年6月17日に日本でレビュー済みある評論家が「司馬遼太郎より山田風太郎の歴史観を自分は買う」と言っていたが、それがあたっているかはともかく、これを読むとその気持ちはわかる、エピソードの筋は覚えても何度でも読めるのは、作者の文章の力とエピソードの背景にある作者の歴史観がしっかりしているからだと思う。大正生まれの戦中派らしく今はほとんど忘れられている、太平洋戦争当時の軍人、政治家をしっかり押さえている、戦後生まれには、新鮮で、戦犯といわれた、全くなじみのない人物が生き!生きと現れてきて、自分の心になにかを訴えかけて来たのには驚かされた、江利チエミ、夏目雅子など亡くなった時の事を知っている人物とジンギスカンやキリストが同列に論じられているので、色々な事が考えされて面白い、山田さんにはもっと生きて続編を書いてもらいたかった
- 2010年3月11日に日本でレビュー済みAmazonで購入最晩年と死の様態に特化しているとはいえ要は一種の人名事典なので、取り上げられている人物をよく知らないまま1ページ目から順に読んでいっても退屈するに決まっていますが、気になる人物の項目をちょいちょいと拾い読みしていけばやはりそれなりに面白いものです。自然は芸術を模倣すると言ったのはワイルドですが、見巧者がこんなふうに切り取るだけでたくまずとも文学を現出させることはできるのですね。しかも人の死にまつわるエピソードをこれだけ続けて見せつけられると、次第になにか粛然とさせられる思いがしてきます。ときとして満腔の憤怒を、皮肉を、侮蔑を、諧謔を込めながら、簡潔ゆえに抑制が効いて見える筆致もいいですね。通説中心で引用も少なくない点は、考えてみればウィキペディアのスタイルに似ていなくもありません。
第III巻の最後に五十音順の人名索引があって便利なので、やはり全巻まとめて買うのがよいでしょう。
それにしてもこの人はつくづく世間と人間が好きな人だと思いますね。劇団ひとりも言ってます。「否定を3回続けると肯定になるんですよ。(相手に、私のこと好き? と言わせておいて)
『好きじゃない、好きじゃないよ。…好きじゃない』」
- 2011年3月2日に日本でレビュー済み色んな書評で本書を知り、第一巻を買ってみましたが、山田風太郎の文章に引き込まれて、思い出すたびに読んでいます。
やはり自分の今の年に死んだ人物と自分を重ね合わせて読むと、より生死というものについて深く考えさせられる気がします。
第一巻の方が、若くして死んだ人物なのでより、その人生に鮮烈な印象が強いせいか、第二巻は少し落ち着いた感じです。
他の方のレビューにもありましたが、第二次大戦、太平洋戦争の頃の軍人の最後は、中々面白いです。他の歴史書で評された人物像とは別の角度で考察されています。
- 2003年6月20日に日本でレビュー済み享年別に章分けされているので、当然最後の巻ともなると老衰やら病死やらが多い。
ので、不謹慎な言い方かもしれないが若くして亡くなった人の話のほうが面白かった。
何も持たずに産まれてきて、何も持たずに死んでいくわけだから帳尻は合うはず、
と言われても死を前にしての対応は十人十色。
当然ながら自分が死を迎える時のことを考えてしまう。
永遠に続くように思える自分も、
いつか必ず死ぬことは産まれた時から決まっているのであって、
「死」が非日常的に思えるのは「生」に執着するあまり「死」から目を背けている証拠なのではないか。
まさに「滅せぬもののあるべきか」である。