PORTA(国立国会図書館デジタルアーカイブポータル)が検索対象アーカイブの追加をアナウンスしている。
追加されたのは以下の通り。
■追加された検索先
2009/01/19 5つのアーカイブを検索対象に追加
- 奈良県立図書情報館 ふるさとデジタル化書籍+絵図展示ギャラリー [奈良県立図書情報館]
- 奈良県地域史料目録 [奈良県立図書情報館]
- 独立行政法人国立美術館 所蔵作品総合目録検索システム [独立行政法人国立美術館]
- Directory of Open Access Journal in Japan [実践女子大学図書館]
- ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版 [ACADEMIC RESOURCE GUIDE]
この中に、岡本真さんのブログ、ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版(id:arg)が入っていることは、すごい。
ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)は岡本さんが10年以上発行し続けてきた、WEB上の学術情報についてのメールマガジンで、PORTAの検索対象になったのは、それのブログ版。ARGは岡本さんが個人でやってきたものだ。
PORTAの検索対象は下記のページに掲載されているが、ほとんどすべてが団体なり機関なりが運営しているもので、個人で運営しているのはARGだけと言っていいだろう。
Wiki: 検索対象アーカイブ一覧
http://porta.ndl.go.jp/wiki/Wiki.jsp?page=%E6%A4%9C%E7%B4%A2%E5%AF%BE%E8%B1%A1%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%96%E4%B8%80%E8%A6%A7&wikijsp=Wiki.jsp
個人で運営しているARGが、国立国会図書館のPORTAの検索対象になったことは、ARGが質の高い情報を発信し続けてきたことの証であると思う。
逆に、個人が行っている情報発信を国立国会図書館が検索対象にしたということは、国立国会図書館が質の高い情報を、たとえそれが個人が行っているものであっても、それをきちんと評価し、見極める力を持っていることの証でもあると思う。
今回のことは、岡本さんと国立国会図書館の双方の快挙だと思う。
なお、PORTAの検索対象にDnaviという、国立国会図書館が運営しているデータベースナビゲーションがある。
Dnaviには、岡野裕行さん(id:literarymuseum)が運営している「Literary Museum Studies - wiki side」の「文学館一覧(地域別)」が登録されている。
国立国会図書館データベース・ナビゲーション・システム(Dnavi)に登録されました - Literary Museum Studies
http://d.hatena.ne.jp/literarymuseum/20081118/p1
これも、岡野裕行さんの快挙であると同時に国立国会図書館の快挙であると思います。
一つ注文をつけるとすれば、PORTAがどのようなサイトを検索対象にするのかの基準がよく分からないこと。
技術的な仕様は提示されていますが、情報の内容についての基準は、見つけられませんでした。
サイトの収集方針をわかりやすく提示した方がいいかと思います。