Twitterで起きたデマ流言まとめの続き。
コメント欄やはてブで教えていただいた事例を調べてみました。直接体験していないケースが多いので、ちょっと知識が不足しているかもしれません。
間違っていたら指摘お願いします。
竹下通り芸能人ゲリラライブ
僕が個人的に調べた範囲では、これはTwitterのデマというよりも、携帯チェーンメールや口コミで広がったデマであるという印象を受けた。
- 2010年3月26日16時20分頃 竹下通りで芸能人(誰であるかは諸説あって不明)がゲリラライブを行っているという噂が流れる。
- 噂を信じた人達が竹下通りに集まり大混雑。
- 16時23分 twitterに現場の画像が投稿される。
- 16時後半 事件を取材しようと各社がヘリを飛ばす。
- 16:56分〜 原宿周辺の人が相次いで、現場に集まるヘリの目撃情報をTwitterへ投稿。原宿で何かが起きているという噂が広がる。
噂の初動は16時20分頃
26日午後4時20分ごろ、東京・原宿の竹下通りで若者が殺到する騒ぎがあった。警視庁原宿署によると、居合わせた女性らが気分が悪くなり、救急車を呼んだ。「有名人が来た」との声が聞こえたというが、こうした事実はなかったという。
(後略)
時事ドットコム:竹下通りに若者殺到=体調不良訴え、転倒も−「アイドル来た」?、東京・原宿
26日午後4時20分ごろ、東京・原宿の竹下通りで、芸能人がいるとのうわさが流れ、興奮した女性らが殺到、一部で人が折り重なるように倒れた。都内や神奈川県の13〜14歳の少女4人が頭や腹を踏まれたり、過呼吸の症状を訴え、病院に運ばれた。いずれも軽症。
(後略)
芸能人情報に殺到?竹下通りで多数倒れ4人搬送(社会) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
僕が調べた限りでは、Twitterでは16時20分より前に影響力の高そうな投稿はあまりなかった。
この事件の場合、twitterは噂そのものではなく、群衆やヘリ等の噂によって生じた二次的な現象の情報を拡散していた。
この騒動のトリガーを引いたのは、Twitterではなく、携帯チェーンメールや現場での口コミであった可能性が高い。
これをTwitterのデマと言っていいのかは疑問が残る。
報道のヘリが推測を生んだ
Togetter - まとめ「原宿・竹下通りのイベントで多数倒れ 13歳少女がケガ」に、現場に向かうヘリを目撃した人のポストがまとめられている。
17時頃の話である。
報道のヘリを見た人が「何かが起きた」と推測し、これが混乱に拍車をかけた、という印象を受ける。
現場の画像が投稿される。
Naokicks @naokicks |
竹下通りがパニックなう。 http://twitpic.com/1az6wc(2010-03-26 16:23:52) |
link |
この即時性の高さによって、このデマがTwitter発だと誤認されたのではないか?と考えているのだが……
ジョニー・デップが交通事故死?
はてなブックマークにて Yuletide_joyさんやtakashit666さんから教えて頂いたデマ。
CNNにソックリな偽ニュースサイトにジョニー・デップが交通事故死したとする記事が投稿される。
2010年1月24日。これを本物だと誤認した人がTwitterやブログや匿名掲示板などにこの件を書き込んだ。
「週末にかけて Twitter にはデップ氏が死亡したという "ニュース" が殺到し、"RIP Johnny Depp" (安らかに眠れジョニー・デップ) がホットエントリーの 1つとなりました。また、その前後のしばらくの期間、この語は Google で 2番目に最も多く検索された語句となりました。噂が急速な速さで広まったため、このニセの情報を打ち消すことは不可能でした」
ハッカー、Twitter のジョニー・デップ死亡のデマを悪用
カニエ・ウエスト死亡説
はてなブックマークにて mirunaさんから教えてもらった情報。
2009年10月20日頃、カニエ・ウェストが自動車事故で死亡したというニュースが英語圏で広がる。
このニュースをFox Newsが報じているという偽のキャプチャー画像が出まわりデマは加速。
Twitterでは”RIP Kanye West”というトピックが急上昇した。
しかしカニエ・ウェストの恋人がTwitterにてこの噂を否定、デマは沈静化した。とのこと。
和光市で通り魔が逃亡中
はてなブックマークにてwideangleさんに教えて頂いた情報。
これはデマと言っていいのかわからないのだけど、一応紹介。
タヒチの大地震と情報の乱れ
はてなブックマークにてYuletide_joyさんに教えていただいた情報。
ざっくり調べた時点では時系列がよく分からなかったので、記事の紹介だけ。
メモ
- 海外では大手メディアを模した偽サイトや偽キャプターを使って意図的にデマを広げる手法が出てきている。