前代未聞! 抱腹絶倒! 格通に広告載っても当のDREAM事務局「PPV?まだ検討中です」
タイトル通りじゃい。以上。
・・・・・・・・で、本当は済ませたいところです。
いや、俺やっぱり、時間を何とか作って本日(※このエントリは12日午前零時ごろ書いたので、「本日」とは11日のこと。)DREAM事務局に電話でお伺いしてみたのよ。3割ほどはズンドコぶりを確認して、エントリに出来るんじゃないかという期待もまァ。確かにあったんだが(笑)、7割はPPVがあるならいろいろと準備とか手続きとか(例えばやるならやるで、チューナーに電話線をつながなくても視聴できる「電話De」システムはあるのか?など)を確認すること、また本当にPPVはやらないと決定したなら、やっぱりじゃあさいたまに行くことを検討しなきゃならんし、日程調整なんかも視野に入ってくる。
それで、はい電話しましたよ。
そしたら事務局の女性の方、ほんとにきれいに、さっぱりと、ピュアホワイトに事態を把握していない。「少々お待ち下さい」の後、ほんとに待たされて、そして得た答えが結局は「現在検討中」でしたよ。
「でも格通に広告が・・・・」なんて抗弁、ぜんぜん通じません。なんでも「流れの中だから」だそうです(これはウソ)
一体ぜんたい、なんなんだ。
もうズンドコずんどこ、もう書き飽きた。というかここで極まった。
たとえ明日、PPVの公式発表があたとしても、最終的にPPVが実現したとしてもズンドコ認定は確定だ。
つーかむしろ、既に
「ズンドコ絶対王者」だよ!
「ズンド皇帝」だよ!!
流れ流れてどこへいく。
近藤有己結婚
http://blog.olga.to/kondou/
はっきり言って、格闘家近藤有己のファンである俺でも一、二度しか読んだことが無いぐらい、このブログはどーでもいい話ばっかりで、解説もそうなんだが、文章もそのまんますぎ、というしかない。(よく格通は巻末コラム書かせてたなあ)
しかしそんな彼がこの前、ブログで朝野を騒がせた。
突然ですが、みなさんにご報告があります!
この度、結婚をしました!
(略)
先日、区役所に行って届けを出してきました。
松井秀喜はこの前、結婚したとき「相手は一般人なので取材はご遠慮を」と、写真も出さず似顔絵ですませる気の使いようだったが、近藤は思いっきり実名だしていてこっちが躊躇してカットした(笑)。
いやいやとてもめでたい。
・・・のだが、野次馬の側で申し上げる話でもないのですけど、一般論としては、一家の長となると、やはり独身の時よりは「家計」つまりは「収入」が気になってくることは、これは避けられない。パンクラスのエースとして近藤は船木誠勝の一度目の(笑)引退より8年、かのミニ団体を支えてきたが、それは本当に直接的に、近藤がいわゆる通俗的な意味で”野心”がなく”無欲”であったことが大きい、と思うお。
でもいつまでもそれに依存するのもおかしいので、団体がそれに報いられるようになってもらえれば一番いいんだけどな。
米国で次々出版される「格闘家自伝」「プロレスラー自伝」の情報輸入者よ登場せよ
いま、NHBニュース(http://blog.livedoor.jp/nhbnews/archives/51521278.html)経由でマット・ヒューズ自伝の情報を読んだ。
http://miruhon.net/news/2008/04/post_243.html
・・・格闘技マニア的には『アブダビコンバット2000』で、チームメイトのジェレミー・ホーンとワーク試合を行ったことなど興味深い内容が多いのだが、その中に、同じチームメイトのシルビアに対してもかなり酷いいじめを行い、それを許してくれと懇願してきたシルビアを冷たく突き放すというくだりがあるのだ。
あれだけ身体も大きいのに、小さいヒューズにいじめを受けて無抵抗で逆に「いじめをやめてくれ、友達になってくれ」と懇願していたギャップに同情が集まり、それまで強いけどつまらない選手という評価だったシルビア株が格闘技マニアの間で急上昇している。
ヒューズは心やさしい紳士ではないらしい、というのは「ジ・アルティメット・ファイター(TUF)」初期のコーチ役から知られていたが、これはまあ笑い話だけでもすまない話かもしれんし、すむ話かもしれん。
それはともかくとして、言いたいのはヒューズ自伝て昨日今日出たわけでないのに、こういうおもしろいエピソードが伝わってこなかったなと。
あちらでのMMA人気上昇に合わせてチャック・リデルの自伝本とかも出ていると聞くし、WWEレスラーやレジェンドレスラーの自伝も出ているが、日本語訳が出るのはそう多くは無い。
実際、今誰か「チャック・リデルの自伝本ってどんなストーリー?何か面白い逸話がある?」と聞かれて知っている人は格闘技マニアの中にもそういまい。
そこで、英語を読みこなせ、かつ書評に興味と情熱がある人が積極的にこういうエピソードを抜粋紹介してくれるという・・・そういう役どころがいればいいな、と思う。日本にはさらに入ってきにくいドキュメンタリーの映画やTVも含め。
かつてはひねリンさんがそういうことをしてくれたね。
http://www.kansenki.net/colum/00/0411colum_hine.html
映画「BEYOND THE MAT」観戦記
あの時の状況をみな覚えていないから言うが、この一文がきっかけで、日本上映が実現したのだ、と思い込みで断言しておく。少なくともまったく影響を与えなかったということは無い。
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町山智浩も、以前まだ未邦訳だったカクタス・ジャック自伝の紹介を宝島でやって期待を集めたことがある。
反響によっては、翻訳本とかDVDが出る呼び水にもなるのだ。
そもそも、黙っていればいくら書店にあっても気づかない、エピソードを抜粋して紹介すること自体に、特に専門カテゴリーに限っても商品価値があるってのは、日本語のプロレス・格闘技本で既に吉田豪が証明しているじゃん!
あれのアメリカ版があればそりゃあ便利だと思わないかいな。
もっと一般的な本や雑誌論文も、実は「この国では今、こんな本がベストセラーなんです、論壇で話題なんです」という情報って非常に役に立つんだよな。「諸君!」ではつい最近まで「気になるアメリカンブックス」というコラムが、最新の論壇のトピック=出版物を紹介していて非常に好きだった。
米国、韓国、中国、ヨーロッパ、アラブ・・・・在住の人がネットワークを作り、「いまこれがベストセラー」というのを定期的に報告する、そういうことをブロガーが・・・・いや、そんなのホントは新聞社や通信社がやるべきだよ!!
おまけ ひねリンコラム再読
観戦記ネットのテキストも、初期のものは当然、今のネットのトピックからズレて参照回数が減ったせいで、最近はなかなかグーグルでもダイレクトにヒットしにくい。今、探したついでに彼のコラム一覧(これはごく一部だよ)へのリンクがあったので、タイトルと共に紹介しておく。
当道場の読者にはおなじみのものも多いだろうが、初見の人もいるだろう。個人的には「2002/12/12」のエントリをお勧め。
http://www.kansenki.net/colum/c_writer.html
■ひねリン
日時 タイトル 本文
2000/4/11 映画「BEYOND THE MAT」観戦記 Go!
2000/10/21 NHBの伝統は、UFC以前からアメリカに存在していた Go!
2001/2/3 XFL開幕戦TV観戦記 Go!
2001/3/27 ビルマの少数民族・カチン族のNHB技術 Go!
2001/5/24 NHBドキュメンタリーヴィデオ、Life in the Cage について Go!
2001/9/6 地味だけど、珠玉のドキュメンタリー作品「Inside Pro Wrestling School」 Go!
2001/10/12 マーク・ホールとマット・ホールが私が別人だと思う理由 Go!
2002/9/8 X-SPORTSと修斗 Go!
2002/10/14 再び、アメリカ開拓期のNHBについて Go!
2002/12/12 一人の、あまり有名ではない、でもちょっと特別な格闘家の話。(前編) Go!
2002/12/12 一人の、あまり有名ではない、でもちょっと特別な格闘家の話。(後編) Go!
2004/2/15 せんせと話した(我が師pedro carvalho) Go!
2004/9/03 「宣伝」 マックス柔術アカデミー、発進! Go!
2004/10/19 ひねリン翻訳:マークシュルツからの告白 Go!
2004/10/22 3日間でプロレスラー? Go!
2005/1/7 フェリシア・オー インタビュー
「リバタリタン 荒野の中に 一人立つ」…思想的一貫性とはこういうことだ。よくも悪くも。
ロン・ポール。
ちゃんとキーワードができているので説明は不要のようだ。共和党には一応籍をおいているが、筋金入りのリバタリアン。初期の大統領予備選(共和党)で、若者とインターネット利用層に奇妙な人気を持ち、存在感を発揮した。
この人の名前を、久々に新聞で見た。それも、いかにも彼らしい場面で。
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080410/amr0804100905001-n1.htm
米下院、チベット弾圧の停止要求を決議
2008.4.10 09:05
【ワシントン=山本秀也】米下院本会議は9日、「チベット弾圧の停止」などを中国政府に要求する決議を、賛成413、反対1のほぼ全会一致で採択した。決議は中国首脳に対し、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世との直接対話に乗り出すよう求める条項も盛り込んだ。
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080410/amr0804102325016-n2.htm
ブラウン英首相ら7カ国の首脳が不参加表明 北京五輪開会式
2008.4.10 23:28サンフランシスコで聖火リレーが行われたこの日、議会からの圧力が高まった。下院本会議は、ペロシ議長が提出したチベットへの弾圧停止を求める決議をほぼ全会一致で採択した。
決議には、共和党のロン・ポール議員1人が反対しただけで、賛成413。(1)チベット弾圧の停止(2)ダライ・ラマとの首脳対話実現(3)拘束されたチベット人僧侶らの即時釈放−を要求し、米国務省に、中国を人権抑圧国のリストから除外した年次人権報告書の判断を撤回するよう求めた。
早くから「国際オリンピック委員会(IOC)が中国を五輪開催国に選んだのは失敗だった」と表明してきたペロシ議長主導の決議が、ほぼ全会一致の形で採択されたことは、大統領にとり無視できない圧力となることは間違いない・・・(略)
空気読まないKYどころじゃない。空気を・完全に・気にしてない、KKKだ(笑)。
この男はハニートラップにでも引っ掛かった中国の犬なのか。宗教弾圧を肯定する異教徒嫌いなのか。
いやいや、彼は共和党でありながらイラク戦争に反対し、今も即時撤兵を唱えている。ではガンジーにも似た平和主義者なのか。
答えは、徹底した不干渉主義者なのです。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20071225#p5
「アメリカはその気になれば地球を三回ぐらい壊せる武力がある。どこを恐れる必要があるんだ?だから何もしなくていい」
アメリカ一国が平和で民主主義で繁栄していれば、他の国で貧困、腐敗、内戦、侵略、弾圧、核開発…が何があろうが起きようが、別に気にすることはないじゃないか、という、とってもはっきりすっくりしたシンプルな論理に立つ人なのです。
私は実効性があろうがなかろうが、米国下院でチベット関連の決議があったことを喜ぶものだが、下院議員413人…彼らが代表する有権者でいえば一億人近いのだろうか、それに対してリバータリアンが堂々一人で屹立する様には思想的にも美学的にも面白そうではないか。秋山成勲に「三万人のブーイングに一人で喧嘩を売れるのは男冥利だろう」という評価があったが、それに近いな。
しかし、じゃあ本当にロン・ポールが大統領になり、世界のすべてに不干渉な、かつての孤立主義的アメリカを復活させたら世界はよりよいのかというと、どうなんでしょう。今回の下院決議を主導したぺロシ議長も、ポール議員も日本では「ブッシュに反対する雄」として紹介されたが、ここまで違う。
世界に対して不干渉を決め込もうとするアメリカを、さらに力技で引っ張り込む冒険活劇というかピカレスクロマンが、何度目の紹介だろうか。
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ドキュメント 戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争 (講談社文庫)
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数日前に再読したのであります。書評十番勝負の候補のひとつです。
ドキュメンタリーの中の「登場人物の了承」「取材先の了承」について
はてなキーワード「刈谷直治」「李纓」の作成者は私だ。
まったく俺のキーワード作成に関するジャーナリステックなセンスの良さには我ながら(というか自分だけが)惚れ惚れするね。今年のアメリカ大統領選挙は俺が作成した2候補で争われそうだしさ。
と、こうやって上のキーワードに注目を集めると、テーマがテーマだから内容に不満のある人もいるかもしれん。もとよりブログ間の一覧効果を高めるためにスピード重視で作成したものだから、自分流に直したい人は直しなさいな。
で、この映画で、「妨害もしくは抗議活動による上映館の中止」とは別の、新たな問題が発火した。それは出演者、プラス撮影許可を出した撮影場所の管理者が「出演前に説明されたものと趣旨が違っている、騙された」という趣旨で抗議し、また出演場面の削除を請求したというものだ。
撮影者は「説得して了承してもらった。外部から説得され(圧力を受け?)あとから変心したのでは無いか」との主張だ。
これも複雑なよーに見えて単純だ。
簡単な提案だが、これに靖国神社とか中国人監督とか、固有名詞・属性を敢えて消し、私の言葉で言えば「因数分解」して考えたほうがいい。だって、この問題ってドキュメンタリー映画やノンフィクションの文章を書くときだって、それも右よりだろうが左よりだろうが発生するものなのだから。
固有名詞を抜こう
■A監督が、ドキュメンタリー映画「B」を企画。
■重要人物と見なしたCに撮影被写体、登場人物となることを要請。
■CはAから映画の企画?かシナリオ?だかのについて説明を受け、それならと了承した。
■しかし出来上がった作品を見て、Cは「これは聞いていた話と違う」と感じ・・・
※ここから事実関係で複数の証言がある部分は【】とorでつなげよう
■Cは【不満を述べたor自分の出演場面削除を求めた】。
■AはCに説明、説得し【Cは納得してくれたorCは納得のいかないままだった】
■そして映画「B」の内容が試写や報道で明らかになった。
■Cは再び、Aに自身の登場場面削除を求めた。
■Aは「当時、Cの了解・納得を得たはずだ、Cはその後外部の影響を受け変心したんじゃないか?」と主張する。
いま、Cは「登場人物」としたが、靖国神社の問題を含めるとしたら「重要な撮影シーンの場所の、管理権を持つ組織C」と置き換えてもいい。どうだ、固有名詞を抜いたらイデオロギー問題を外れすっきりしただろう
まず、事実関係においては、Cが最初の完成品を見て「私が聞いた話とは違う」と不満をもったこと、これは両者とも争いが無いだろう。企画意図が当初と違っているのか、それは協力を得るために偽装したのか、そしてその変更をある時点で納得したのか。これはもう、通常の裁判と同様に事実関係の争いだ。
逆に筑紫哲也や石坂啓は、この部分の事実関係において確認・確信できた上で記者会見とかしたのかなあ。
ただ、やり取りを録音してたとも思えんし「言った言わない」の問題を、両者が手紙だとか色紙だとかを持ち出して「どちらの証言に具体性・迫真性があるか」を検証していくしかないだろう。
さてここから一段進もう。
「そもそも撮影した被写体の人間が了承しないと、ドキュメンタリー映画に使用できないのか?」
いや、実際どうなの?
マイケル・ムーアの一連の作品。
被写体が了承してないだろう撮影フィルムを使っているようであり、使ってないようであり。最近亡くなったチャールトン・ヘストン氏は「ボウリング・フォー・コロンバイン」で、好んでではないだろうがムーアのインタビューを了承しているからこういうのはいいんだろう。その他、ヘストンの演説などを引用もしている。
華氏911で、議員を捕まえて「あんたの息子をイラク派兵させたら?」という場面。
このへんはどうかな。おそらく議員は公人性にかんがみて使用が問題ないのだろう(「靖国」でも稲田朋美が映っているとか)。もしくは路上で街頭インタビュー的に捕まえると、その映像は問題なくなるのかもしれん。ワイドショー映像はそういうものでしょ。
これが、「刀匠の朝は早い」みたいな、仕事場や自宅にお邪魔しました、インタビューも取りますということだと、まったく別物として、撮影したものを編集して公開するときには被写体の了承が必要になる・・・ということだろうか?
あ!そういえば「ゆきゆきて神軍」!!あれは奥崎謙三は問題ないとして、彼と対峙した元軍人はみな、ドキュメンタリー映画に出演、公開されることに了承を取ったのだろうか??
ドキュメンタリーというのは、登場人物が編集の中で「どう考えても監督が主観的に悪役扱いしてるな、こりゃ」という感じになっていることはよくある。(一番露骨に感じるのはTBSで深夜にやっている「CBSドキュメント(60ミニッツ)」です。まあこりゃあ、報道番組扱いなのですが)そういうものには多分、不満を表明している人も多いのだろう。
この問題に関して、100点満点の、優等生のお答えをしておこうか。
「作った作品が信頼性の高い誠実なもので、撮影の間に被写体と信頼関係が結ばれていれば、『悪役扱い』などに不満があっても了承してくれるだろう。趣旨が違うとか自分の場面はカットしろと言われるのは、後からだろうとなんだろうとそれ自体が失敗。製作者の不徳のいたすところで、信頼関係を出演者と結べなかった自分を恥じるべきだ。」
「だまし」「潜入」「撮ったもんがち」はどこまで許されるか
田原総一朗が今回、記者会見でもやっぱり一番大きな顔をして目立ってたようだが(笑)、実は彼は報道番組や討論番組の司会者である前に、突撃ドキュメンタリー作家だった。
たぶん、これに載っていたと思うんだが
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彼に対して「今回、監督は登場人物や撮影場所の管理者に映画の趣旨と違う説明をして許可を取ったらしいんですが・・・」とこの問題を持ち出しても、おそらく一笑にふすだろう(笑)。それぐらいかつての田原はすさまじい取材も、やらせもやった。
実際の身分を隠し、偽りの趣旨を述べて秘密をつかみ、暴露するという形式は、小型化されたとはいえテレビカメラが必要な映画より、文字のノンフィクションに多い。
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http://d.hatena.ne.jp/oizumi-m/
ただテレビドキュメンタリーでも「趣旨を偽っての撮影」というのはやっている人も多い…のか?この人が特殊なのか?森達也氏は、下山事件の取材の際(最終的に映像ではなく本になった)、矢板市の市教委に「郷土史のドキュメンタリーを作りたい」と真っ赤なうそを並べ、同市が管理する、下山事件に関係したとの説がある人の生家を撮影機材を持ち込み、素材としてカメラに収めた。
また例によってどこにこの蔵書があるか探し出せないのだが、たしか、「騙すのは相手に申し訳ないが、騙した自分だって傷ついている」みたいな感じで正当化?しているくだりがあり「おいおい、それでいいのか」とちょっと心でツッコんだ覚えあり。
ま、かくのごとく騙しは、その評価は別として行われている。
その結果できた作品は、その事実によって評価が変わるか?それは変わらないということでいいのだろう。
描かれた、撮られた人はその部分を拒否できるか?
肖像権という厄介なものがない本の場合と映画はまた違ってくるか。
思い出した!!みなさん「期待権」ってまだ覚えてますか?
このはてなキーワード作成者も俺だよ俺、母ちゃんオレ。
「期待権」なる言葉が話題になった判決。
http://www.news-pj.net/siryou/2007/nhk-kousai_zenbun20070129.html
取材対象者が,当初,取材に応ずるか否か,どの程度,範囲で応ずるかは,その自由な意思に委ねられており,取材結果がどのように編集され,あるいはどのような番組に使用されるかは, 【〜 63頁】 取材に応ずるか否かやその程度,範囲の意思決定の要因となり得るものである。そこで,取材に協力した後に番組内容に想定外の変更があった場合には,取材対象者は,取材に応じた意思決定についてはいわば錯誤や条件違反があったものとして,当初に立ち返るのに代え,その自己決定権に基づき番組から離脱する自由も有するということができる。他方,番組制作者は,編集の自由を有し,その調整も必要であることから,取材対象者による自己決定権の具体的な行使としては,当初の意思決定の時の説明どおり番組を編集するよう請求することまで認めることはできないと解すべきである。そこで,取材対象者は,番組制作者に対しては,原則として,番組から離脱することや善処方を申し入れることができるに止まり,番組改編の結果,取材対象者の名誉が著しく毀損され,放映されると回復しがたい損害が生ずることとなる等の場合には,差止請求をすることができるものというべきである。このことは,取材対象者が,他の報道機関等に実情を説明し,対抗的な報道を求めることを排除するものでないことはいうまでもない。
ところで,制作中の番組について,どの程度のねらいの変更が生じた場合に説明を要するかは必ずしも判然としないことも多く・・・・(後略)
これとの関連性を指摘する、冴えかたはどうよ俺。
(もちろん「自分の出てる部分だけを削除してくれ」と、自分が自己管理できる範囲を限定しているとまた違ってくる)
ちなみにいわゆる一般的な右・左の議論でいうと、期待権や編集上の権利において、上に引用した問題と今回の映画の問題、攻守ところを替えている点も指摘しておく。
【付記】「期待権」と判決に批判的な立場から書かれた、よくまとまったコラム。
http://plaza.rakuten.co.jp/izumatsu/4006
最後にセカンドなんとか−または、ある女優の思い出について
この問題を、また別の形式で因数分解しよう。(a−b)(a+b)=
撮られた当事者が、「自分は撮影者に事実とは違う趣旨を説明されて被写体になった。ところが実際にできたものはまるで説明とは違っていた。自分は騙されたんです」
と主張した。これに対し
「本当なの?あとから状況が変化して、態度を変えたんじゃないの?」
「だれかから『そういうふうに言え』って圧力が掛かってるんじゃないの?」
と疑う声が挙がった。
はいここに、「高須基仁」とか「渡る世間は鬼ばかり」を代入しまーす。
はいそうすると答えは
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa662119.html
以前藤田朋子さんがヌード写真集を出したときなにやら出版社ともめてましたが、どうしてそんなことになってしまったのでしょうか?
その後の経緯はリンク先の通り(かな?)
ところでですな、藤田朋子さんも今回の刈谷刀匠も「私は騙された」と自ら語っているわけじゃないすか。それに対して「本当なの?」とか「だれかに言わされてるんじゃない?」とか疑うのって、セカンドなんとかじゃないんですかね?「セカンド撮影」とでもいうのかな。
特に、藤田朋子の場合は性にまつわる問題だったのだから、他の事例とそういう点でも共通性はあるだろう。
私としては相手が女優だろうと90歳の高齢者だろうと(実際に裁判になったらそうするしかないように)事実に疑義を挟む余地があるなら−−不必要に傷つけないように表現に気を使うのは当然の前提として−−疑問、追及、検証は行って然るべきだと思うが。
【追記】刈田氏のほうの見解が分かりやすいエントリ
http://d.hatena.ne.jp/plummet/20080411
「貞猪さんが「政治的な内容でダメだ」と言うと、李監督は「近いうちに代わりのものを送る」と話したが、連絡はないという」
この部分どうなったのかな。「代わりのもの」が送られていればいいのだろうが。
京都新聞記事での李インタビュー
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008041300069&genre=E1&area=Z10
「映画の解釈などをもう一度説明した。奥さまからは最後に『頑張って下さい。どこでも上映してください』という言葉をいただき・・・」
【追記2】このエントリの続編書きました
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080413/p3
「『「靖国」出演者・施設管理者了承問題』再論。こんな例もあるそうだ 」