3人以上の会話のときに「会話に巻き込む」という考え方
飲み会で友達と話していると、その友達の友達(Aくん・自分とは初対面)が話しかけてきた。
彼らは2人で話しはじめてしまい、自分はうまく会話に加われなかったんだけど、
そのとき友達が何かにつけて、
「彼はAくんって言って、僕の大学生時代のときからの知り合いで」とか
「彼は今度会社を辞めて、サーファー向けのショップを出すんだ」とか
彼に関する話を振ってくれたのでした。
その友達のやり方を見て、「この人はホントにコミュニケーション能力が高いな」と思うと同時に、
「そういうやり方もあるのか」と思ったのでした。
「別の話題を振る」ではなく「会話に巻き込む」という方法
1対1の会話も悩みどころだったりしますが、
3人以上の会話というのも難しいものだったりします。3人に共通の話題というのがなかったりするからです。
そうするとどうしても会話が「1対1 プラス聞いている人1名」になってしまいがちで、
聞いているだけの人には申し訳なくなってしまいます。
そういうときどうしたらいいのかなーと考えてみたときに、
「聞いているだけの人に話題を振る」というのがあると思います。
友達とAくんの会話が一通り終わったら、今度は聞いていた人(今回で言えば自分)に話してもらう順番ということで、
たとえば会話の流れに沿って「サーフィン、やったりする?」と聞いてみたり、
もしくはちょっと話題を変えて「今、どこで働いているんだっけ?」と聞いてみたり。
そんな風にしながら3人の共通の話題を探す、という方法です。
でも、今回友達がしてくれたのは、
「Aくんに関する予備情報をときどき教えてくれる」というものでした。
AくんはAくんで自分の話をするんだけど、伝わりづらい話をフォローしてくれたり、ちょっと簡単に彼の現状を教えてくれたり。
なるべくオレがつっこみやすいような話題になるように。
すると、会話はAくんに関する話題一色になるんですが、
友達が予備情報を教えてくれながら「手を引っ張っていってくれる」ので、すごく話題に絡みやすい。
初対面のAくんに直接話しかけるのはためらわれるけど、
友達の話を聞いて(友達を踏み台のようにして)、Aくんに「え、お店開くんですか?」と聞くのは、ちょっと簡単だったりする。
結果的に、彼とうち解けるのも早かったのでした。
もっとも、友達のやり方を「あ、そっか」と気づいたのは飲み会から帰ってきてからで、
話してたときは「なんか話しやすいなぁ。Aくんはいいやつだなぁ(実際、いいやつ)」としか思ってなかったんですが。
友達と友達が友達になるように
共通の友人を介して初対面の人と知り合ったとき、
その場の会話が盛り上がることも大事ですが、
欲を言うなら「初対面の2人が気軽に話し合える仲になる」というところまでいければいいなと思います。
いろんな話題や世間のニュースを話しながら共通の話題を探るというのも1つだと思いますが、
「2人を友達同士にする」という目的を考えたら、Aくん自身(あるいはオレ自身)の話をネタに盛り上がるのが、
実は一番うち解けるのに早いんじゃないかな?と思ったのでした。
本人が言うには言いづらいけど、周りが言う分にはカドの立たない話題もあるしね。
勤めている会社がどこだとか、こんな免許持ってるとか、この前こんなイベントやったんだとか。
もちろん話しすぎてしまっては、Aくん自身が語れることがなくなってしまうので、
「おいしいところはAくん自身に話してもらう」というような気構えが必要なんだろうし、
「必要以上にうち解けさせようと躍起にならない」という気楽さも大事なんだと思います。
結局、何が「すごい」って思ったかって、
自分は「1対1のときはどんな話題を出せばいいんだろう」「3人以上の時はどうやって場を盛り上げたらいいんだろう」というような
ある意味自分のことしか考えてなかったんだけど、
その友達はその場を盛り上げることだけでなく、
「彼らを友達同士にするにはどうしたらいいだろうか」というところまで考えているんだなーと。
その発想はね、ちょっとなかった。