Susan Sontag、1933年ニューヨーク生まれ、 ハーヴァード、パリ大学で哲学を学ぶ。 雑誌編集者を経て大学で哲学を講じる。 2004年12月28日没。
アメリカの批評家、作家。代表作に『隠喩としての病』『反解釈』『写真論』など。
なぜ「スーザン・ソンダク」と誤って記憶している人が多いのかは疑問。
写真について読むべき批評は、ロラン・バルト「明るい部屋」とスーザン・ソンタグ「写真論」と知っていたのに、ソンタグを読んでいなかったのは、しばらく手に入らなかったのと、ちょっと距離を置いていた、というか、ちゃんと読めていなかったからだ。 それが再読しようと思ったのは、「他者の苦痛へのまなざし」を読んで感銘を受けたからだ。 amenohihonyomi.hatenablog.com それで写真論を読まねばと思いつつ、いざ本屋に行ってみると在庫が無かったり、最後の1冊でカバーが撚れていたりと、なかなか手に入らなかった。 ようやく手に入れて読むのも惜しく、ちびちび読んでいたのだがようやく読み終えた。 …
こんにちは。 あっという間に四月が終わりに近づいている。 あと二ヶ月で、一年の半分が終わってしまう。 なんにもしてないなあ… (´・ω・`) 一昨日だったか、亭主(教師)と末っ子(学生)が、クラスにキラキラした名前の生徒が増えてきたという事例つきの話で盛り上がっていたときに、長女(ASD)が真顔で放った一言。 「読めない名前は困る」 頷くしかない。 たまたまX(旧Twitter)で、 「#エビデンスははっきりしないが合理的な見解」 っていうハッシュタグがトレンドに上がっていたのを見て、まさにそれだなと思って、ちょっと笑った。 いや、エビデンスははっきりしてるか。 読めないと、出欠取ってる先生が…
一味違うソンタグの入門書 スーザン・ソンタグ 「脆さ」にあらがう思想 (集英社新書) 作者:波戸岡 景太 集英社 Amazon 波戸岡景太『スーザン・ソンタグ 「脆さ」にあらがう思想』は、ソンタグの著書『ラディカルな意志のスタイルズ』の翻訳も手がけた著者による、ソンタグ入門として書かれた新書だ。 スーザン・ソンタグは1933年に生まれ、2004年に没したアメリカの批評家にして作家である。『反解釈』『写真論』などの著書で特に知られ、またベトナム戦争から9・11に至るまで、社会問題についても積極的な発言を行っていたという。また60年代のデビュー時にはスター的な存在となり、さらにその私生活は波乱万丈…
2020年6月号掲載 毎日新聞夕刊報道グループ記者(当時)/藤原章生 ちょっと不思議なことがあった。 今年の正月、私はかなり具体的な初夢をみた。起きてからしばらく残っていたので、私はそれを、フェイスブックに投稿した。 夢をソーシャルメディアで書くことなどまずないが、誰かがその意味を教えてくれる気がして書いてみたくなった。 <初夢は70代のスーザン・ソンタグと意気投合し、この人のために何かしてあげたいと思っている夢。ずいぶん前に読んだ人だが、なぜ今頃。途中で止めた「火山に恋して」に何かヒントがあるのか。してあげたいというのが、おこがましい感じで嫌だなと思って目が覚める> 友人数人からは「自分も昔…
こんにちは。 今日読む予定の本。 「隠喩としての病」は、できれば今日中に読み終えたい。 「ヨブへの答え」のほうは、他の本と並行したら読むことになりそう。 ヨブへの答え 作者:C.G. ユング みすず書房 Amazon ユングの本って、ちゃんと読んだことがなかった気がする。読了したのは、ずっと前に読んだ伝記マンガくらいだろうか。 マンガ ユング深層心理学入門 (講談社+α文庫) 作者:石田おさむ,大山郁子 講談社 Amazon 分析心理学・自我と無意識 (まんがで読破) 作者:ユング イースト・プレス Amazon たぶん上の二冊のどちらかを読んだのだろうけど、もう手元に本がないので確認できない…
随分前に読んでいたのだが、まとまらないので書くのは止めていたが、別に論じるわけでもないし、きちんと理解できていないのを認めた上でそれなりに整理しようと思い、また手にとってチャレンジすることにした。著者の波戸岡景太さん(明治大教授)は「こいつ、読めていないな」と思うだろうが、それはしょうがない。 スーザン・ソンタグ(1933-2004)に出会ったのは(もちろん著書に)、たぶん1980年代後半か90年代前半。自分の給料で本を買えるようなった頃。「隠喩としての病い」が最初だった(原書は1979年刊)。ソンタグ氏はすでに知識人として名は成していて、こちらからすれば「背伸び」の対象。当時は、みすず書房や…
朝のオキザリス・バーシカラー 閉じた状態のオキザリス・バーシカラーは、上画像のようになっている。というか、もっともピントがきているヤツはまだ、あまり開いていない花かもしれない。後ろのボケたヤツは閉じ方が緩いので、そのアタリの加減がどの様なコトになっているのかは分からない。 真剣に観察して追及する情熱もないのだが・・・そのうち気付くかもしれない。 地植えのビオラたち さて、寒いので、庭に出ないで窓際から撮影。望遠レンズは便利だ※。そしてオリンパス改めOM SYSTEMだけど、ワガハイの機材はまだオリンパス時代に購入したモノだ。やっぱり軽量だから助かる。腰痛持ちには巨大な望遠レンズは拷問でしかない…
読んだ本 ヴァルター・ベンヤミン『来るべき哲学のプログラム(新装版)』晶文社 (2011) スーザン・ソンタグ『私は生まれなおしている:日記とノート 1947-1963』河出書房新社 (2010) 大江健三郎『新装版 大江健三郎同時代論集10 青年へ』岩波書店 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『新装版 大江健三郎同時代論集10 青年へ』 メモ "ガストン・バシュラールによる、次のような想像力の定義を、※※君よ、僕はこれまでいくたびか自分の考え方の根幹に置くといってきた。《いまでも人々は想像力とはイメージを形成する能力だとしてい…
読んだ本 スーザン・ソンタグ『私は生まれなおしている:日記とノート 1947-1963』河出書房新社 (2010) 苫米地英人『日本転生 絶対絶命の国の考え方』TAC出版 (2023) 古川日出男『の、すべて』講談社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 今日から小説を少しづつ書き始めた。 もう思考実験をいっそ小説のなかでやってしまえ、ということで、書きながら、考えながら、情報を引き出しながらも仕入れながら、とにかくいろんなことに忙しい冬になりそうである。 ・・・ 『私は生まれなおしている』 メモ "私が作家、優れた作家である状態を…
読んだ本 ジェフリー・ロバーツ『スターリンの図書室:独裁者または読書家の横顔』白水社 (2023) ヴォルテール『カンディード 他五篇』岩波文庫 (2005) スーザン・ソンタグ『私は生まれなおしている:日記とノート 1947-1963』河出書房新社 (2010) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 だいぶ久しぶりに紀伊國屋書店新宿本店へ赴いた。 店内がリニューアルして綺麗になったのはいいのであるが、正直なところ個人的には前の配置がよかったと思っている。 人文書関連のコーナーが非常に狭い。ひとり立ち読みしていたら狭すぎて通路が塞がれるときがある…