児童文学作家。本名・久保田彦穂。1905年長野県生まれ。法政大学卒業後、教員をしていたが、1938年からは児童文学に専念。戦後、鹿児島県立図書館長となる。1952年「片耳の大シカ」で文部大臣奨励賞受賞、1961年「大空に生きる」で未明文学奨励賞受賞、1964年「孤島の野犬」でサンケイ児童出版文化賞国際アンデルセン賞国内賞受賞、1971年「マヤの一生」で赤い鳥文学賞・児童福祉文化奨励賞受賞など。大自然の中で生きる動物の姿をリアルに、生き生きと描き出すが、それを見守る優しい眼差しの中に、生きることの厳しさも捉えている巨匠。動物児童文学のジャンルを築き上げ、1987年没。
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