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おやさま

(社会)
おやさま

中山みき(1798-1887)。天理教の「教祖」。大和国山辺郡三昧田村(現・奈良県天理市)の農家に生まれた。13歳のときに結婚して中山家に入る。
1838年(天保9年)10月26日に阿弥陀信仰深く、慈悲深い生活をしていた中山みきが、病気の息子を治すために、山伏に祈祷を依頼した。それでも治らなかったため、加持台として自ら修験者の霊媒となった際に、「親神(おやがみ)」天理王命(てんりおうのみこと)が天降った。彼女は親神様の能力を得て、安産の祈願や、人々の病気を治すなどの奇跡を起こし、そして近隣の農民や職人らの尊敬を集めた。また、彼女の持つ神様の働きを「おさづけ」として、適切な人物に能力と取り次ぐ資格を与えたりもした。しかしそれ故に、地域の寺社からは疎まれ、官憲からも弾圧を受け、彼女はは幾度となく、逮捕・拘留された。
中山みきの死後、側近達が中山みきを「親様(おやさま)」として祭り、天理教を興した。天理教が「教祖」としている中山みきが、天理教を始めたわけではない。その後、神道本局の所属教会として公認された。1908年に別派として独立し、今日に至る。(集英社編「Imidas2006」集英社、2006より)

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