auto-complete 1.0をリリースしました
微妙に政治的な理由によりauto-complete 1.0を今日リリースしました。次のURLから入手できます。
http://cx4a.org/pub/auto-complete-1.0.tar.bz2
開発リポジトリからv1.0タグをチェックアウトするのもありです。
$ git clone git://github.com/m2ym/auto-complete.git $ cd auto-complete $ git checkout v1.0
次のコマンドでインストールできます。
$ emacs -L . -batch -f batch-byte-compile *.el $ cp *.el *.elc ~/.emacs.d/
バイトコンパイルしなくても動きますが、その場合は(require 'cl)されている必要があります。
記念的リリースなのでこれといった新機能はありません。安定して動作することが目標です。ちゃんとテストもしたので致命的なバグはないかと思いますが、もし何か問題を発見したら知らせてください。
これといった新機能はないと言いましたが、あえて挙げるならトリガーキー機能とac-mode-mapの追加、ac-source-words-in-same-mode-buffersの追加でしょう。
トリガーキー機能は、TABなどの押しやすいキーでauto-completeできるようにする機能で、次のコードを評価すれば利用できます。
(ac-set-trigger-key "TAB")
これで編集系コマンドの直後あるいはプリフィックス付きでキーが押された場合(C-u TAB)にauto-completeが実行されます。それ以外の場合はデフォルトの動作にフォールバックされます。
また、auto-complete用のモードマップac-mode-mapを追加しました。これによりauto-complete-modeが有効なバッファにのみ特定のキーバインドを割り当てる、といったことが可能になります。例えば、デフォルトの使いにくい補完であるM-TABを次のようにauto-completeに割り当てることができます。
(define-key ac-mode-map (kbd "M-TAB") 'auto-complete)
さらに、新しくac-source-words-in-same-mode-buffersという情報源を追加しました。これはac-source-words-in-bufferとac-source-words-in-all-bufferの中間に位置する情報源で、現在のバッファと同じメジャーモード(正確にはderived)のバッファから単語を収集し、補完候補としてくれます。
次のメジャーバージョンでは以下のことをやりたいと考えています。
- 補完候補の順序の合理化
- 補完の遅延
- anythingとの連携
- ユーザーインターフェースの改善
- パフォーマンスの改善
- ドキュメントの整備
以上。