マイク・ホンダ議員の政治資金源
なんかくだらない妄想をはたらかせている人がいるようなのでホンダ議員の主要な資金源を紹介しておく。情報は以前も紹介したことがある Center for Responsive Politics の opensecrets.org より。
念のため言っておくと、ここに書かれている団体そのものが献金したということではなく、関連した政治資金管理団体(PAC)や職員が献金したという意味。例えば、20位に「カリフォルニア州」がランクされているのは、もちろんカリフォルニア州そのものが寄附したのではなく、その職員らが寄附した額。
1 | American Assn for Justice | 業界団体 | $37,000 |
2 | Intl Brotherhood of Electrical Workers | 労組 | $36,500 |
3 | United Auto Workers | 労組 | $34,500 |
4 | Laborers Union | 労組 | $34,000 |
5 | Teamsters Union | 労組 | $32,000 |
6 | National Education Assn | 労組 | $30,000 |
7 | Service Employees International Union | 労組 | $27,950 |
8 | Machinists/Aerospace Workers Union | 労組 | $27,000 |
9 | Communications Workers of America | 労組 | $26,000 |
9 | National Air Traffic Controllers Assn | 労組 | $26,000 |
11 | AFL-CIO | 労組 | $25,500 |
12 | Air Line Pilots Assn | 労組 | $25,000 |
12 | American Federation of Teachers | 労組 | $25,000 |
12 | American Fedn of St/Cnty/Munic Employees | 労組 | $25,000 |
15 | Painters & Allied Trades Union | 労組 | $24,000 |
16 | Ironworkers Union | 労組 | $23,000 |
16 | National Assn of Realtors | 業界団体 | $23,000 |
18 | Carpenters & Joiners Union | 労組 | $22,500 |
19 | Moveon.org | リベラル系団体 | $22,190 |
20 | State of California | カリフォルニア州 | $21,650 |
一目見て分かる通り、労組がほとんど。トップにある American Association for Justice ってなんだと思うかもしれないけれど、これは訴訟弁護士の利益団体で、労組と並ぶ民主党の一番の資金源(個々の訴訟弁護士による献金もかなり多いと考えられる)。あと16位の National Association for Realtors は不動産業界の利益団体で、ホンダ議員は不動産業界の会合で講演するなど結びつきが強いらしい。
産経新聞の古森義久記者は、サンフランシスコ和平条約を批判し日本の戦争責任を追求する「世界抗日戦争史実維護連合会」という団体の幹部の多くがホンダ議員に個人献金していることを指摘しているけれども、その金額は全員合計しても上記のリストに出てくる金額にはるかに届かない。ていうか、同団体関係者の中で一番多く寄附しているキャシー・ツァンという人はホンダ議員の選挙区の住民で、ホンダ議員の前任者(白人・共和党員)にも寄附してたんだけど、それは無視ですか?
まぁ確かにお金を出せば政治家に面会して話をする時間をとってもらえたり便宜をはかってもらえたりするのは事実で、献金の影響が全くなかったとは思わない。けれども、ホンダ議員の側から見ればたくさんある利益団体の一つに過ぎないわけで、この団体の関係者からの支援を主な理由として慰安婦問題に深く関わったということは全くありえない。その程度のお金であんなに活躍するわけがないじゃん。
あと、次の選挙でホンダ議員を落選させようと息巻いている人もいるけど、前回の選挙でホンダ議員は 72-28 の大差で勝ったことを忘れないようにね。