一日中部屋に引きこもって学校に行かず昼から朝までインターネット、そんな時代が僕にもありました。
で、一日中2chみてひたすら面白い情報ないかなーって探して、半ば依存症みたいになって、俺らの時代は「お前らあほスwww」とかじゃなく「あほかと、馬鹿かと」全盛(?)の時代。コピペだと知らずマジレスしてみたり何か新しい言葉を流行らせようと書き込みまくってみたり。
でも今になって、どうせ情報集めるならくだらない時事ネタとかお笑いネタとか作り話に一喜一憂するより、生活とか仕事とか将来に活かせるような情報を集めた方が長期的に見れば得だったんだよなって思うようになった。特に年をとると短期記憶の記憶保持力なんてかなり減ってく一方なわけで、今それを実感して焦って自己啓発本に埋もれてみたり、媒体が変わっただけであまり変わってない気がするわけよ。ニコニコとかyoutubeとか見るのも楽しいかもしれないけど、文章チェックするのも慣れてくると楽しくなるよ。
まとまらなくなってきたけど、とにかく同じだけ時間かけて情報集めて楽しむならより質のいい情報とか信頼性の高い情報とか集めて、それに付随するいろんな視点を勉強した方が将来のためかと思うわけですよ。と言うわけで暇な大学生に最高の暇つぶしを教えてあげたい。
まずRSSリーダを使え
RSSリーダって、ブログが更新されたら勝手にアクセスして記事を取ってきてくれる機能を持ったサイトとかソフト(ただしい言い方をするとアプリケーション)があるわけよ。使ってみたらわかるんだけど、一つのサイトにアクセスすれば登録したお気に入りのブログ記事が一括で見れるってこと。RSSとかXMLって書いたマークがブログサイトのどこかにない?アクセスして変な文字列が並んでてなんだこれ?って思ったことないですか?それがあるサイトはRSSリーダに登録できるんですよ。
RSSリーダを使ってる人は実感からしてもそこまで多くない。なぜ流行らないか、普及しないのかと一時期ブロガー界隈でもにぎわったんだけど、結局読む記事の量とか規模によるわけ。1日10サイトタレントのブログ見るだけなら暇な通勤・通学中とか授業・仕事中にケータイで見た方が通信速度も速いし広告とかのノイズも少ないわけ。これは感覚的になんだけど1日20〜30件以上のブログチェックするならRSSリーダを使った方が断然効率的だと断言しちゃうよ。
具体的な方法としては有名どころに登録しちゃうのが一番かな。メールアドレスさえあれば登録できちゃうよ。俺が大学生のときはまだフィードパスてRSSリーダが生きてたんだけどね。
- グーグルリーダ…AJAXってJAVA的な機能バリバリで更新ボタン押さなくても情報がどんどん表示されるよ。ただナローバンドっておっそいインターネット回線だと重く感じるかも。igoogleとかで使えるからいいって言う人もいるみたい。俺が使ってるのはこれ。
- ライブドアリーダ…最初の頃たたかれまくってたから使ってないや。
- はてなRSS…番組表表示で更新されたのを俯瞰できる機能は確かに便利。
どこも一長一短らしい。GooとかYAHOOとか有名なサイトが提供してるのもあるけど、基本的に重いとか対象を一般人向けにしすぎて表示が大きすぎて微妙みたいな話を聞いたことがあるから胸を張ってお勧めはしない。cococとかBloglinesって隠れた優れモノ的なポジションのリーダもあるらしいので適当に今、評判の高いRSSリーダを教えてください。 どういう点がよいかを書いていただけるとうれしいです。 - 人力検索はてな。
まずはアルファブロガーから登録しろ
最初にRSSリーダを使うなら目的は基本的にブログの更新チェックだろうから、初心者は断然アルファブロガーをお勧めする。
ブログの世界にはアルファブロガーって言って称賛に値するほどひたすら口のうまい情報屋みたいな連中がいる。どっかの会社の社長で株式見て日本を憂う奴もいればこの本がマジためになるってアマゾンの本書評して売ってそれで飯食えるくらい稼いじゃうやつとか頭いいのにひたすら悪口しか言わないけど憎めないやつとかいる。
一つの会社が主催でやってるイベントだから確かに偏ったりはしてるんだけど、彼らのウェブ上での影響力は結構すごい。信頼性が高い低いは置いておいて断然面白い。言ってることの妥当性はともかくとして、情報収集能力と視点の切り替え力が半端ない。
アルファブロガーリスト|Alpha Bloggersのサイトでどんな評判かは知ることができるんだけど、めんどくさいからここらへんとか
ここらへんの右側のブログへのリンクをひたすら右クリックでショートカットコピー(右クリック+T(Firefoxは右クリック+Aね))→登録ね。最初はこれでOK。あとはブロガーとの相性もあるから、いらないやつは消して、時間があるときにリストで気になったのをどんどん追加していけばいい。特にブログ購読の目的がただの教養を身につけるとかであれば、最初は数うちゃ当たる作戦でいいよ。言及してるブログもどんどん登録しちゃえ。
お勧めフィード
フィードってのはRSSとかXMLとか、RSSリーダの記事の更新をしてくれる元みたいなやつのことね。
人気エントリ
つべこべ言わずに登録しとけって言うのははてなブックマークの人気エントリーのRSS。WEB上(おもにブログ)の時事性がある記事で何が一番注目されているかが分かる。
すごいかひどいか役立つかのどれかしかない優れモノだ。時間があるなら新着記事も登録して読んどくといい。
ニュースサイト系
次にニュースサイト。特にこだわりがなければはてブの新着・人気ニュースのどちらかさえ入れておけば少なくともウェブ上の人たちの興味とか違和感を持ったニュースがわかる。ぶっちゃけタイトルを見渡すだけでもいいかもしれない。あ、ちゃんと新しいフォルダ作ってそこに登録しないとすぐにいっぱいになるからね。ニュース興味ないんだったらニュースソース一つ選んでそれのRSS登録しときな。お勧めは、ニュース系ならNHKニュース技術ニュース系ならITMEDIAとスラッシュドットジャパン、音楽系ならナタリーかな。
省庁・財団・企業・研究機関
それから省庁関係や財団とか研究機関の更新情報。首相官邸とか見てるやついるのかなと思うんだけどRSSちゃんと配信してる。各省庁の重要な公表が流れてくるっぽい。
省庁関係が公表するデータとかは、もちろん正しくない場合があることは前提で、それでも全国のお偉い大学の先生や研究者の方々が調べたことを元に公表してるから、信頼性は高い。研究機関とか企業とか、自分が興味ある分野のは入れておいた方がいいよ。野村NRIとかが面白いかもしれない。ただし専門用語ばっかりだから「○○とは」で検索する"とは検索"を使いながら読むことをお勧めする。
Google、はてなキーワード
これはなんか勉強したいって思ったときでいい。大学に行って自分の専攻があるならそれについて登録しとくといいのかもしれない。就職してもその分野について知りたいならこの方法。
GOOGLEブログ検索で自分の好きなキーワードを突っ込んどけば勝手にRSSが作られて、誰かが地球の片隅でそのキーワードを使った記事を書けば更新情報がRSSリーダに届く。例えばこんな感じ→例:竜巻を含むブログ。これで出会ったブログなんかも意外と少なくない。同様にはてなキーワード。さっきの"とは検索"でよく出て来るやつね。同じようにはてなでそのキーワードに言及したブログの情報を送ってくれる。
ただしキーワード設定がメジャーすぎたりすると更新が多すぎてわけわかんなくなったりスパムブログで更新された記事が届くから気をつけた方がいい。
2chよりまとめブログを読んだほうがいい。
RSS登録ができるから、2chそのものをいちいち検索して読むよりはずれが少ないから。
2CHまとめ系ぶろぐはめちゃくちゃ増殖してるからとことんRSSリーダに突っ込んで読んだらいい。たまに哲学とか心理学とか歴史とかためになるものがあるから面白い。でも大半はエロ。
俺個人のお勧めのブログとか
- NHK解説委員のブログ…話題に上がっているニュースについての要約・視点論点の紹介が簡潔で素敵。
- エンジニアのための『仕事・職場・転職』応援サイト Tech総研…技術系の人にはお勧め。特にクレイジーエンジニア主義には経験から発せられる名言がたくさん。
- NAKAHARA-LAB.NET 東京大学 中原淳研究室 : 「大人の学び」を科学する…教育系でお勧めと言ったらピカイチで紹介させていただきたい。高校生くらいでもわかる形で広く深く教育問題とか時事について語ってくれている、非常に勉強になるブログ。正直時期アルファブロガー候補でも全く遜色ないと思ってる。
- ココロ社 ♪ほのぼの四次元ブログ♪…五感をフル活用させるタイプのブログ。画像いっぱいネタいっぱいで無駄にハートフルになれるブログ。アクティブさとか人当たりの良さは勉強になります。
というかこれもこれもって、挙げだしたらきりがなくなってきたので今回は最大公約数的なものだけ。
おまけ
WEBラジオとか検索してみたらいいんじゃない?落語とか面白かったよ。itune使わなくてもRSSリーダに登録しとくとアップされたら更新情報を送ってくれるし。あとは文化系トークラジオも面白いよ。
ソーシャルブックマークは読んだ記事のメモがわり
んで読んでどうするか。ソーシャルブックマークに登録すると後々検索しやすい。ブックマークって本来は「お気に入り」で何度もアクセスしたいときに使うものなんだけど、ソーシャルブックマークは読んだメモ、もしくは[あとで詳しく]読みたいとき用のメモ位に使っておいて問題ない。他にも記事を要約する人、突っ込む人、ボケる人、諭す人などさまざま。ただし他人が突っ込んでるのに突っ込むのは極力避けた方がいい。議論したいならBLOGに記事を起こすことを勧めておきたい。
研究者になりたいなら知識を得ることに力を入れろ、そうでないなら思考のプロセスを読むことにひたすらこだわれ。
これ重要ね。こうやってやり方を紹介するからには何かしらその行為があなたのためになってほしいって考える。
こうして情報に溺れろっていうのはわざと遠回りしろって言ってるんだ。俺の周りに人生無駄にしちゃいけないってセネカみたいなこと言ってるやつがたくさんいるんだけど、本当の充実を知るためには本当の無駄を知らなきゃいけない。本当の無駄ってなんだろうな。どんなに時間や金を浪費したとしても、みんな将来必ず「あの無駄は無駄じゃなかった」って言うんだよ。俺もそうだし周りの奴らもみんなそう。社会人になると、10年くらいはその回り道がいかに無駄じゃなかったかを証明するために生きようとするもんだよ。それを証明する方法が無くなったとたん親が悪い、友人が悪い、環境が悪いとか言っちゃうから気をつけた方がいい。確かに環境やシステムが原因って言うのは往々にしてあるんだけども、愚痴っても自分が正当化されるわけじゃない。なら言い訳しやすい無駄をすればいいんだと思う。
研究者になりたいなら知識を得ることに力を
特に自分の進みたい分野で、最前線でどんな研究がされているかを知るとそこまでのスモールステップ(勉強する上での小目標とか)が設定できるようになる。
大事なのは検索機関を知ることね。まずは定番のCINII。最近大幅に更新されたんだけど、とにかく大小スタンダードな研究論文がそろってる。ここで検索したものを全部読まないこと。読んでもいいんだけど、概要を読んで著者名を調べてGoogle検索。これだけで世間的にどれくらい知名度があるかとかわかる。興味を持ったらアマゾンで著書を検索してみるのもいい。お金がない場合は学術機関リポジトリって言って大学とか研究機関ごとの検索データベースがあるからそこで調べてみたらいい。読みたいって思って初めて読め。やらされてるうちは頭に入んないから。
思考のプロセスを読むこと
2chなんかを読んでたのを今思い返すと、思考を停止させるような言葉がたくさん並んでいる。さいきんならゆとりだの厨だのといった言葉で発言者をステレオタイプ化して理解しようとする。これもバリエーションがあれば面白いんだろうけど、できたらもっと繊細に詳細に、WEB上での発言の裏にあるものを読み取ってほしい。悪口を書き込んでいるやつは相当不安定な環境に置かれて不安を感じているのかもしれないし、相当ストレスを感じているのかもしれない、ただ「そうだね」ってコメントがほしいだけなのかもしれないし、精神や神経症を患っているのかもしれない。
研究職でもない限り(いや、研究職でさえ)社会に出てモノを言うのは関係を作る力だ。自分がいくら優れた力を持っていたとしても、それを使ってくれる人がいなければあなたはコミュニティの一員になりえない。相手がどういう思考プロセスを持ってそのエントリや書き込みを行ったのか、それにどう答えるとよい関係が作れるのかなど、学校ではイベントやって仲良くなってなど短期的なコミュニケーションは教えてくれるが、長期的なコミュニケーションは体験的にも学べない。ブログにはなぜその結論に至ったかの理由まで書いてる記事がたくさんある。世の中こんな人もいるんだ、ってリストを増やしておくことかな。なんだかんだ何でも寛大に受け入れる人間の方が社会的に受ける(ただし場合によっては批判する力も必要だけど)。
WEBはもっと面白いサービスがまだまだある。
今回の記事は最初の一歩を想定して書いてるから、もっとコアなサービスとか方法とかもないことはないというかめちゃくちゃあるんだけど、今回はこの辺で勘弁してください。少なくともRSSリーダは僕の思考パターンを変えるきっかけとなった技術だし、それを通して得た情報で価値軸も少しづつ変わってきた。若いうちはとにかく他人に迷惑にならない程度に情報に振り回されるべきだ。あと一つ言っとくとすれば、どんなに幅広く情報を集めたところで拾う情報にはバイアス(偏見とか偏り)がかかってるから。WEB上にも世の中にも完全に正しい情報なんてないと考えた方がいいよ。とにかく情報の波にのまれてしまえ。情報の海に溺れてしまえ。そうして効率化の意味とか仕事術とかの意味が初めてわかるから。
待ちきれん!!
素晴らしかったです
神イベント!
楽しみっ!!