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エリアに入ると18歳以上? Ingressイベントで掲出されたGoogleのお知らせが物議をかもす

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1503/28/news020.html

「近辺で行われているイベントはGoogle Inc.のプログラムのために撮影されています」「イベントエリアに入ることで、あなたはGoogleにあなたの肖像権や音声録音を与えることを不可避に許可していることになります」――Googleが京都で配布・掲出した文章が物議をかもしています。

同じ趣旨でも言い方の問題はあるかもしれません。加えて、そもそもこうした告知がプライバシーポリシーとして有効かどうかは議論の余地がありそうです。

こういった表示は、インターネット上のサービスや各種ソフト、プログラムをを利用するに当たりよく見られるものですが、これが利用者を法的に拘束するためには、その前提として、

・サービスを利用する前に利用者にあまねく知らしめられている
・サービスが、提供者により完全に運営、コントロールされ、事前の同意を得なければサービス自体が利用できない仕組みになっている
・求められる、課される義務等が各種法令に反せず、公序良俗にも反しない

ことが、最低限、必要になるでしょう。インターネット上のサービスや各種ソフト、プログラムをを利用にあたっては、上記の「サービスが、提供者により完全に運営、コントロールされ、事前の同意を得なければサービス自体が利用できない仕組みになっている」ものですが、上記の記事で問題となっているサービスは、イベントエリアというリアルな場でのものであり、見る限り公園などで、グーグルが完全に運営、コントロールしている場ではないようですから、そういった場に「入ることで、あなたはGoogleにあなたの肖像権や音声録音を与えることを不可避に許可していることになります」と言える場ではそもそもないのではないかと思います。こういった表示を見たからといって、公園など不特定多数に開かれた場所には「Googleにあなたの肖像権や音声録音を与えることを不可避に許可」せず入ることが許されているはずですから(そう考えないと、公共の場にグーグルの排他的な支配管理権が設定されたことになり不当でしょう)、こういった表示を見たから直ちにグーグルに権利を与えてしまうと解釈できるかというと、かなり疑問です。
ネットとリアルな場を混同した上、ネット上と同じく、リアルな場でも、利用者がサービスを利用する以上はサービス提供側としては何をやっても許されるといった傲慢な考え方が根底にあるのではないかと思われるものもあって、法的な無意味さを含め、再考しなければならないものがあると思います。
こういった表示があれば、馬鹿馬鹿しいと一笑に付せない人のほうが多いのは当然で、善良な人々に不安を与えかねず、そこもかなり問題だと思います。

2015年03月30日のツイート

元日立社員が転職を激しく後悔! 「土下座してでも戻りたい」にネット「失敗じゃない。次行けばいい」

http://blogos.com/article/109058/

前職の日立では研究所に所属し、国際学会での発表や海外出張もあった。しかし転職先は商社系の大手IT企業の子会社で、営業力もなく開発環境も前職と比べて劣っている。待遇面も思わしくなかったようだ。

年功序列で給料の上がる日立が「羨ましい」という。日立は今年の春闘で3000円のベースアップもあった。「日立辞めなかったら今頃どうなってたかな。考えるだけで辛くなる」と、かなり落ち込んでいる様子だ。

私の「転職」経験は1回で、検察庁を辞めてヤフーに入った時でしたが、辞める直前には、本当にこの選択が正しかったのか、さすがに考えましたね。検察庁では仕事にも慣れ、自分なりにばりばりと仕事をしている意識が強く、何かと不満があったり転勤が多かったりしても、そこに身を置いていれば安定した生活は維持できる見込みが高かったですから、自分なりに、転身するプラス面、マイナス面を考えたことが思い出されます。
上記の記事を読んで感じたのは、重厚長大な組織に身を投じた場合(私もそうでしたが)、せっかく入った以上、そこで長年にわたり蓄積されてきたものを吸収するためにある程度在籍期間があっても良いのではないかということでした。大学や大学院を出て新卒で入社して、10年程度勤務すれば、かなりのものが吸収できるでしょうし、順調に伸びればそれなりに力も付くでしょう。その辺で本格的に転職を考えても遅くはないと思います。
転職するということは、転職市場に自分自身を投じて、そこでシビアに評価される(転職後も含め)ということを、転職前に慎重に考えて準備しておく必要があると思いますし、それが転職リスクをヘッジすることにもつながる、そういう気がします。