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NBDC RDF portal に関する論文が Database 誌に掲載されました

当センターの川島秀一特任助教、片山俊明特任助教が参加する研究グループによる論文、「NBDC RDF portal: 」が Database 誌に掲載されました。論文は下記URLからご覧いただけます。 PubMed, DOI

近年、生命科学データベースで、RDF形式で提供されるものが増えつつあります。RDF形式のデータベースでは、複数のデータベースを容易に統合して利用することができるため、今後ますます重要性が増すと考えられているビッグデータからの知識抽出を促進することが期待できます。NBDCおよびDBCLS でも、セマンティック・ウェブ技術を応用したデータベース開発や、その利用環境の整備に取り組んでいます。その一環として、国内の研究グループにより開発された生命科学のRDFデータを収集し、利用するためのポータルサイトである、NBDC RDF portalを、2017年より運用してきました。2019年1月現在、NBDC RDF portalには、様々な分野に渡る21のRDFデータセット(合計450億トリプル)が格納されており、RDFファイルのダウンロードサービスや、SPARQLエンドポイントの提供を行っています。本サービスに格納されたRDFデータは、寄託されたRDFデータをそのまま収録したものではなく、すべて、DBCLSが編集してきたガイドラインに準拠しているかどうかという観点からレビューを行い、必要に応じて開発者に修正等の対応を行ってもらったものになります。そのため、独立して開発されたRDFデータ間において、一定の意味的な統合が実現されており、また海外で開発されている主要なRDFデータとの統合的な利用も可能となっていることが、本サービスが提供するデータの特徴になります。

Shuichi Kawashima, Toshiaki Katayama, Hideki Hatanaka, Tatsuya Kushida, and Toshihisa Takagi, NBDC RDF portal: a comprehensive repository for semantic data in life sciences, Database (Oxford). PubMed, DOI.