CIPA、「Exif 2.3」「DCF 2.0」を公開
〜感度やGPSに新規のタグを追加
一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)は26日、「ディジタルスチルカメラ用画像ファイルフォーマット規格Exif 2.3」(CIPA DC-008-2010)を制定したと発表した。
Exif(Exchangeable image file format for digital still cameras)は、デジタルカメラにおける画像ファイルの規格。画像データの基本構造から、画像ファイル内の付属情報までを規定したもの。1995年にJEIDAが初版を規定、その後CIPAが受け継ぎ現在に至る。
Exif規格の改訂は、2003年9月のVer.2.21以来。Ver.2.3の改訂内容は以下になる。
- Exif 2.21統合版(2009年9月)の規格本文、ガイドライン、解説などを再構成
- タグの追加および改定
- 規定レベルの明確化
- 説明の補足、書式の調整
このうちタグの追加と改定が、デジタルカメラの仕様における直接的な変更になる。
CIPAが行なったタグ規定の追加・修正は次の通り。ただし、いずれもオプション扱いとなっている。
- 感度測定方法として、SOS、REI、ISO SPEEDに対応した撮影感度タグの新設や、関連パラメーターを新設
- 高感度化に対応し、新規の撮影感度(SOS、REI、ISO SPEED)をLONGに拡張
- GPS以外の位置測定方法に対応したGPSタグへの記録方法や、測位誤差記録のガイドラインの追加
- 携帯基地局や無線LANによる位置測定方法を追加
- 水平方向の測位誤差を記録できるようにした
- ボディ情報として、所有者、カメラシリアル番号を記録できるようにした
- レンズ情報として、レンズ仕様(焦点距離、F値など)、メーカー名を記録できるようにした
- Exif音声ファイル規定に、サンプリング周波数として32kHz、48kHz、96kHz、192kHzを追加
- Exif音声ファイル規定に24bitを追加
- Exif IFDの光源パラメーターに、電球色蛍光灯を追加
- JIS Z 9112「蛍光ランプの光源色及び演色性による区分」の改定に対応。Exif IFDの光源パラメーターの色温度を変更
なおCIPAは、exFATなど新たなファイルフォーマットを含むDCF(Design rule for Camera File system)2.0を制定し、Exif 2.3とともに公開している。
2010/4/26 17:12