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健康について第19回 元気ハツラツなヒトはウザいのか?

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 お世話になります。龍澤と申します。

 IT業界において、常に元気はつらつとしている人間はカンゼンに浮きますよね。

 なぜなら、業界体質が「はつらつとしていない」からです。朝の元気な挨拶すらも「なんか意味あんの?」と否定されてしまうような。皆が皆だまって自席に座り、おもむろにPCを開いて1日が始まる。

 皆さん元気がないのがデフォルトですし、声をかければなんだか常に「ハスにかまえて」いる様子。自席ではいつも姿勢悪くPCに向かい、実際画面上では何をしているのかも分からず、会議でも他人と目を合わせようとしません。

 このような業界体質が強い現場では、元気はつらつな人材は、存在自体が異質なわけですから、共存できずにパージされることが多いわけです。たとえ新入社員の頃は元気はつらつであっても、やがて業界体質に見事に染まってゆきます。

 

 この体質が、私たち個々が健康的生活にシフトしてゆけない、大きな阻害要因となっています。

 だからといって私たちは、個々がこの悪しき業界体質にドン・キホーテよろしく立ち向かう必要は、まったくないのです。個々が少しずつ変わってゆけばそれでよいのです(気楽に考えましょう!)。

 

 ただ……結局トップ層でこの業界を牛耳っているのは、エンジニア・タイプよりも「元気はつらつ」な人材が多いような気がするのですが……そう思いませんか?(私はそう思います)

 そういう人はいったい、この業界のどこからやってきたのでしょう? 上に立つ、あるいは上に行きそうなヒトというのは出世の過程で業界体質に染まらないのでしょうか。この業界ではそういった「上にいきそう」な逸材に対して嫉妬に近い念を抱くヒトが、かなり多いのですが……。

 ネガティブな業界体質にツブされない強靭な精神力をもっているからこそ、トップに君臨しているのかもしれませんね(あるいは、他業界からヘッドハンティングで転職してきたのだろうか?)。

 いずれにせよ、ぼそぼそとしゃべるような、人と議論するときに目を合わせないような人材は、たとえそういう人材に対して寛容であるIT業界であっても、歳を取るほどに必要とされなくなってくるのは間違いないところです。

 

 前置きが長くなりましたが、私が申し上げたいことは、この「元気はつらつ」な方になりましょうよ、ということです。ひいていえば「少数派の方へ入っていきましょうよ」と。

 「元気はつらつ」はまさに、健康そのものです。

 ただし、この業界においてやみくもに元気はつらつにしているだけではパージされますので、本業の方のスキルの蓄積が必要です。「こいつ、けっこうやるかも……」と、ハスに構えている人々に思わせなければなりません。そういうヒトたちは、表立ってはゼッタイに他人を褒めませんが、内心で他人を認めたときは言動にすぐあらわれます。彼らが自分から話し掛けてくれるようになれば、認められたということです。

 

 本音をいえば……そもそもデフォルトで元気のないヒトたちに囲まれている状況こそ、なんとかしたいです。常に元気はつらつな人たちに囲まれ、まわりからパワーをいただいて日々過ごしたい。自分だけが若干浮いている状況というのは、長く続けば少しずつ疲弊してきます。

 でも、この確固たる業界体質の中で、周りを批判しても仕方がないのだな、というのは数年前やっと気付きました(ちょっと遅すぎたかもしれません)。まず自分が変わらなければやっぱダメなんだな、という真実に、まず腹落ちしたのです。この業界においては特に……。

 やっと僕も、この業界の中で、業界体質に染まらずとも角も立たず、「なかなか面白いヤツ」と、周りと共存できてきているようになってきました(と、思っています)。ただしここに至るまではだいぶ長かったように思います。そしてこれからも長い道のりはつづく、と……。

 読んでいただきありがとうございました。

Comment(6)

コメント

くらにさん

私は長年IT業界で暮らしていて、数年前に別業界の社内SEに転職したものですが、既にネガティブ体質に染まってしまっていたのか、今の業界の体育会系気質とか、朝の朝礼や声だしとか、未だに慣れません。。。

元気ハツラツ人間に更生するには、若いうちにじゃないとだめかもしれませんね...orz

龍澤

くらにさん様 拙文にコメントありがとうございます。僭越ながら申し上げますと、体育会系気質に慣れずとも「合わせておく」と、その後のSE人生で必ずやプラスになると思います。「合わせておく」とは、感情を表立てずにルーティン化するということです。
自分のスキルアップのために「戦略的に」考えておけばよろしいかと存じます。

えんじにあ

実力をつけることが方便でハツラツと振舞うことが本意であるとおっしゃいますが、
一般的なエンジニア視点だと逆なんじゃないかと思います。

「いいものを作りたい」というのがまずあって、そのためにハツラツと振舞う。
実力のある人で、かつハキハキとしているならば、なにか伝えたい想いがあるんだろう、と周りは感じ取ります。

その副次的な効果で、周りのモチベーションアップにつながったり、周りから情報が入ってくるようになったり、情報を正確に伝えられるんじゃないかと思います。

実力だとか、いいものを作りたいという想いみたいな「コア」の部分がなかったらエンジニア的にはただのウザい人です。
接客みたいに、ただ感じがよければいいという問題ではありません。

えんじにあ さま、拙文にコメントありがとうございます。勝手ながら、根っこのところでは認識はあっているように思います。リンク(ブロガーズネットワーク翼で私が投稿させてもらっている文)をご一読いただけると幸いです!

さる

熱血な人とおおらかな人では元気の定義が違いますからねえ。
基本的な会話すら成り立たないのは論外ですが、無意味に体育会系でもちょっと……。

さる さま、拙文にコメントありがとうございます。

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