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初代「スーパーマリオ」で対戦するには……? ファミコンゲームのマニアックプレイばかりを収録した「21世紀ファミコン」発売中日々是遊戯

マイクロマガジン社「ゲームサイド」の名物コーナー「全てはファミコンのために。」が単行本化! ということで、これを記念して単行本に収録されているマニアックプレイのひとつを実際に試してみました。

» 2010年04月30日 08時30分 公開
[池谷勇人,ITmedia]
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今回はプレイ動画付きでお送りします

 筆者は以前、マイクロマガジン社の「ゲームサイド」というレトロゲーム誌に寄稿していたこともあったのですが、その「ゲームサイド」で10年にわたって連載を続けてきた、とびきりの長寿コーナーがありました。

「この21世紀に、あえてファミコンのゲームをとことん遊び尽くす」をモットーに、毎回誰も考えつかないようなマニアックなプレイに挑戦する、その名も「全てはファミコンのために。」。そんな「全ファミ」の過去10年をひとまとめにした、初の単行本「21世紀ファミコン」がこのたび、マイクロマガジン社より発売されました。

 単行本では過去10年分の連載から、選りすぐりの記事を厳選して収録。「『スーパーマリオブラザーズ』の対戦プレイ」や、「『ディグダグ』の地面を全部掘り尽くすには」、「“いろいろやろうぜ”だけで『ドラクエIV』はクリアできるのか」――などなど、かなりマニアックなプレイに本気でチャレンジしてくれています。もともとかなり“濃い”連載だったのをさらに凝縮しているため、レトロゲーム好き・ファミコン好きな人にはたまらない一冊と言えるのではないでしょうか。

「スーパーマリオブラザーズ」の対戦プレイなど、マニアックな遊び方を多数収録
圧巻なのが「ディグダグ」の全堀り。実際に遊んだ人なら、その難しさが分かるはず!

  • 書名:21世紀ファミコン
  • 著者:恋パラ支部長
  • 漫画:波多野ユウスケ
  • 発売日:2010年4月26日
  • 発行:マイクロマガジン社
  • 価格:1260円(本体1200円+税)
  • ISBN :978-4-89637-335-6

 ――で、ただ紹介するのもつまらないということで、今回はこの中に収録されているマニアックプレイの中から、実際にひとつ選んで遊んでみることにしました。

 挑戦したのは、ゲームサイド掲載時にもかなりの反響があったという「『スーパーマリオブラザーズ』の対戦プレイ」。そもそも「スーパーマリオ」の2人プレイは、一人がやられたら次のプレイヤーにタッチする「交代」式なのに、一体どうやって対戦を行うのか!?

 正解はズバリ、「1個のコントローラを二人で持つ」。十字ボタン側はマリオが死ぬように動かし、ABボタン側はマリオが生き延びるように動かす。無事に1-1をクリアできればABボタン側の勝ち、途中でマリオがやられてしまったら十字ボタン側の勝ちというわけ。これ、実際にやってみると意外に白熱するんです。

 例えばスタート直後、クリボーが前から歩いてくる場面を例にとると、当然十字ボタン側はクリボーに当たるようにマリオを動かし、一方でABボタン側はジャンプでそれを避けようとします。しかし当然、十字ボタン側はフェイントをかけ、ジャンプのタイミングを外そうとする。うまくクリボーの真横に着地できれば、ほぼ十字ボタン側は勝ち確定。しかし、対するABボタン側も、Bボタンで走るスピードを操作したり、ジャンプの高さに変化をつけることで、十字ボタン側が思い通りの場所に着地するのを妨害する――。つまりこれは「いかに相手に思いどおりの操作をさせないか」という「駆け引きのゲーム」なわけですね。

 文章よりも、実際にプレイしている様子を見てもらった方が早いかもしれません。以下の動画は、知人の二人がたまたま家に来た時、無理やりルールを説明して遊んでもらったもの。最初は慣れない遊び方に若干ぎくしゃくしていますが、後半ではフェイントのかけ方などもイタについてきて、かなりの白熱ぶりとなっていることが分かると思います。勝敗についてはぜひ動画でご覧下さい。

 一応「21世紀ファミコン」に書かれている、正式な「対戦ルール」は以下のとおり。

  • 1:敵に当たったらABボタン側の負け
  • 2:十字キー側が立ち止まるのは禁止
  • 3:谷に落ちた場合は十字キー側の負け
  • 4:十字キー側は、キノコの出るブロックの下を必ず一度は通過する(ABボタン側がキノコを取るチャンスを最低でも1回は与える)

 ただ、このルールだと「谷の手前でABボタン側がずっとジャンプしない」というハメ技がまかり通ってしまうため、筆者が遊んだ際には「谷は協力して越える」という独自ルールを追加して遊んでいました。また、基本的に十字キー側がものすごく有利なルールなので、例えば「10回のうち、一度でもゴールまでたどり着ければABボタン側の勝ち」とするなど、多少のハンデをつけるとより楽しめるのではと思います。

今回は実況プレイヤー兼ライターのたろちん・加藤レイズナの二人に遊んでもらいました
谷を越えた先、クリボーが2匹降ってくるところは十字キー側の大チャンス

 とまあ、今回はあくまで一例ということで「『スーパーマリオブラザーズ』の対戦プレイ」を試してみましたが、上記「21世紀ファミコン」にはこのほかにも、様々なファミコンソフトのマニアックな遊び方が収録されています。普通のゲームでは物足りない人、レトロゲームが好きで好きでたまらない人は、ぜひお近くの書店でチェックしてみてください。

 余談ですが、5月4日に阿佐ヶ谷ロフトで開催される「21世紀ファミコン」発売記念イベント「マニアックファミコンナイト!」に、ゲームサイドつながりでなぜか筆者もゲスト出演することになっています。当日は単行本にも収録されているマニアックプレイを実際に見られるそうなので、こちらも興味があればぜひチェックしてみてください。

(C)1985-2006 NINTENDO

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