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取材

地元住民とヨドバシカメラが大激突、「京都ヨドバシビル」新設工事住民説明会に行ってきました


JR京都駅北側にある京都タワー裏手にある広大な更地、そこにヨドバシカメラが進出するという衝撃的なニュースが先週流れましたが、本日、その「京都ヨドバシビル」新設工事住民説明会がメルパルク京都にて行われたので、早速行ってきました。配付された資料には京都ヨドバシビルの平面図や断面図も掲載されており、竣工予定は2010年10月10日で、上記画像が完成イメージ図。

最初の30分間ほどは通常の説明会だったのですが、質疑応答に入ってから様相が一変、地上げ屋による被害にあったという地元住民が登場、ヨドバシと地上げ屋、ヤクザのつながりについて執拗な追求を繰り広げました。さらに今までこの件についてまったく説明を受けていないという地元商店街の人たち、京都駅前の混雑の影響をもろに受けるという住民などなどが次々と発言、壮絶な説明会になってしまいました。

地元住民vsヨドバシカメラの詳細は以下から。
これが説明会会場となったメルパルク京都。


JR京都駅ビルのすぐ隣です。


背後には京都タワーが。


説明会はこの6階で行われました。


会場の様子はこんな感じ、開始時刻の15時頃には全席が埋まりました。


というわけで、説明会は15時~16時を予定しており、質疑応答はラストを予定しているとのことで、はじまりはじまり。これが配布された資料です。A4サイズで両面印刷してありました。


昨年2月に近鉄百貨店が閉店後、解体工事の頃からいろんなプランを考え、今年の2月に総合プロデュースを株式会社プラネットと株式会社佐藤総合計画に委託することを内々に決定し、具体的な計画に着手したとのこと。


関西では梅田にしかヨドバシカメラはないが、これで京都にも作ることに。2010年10月10日に竣工させたいと考えており、大手ゼネコンを来年2月にはパートナーとして決定。名称は「京都ヨドバシ」になる予定。


ガードマンを配置し、駐車場台数は約520台、オートバイ約140台、駐輪場は約1230台、営業時間は9時から23時。就業人数は約1500人。外装は全部石造り。アーチ状の回廊も作成予定で将来歩行者天国のような雰囲気を出しながら、地下鉄の入り口直結エスカレーターなど待ち合わせのメッカになるような地下エントランスを作り、さすが京都だと言われるようなものをめざしたいそうです。


店舗面積は3万9000平方メートル。京都新聞は12月10日に5万平方メートルと言っているが、これはすこし違い、共有部分を含んだ面積。

施設規模は旧京都近鉄百貨店と同規模。ヨドバシ秋葉原とヨドバシ梅田は1日10万人が来ている。京都は1日5万人による相乗効果を期待しており、工事期間は14ヶ月ほど。行政には、京都市都市計画マスタープランの中心商業・業務地区、京都市商業集積ガイドプラン・広域型商業集積ゾーンとして申請しており、景観保全は「市街地型美観形成地区(北のとび敷地:歴史遺産型美観地区界隈、景観整備地区:旧市街地美観地区)」。スムーズな車両動線計画を行っていくそうです。


と、こんな感じで説明が15時半に終了。質疑応答に入ったわけですが、トップバッターの人からすごいことに。

住民A:
16時30分まで質疑応答時間を延ばして欲しい。まず、12月12日になって初めて(ヨドバシ側から)コンタクトがあった。それまではヤクザもどきの「地上げ屋」が来ていた。近所に今回の説明会の案内を配布したと言っていたが、近所でも配布されていない家があった。ビラや今日の説明資料では京都市下京区烏丸通七条下ル東塩小路町702番地「」と書いてあり、小さい四角が存在している。これは3軒分で地上げを最近完成させたので進めることになっている。工事のためにダンプがまず入ると言っているが、近隣に迷惑がかかる。このことは1週間前にいきなり知った。京都市に電話して苦情を言ったら、ヨドバシに行政指導すると言った結果がこの説明会だった。先ほどから、「質問があれば京都市長に言え」と言っているが、主催はヨドバシ。京都市は行政。ヨドバシと京都の行政が一体化しているのがおかしい。そもそも地上げがずっと以前から進行していた。シティホールなどで一年前からやられている。それがヨドバシに乗り換えたというだけの話。既にちまたでは決定していると言われている。ヨドバシが出店するから京都市に申請するのを説明するのではなく、逆になっている。地上げが昔から進行しているところにヨドバシが乗っかった形。また、七条は交通事故多発地帯。救急車が通れない。今より車が増えてどうするのか。これで京都の住民とのコンタクトとはちゃんちゃらおかしい。やくざの地上げ屋を使っているのか。

プラネット:
今年の6月にヨドバシから頼まれた。それ以前のことはわからないが、あなたの奥さんに会いに行って謝ったのは11月。

住民A:
ヨドバシが地上げ屋を使った証拠がある。封筒に会社名などがないのが届いた。これは一体どういう事か。今回はほかの人からも質問があるはずなのでこれぐらいにしておく。

次の質問者は京都商店連盟

京都商店連盟:
京都を代表する商店街の団体であるにもかかわらず、今回の件は会員の知り合いから初めて聞いて知った。案内のチラシやビラはうちには来ていない。あと、高島屋(ヨドバシより小さいが現時点では京都で一番大きい)でも交通渋滞が発生しているが、ビックカメラ、ジョーシンに続きこの上何をするのか。何を売るのか、店舗構成はどうなるのか。何よりもまず地元の要望を受け入れてほしいし、地元住民だけといわず、京都商店連盟にも説明をして欲しかったし、今後は説明をして欲しい。今日で終わりと言わずにまた話し合いを持ってほしい。あと、七条通りから車両、人が入れるようにするのは初耳だ。近鉄百貨店は裏に駐車場があって新町通りの方から入れていた。それでも渋滞していたが、新町だからまだよかった。が、七条通りとなると大違い。この点を何とかして欲しい。ダイアモンドシティ、松下などは早い段階からコンタクトがあったが。また、「歩いて楽しい京都」を商店街としては標榜しており、自動車はできるだけ都心部には入ってこないで欲しい。

プラネット:
今回の説明会のビラについてだが、今回は半径300メートルの住民、世帯数の7割に配布した。だが、ポストがなかったり、チラシを拒否されていたりして配布できていないケースも確かにある。当初は3000世帯を予定し、結果、4700世帯に配布したが、配布できなかったケースがあるのは事実。また、出入り口に関してはまだ構想段階、現在では七条通り案を提示しただけであり、構想のみ。

この地元の商店街には事前に話がなかったというのはさらに別の質問者からも指摘されていました。

住民B:
うちも商店街だが話は事前に聞いていなかった。あと、近くには七条署があるため、街宣車が来ることもあるのが、それへの対策は考えているのか。

住民C:
先ほどから「京都駅北側がさびしい、いつ開業なのか、と地元商店関係者から言われます」と言っておられるが、関係者とは誰のことなのか?また、地上げの手紙を私も見せてもらったが、その手紙を出してきた「鈴木」とは誰か?交通事故などが多発する地帯なのだが、このことについて七条署に問い合わせはしたのか?

プラネット:
交通調査は10月に行った。また、色々な人が勝手に動いたりする。不動産屋がヨドバシに対して「こういう土地があるんですが」と持ってくる。だから、今年以前の話については正直、わからない。

住民D:
うちの横がヨドバシのお客さんのための車の進入路となることを最近はじめて聞かされた。五条通の迂回路として七条は2車線だが有効活用されている。渋滞したらどこに車をまわすのか。常識的な計画を立ててくれ。昔から住んでいる住民を無視している。

といった感じで、かなり紛糾したまま強制的に16時過ぎには会場をそれ以上の時間押さえていなかったため、質疑応答を終えて解散。


というわけで、解散後、速攻で京都ヨドバシの建設予定地に向かいました。

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問題になっている「京都ヨドバシ」の建設予定地周辺を見てきました - GIGAZINE

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in 取材, Posted by darkhorse

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