楽天が新電子ブックリーダー「kobo glo」と「kobo mini」の発表記者会見をネット生中継→終了
11月1日15時30分から、楽天が「新電子ブックリーダーに関する記者会見」を実施しました。その様子はネットで生中継されました。
電子ブック楽天<kobo>:読書に革命を。新しい楽しさを。
http://kobo.rakuten.co.jp/
楽天株式会社 新電子ブックリーダーに関する記者会見
http://www.irwebcasting.com/live/121101/20/7bc46a9f75/index.html
USTREAM: rakuten-kobo: 新電子ブックリーダー関する記者会見 2012年11月1日. 速報
http://www.ustream.tv/channel/rakuten-kobo
【楽天株式会社】楽天グループのKobo社、新電子ブックリーダー2機種を日本市場に投入
http://corp.rakuten.co.jp/newsrelease/2012/1101_3.html
記者会見が行われたグランドハイアット東京の外観は以下の通り。
会場内の様子。
楽天株式会社の代表取締役会長兼社長の三木谷浩史さんが登壇しました。
koboのミッションは「読書の楽しみを全ての人へ」
読書の楽しみを全ての人に広げるために 常に進化し続けるkobo
進化の3つの方向性、1つめは「ユーザビリティの向上」
WiFiセットアップ、microSDカードによるメモリの拡張、様々な機能改善
microSDカードを利用することでコミック約600~1500冊、テキスト書籍約3万冊、PDFデータも大量に導入可能。
進化の3つの方向性、2つめは「コンテンツの拡充」
世界のコンテンツ275万点、日本語のコンテンツ6万5000点など、話題作を続々追加中
これまでのkoboでの独占先行コンテンツとしては浅田次郎「降霊会の夜」、ドラッカーの「マネジメント」、菅直人の「東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと」などがあります。
そして進化の3つの方向性、3つめが「デバイスラインアップの充実」
ここで三木谷社長が懐にスッと手をやり……
koboの新端末が登場。
新端末は「kobo glo」と「kobo mini」の2機種です。
◆kobo glo 主なスペック
スクリーン:6インチ E Ink Pearl ディスプレイ(16階調グレースケール)
解像度:758x1024
カラー:ブラックナイト、ピンクサンセット、ブルームーン、シルバースター
対応ファイルフォーマット:EPUB、PDF(koboイーブックストアで販売しているPDF書籍のみ対象)
内蔵メモリ容量/使用可能領域:約2GB/約1GB(テキストベースの本:約1000冊分 コミックス:約20~50冊分)
メモリ拡張:microSD(最大2GB)/microSDHC(最大32GB)
Wi-Fi(無線LAN):802.11b/g/n(WEP/WPA/WPA2)
パソコン接続方法:USB(microUSBケーブル1本同梱)
サイズ:113.9×157.4×10mm
重さ:185g
充電持続時間の目安:1回のフル充電で最大約3万ページ分のページめくりが可能、1日約30ページの読書で最長約1ヶ月
カラーはこんな感じ
価格は税込7980円、本日より予約受付開始。
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http://item.rakuten.co.jp/rakuten24-kobo/i001281088016/
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http://item.rakuten.co.jp/rakuten24-kobo/i001281088017/
◆kobo mini 主なスペック
スクリーン:5インチ
カラー:ブラック、ホワイト
※スナップバックの色がグリーン、ルビーレッド、パープルの3色
サイズ:101.6×133.1×10.3mm
重さ:134g
「kobo mini」は税込6980円、12月中旬ごろ出荷開始予定。
このほか、カラー端末「kobo arc」も近日発売予定です。
◆kobo arc 主なスペック
スクリーン:7インチ
カラー :ブラック、ホワイト
※スナップバックの色がブルー、パープルの2色
サイズ:120×189×11.5mm
重さ:364g
スマートフォン(Android、iOS)向けアプリも近日中に対応予定。
「みんなのための読書端末」
「読書革命は続く」
「もっと本を。もっと漫画を。もっとみんなで。」
会見中継は以上で終了。
◆質疑応答
フリーランス 西田:
Kindleなど、競合端末に対する優位性は?
三木谷社長:
楽天市場との連携ができるポイントなどを上手く使うことで、より幅広い層にアピールしていきたい。競合の端末との最大の違いはmicroSDで容量を拡張できること。漫画など容量の大きなコンテンツをたくさん入れられるのが強み。カラーバリエーションのあるデザインや、持ち運びしやすいサイズなどにも自信をもっている。
Q:
20万冊というコンテンツラインナップの目標は年内に達成できるのか?
三木谷:
現状は6万5000冊、あと2ヵ月で13万冊ということですが、1万冊など大きな単位で本が入ってくるので達成できるかもしれない。1月などに、少し遅れる可能性はある。
ジャーナリスト 松本:
年内に100万台販売を達成するとしていたが、その達成状況は?
三木谷:
100万台というのは内部の目標の数字で、大きな夢として掲げていただけで、今のところそこまでは届いていない。ただ、今までの数字を見る限り出だしとしては順調だと思っている。今回の新端末はコミックに強いので日本人向けだと思っているので、その部分でも販売台数の加速が期待できる。
東洋経済 二階堂:
消費者庁からの行政指導に関してどのようにお考えか?また、現在の冊数に関してはどのようになっているのか?
三木谷:
当初の予定では3万冊だったが、オペレーションの関係で遅れた。これに関してはお詫びしなければいけない。現在は、Wikipediaなどの情報が少しカウントされているかもしれないが、それ以外に関しては純粋な漫画や書籍などだと見ている。
ITmedia:
kobo発売時にアクティベーションで問題が発生があったが、今回は改善できているか?また、「騒いでいるのは一部のメディアのみだ」というようなコメントをされていたと思いますが、それに関しては今はどのようにお考えか?
三木谷:
旧端末はファームウェアのアップデートで改善しており、今後出てくる端末に関してはWi-Fiに接続してもらえば1分以内に設定ができるようになっている。前回の反省も踏まえて、今後は最善を尽くす。
日本経済新聞 杉本:
Kindleには3G対応機種があるが、楽天はイーアクセスなどとの連携をする予定はあるのか?
三木谷:
3Gモデルに関しては、今はまだお答えできない。ただ、電子書籍端末はコンテンツを事前にダウンロードして読む、という使い方が主だと思う。3G対応に関しては価格は利便性の兼ね合いを見て考えたい。
マイナビニュース 大沢:
一部の楽天ユーザーにkobo Touchを送付した、と言う件に関して詳細を教えてください。
三木谷:
販促に関して、残念ながらお答えできません、すみません。
NHK ヤスイ:
iPad miniの参入などで小型タブレット、電子書籍端末の市場が盛り上がっている。激戦区の中で勝ち抜く戦略は?
三木谷:
日本には漫画という特別な、すばらしいコンテンツがあるが、今までの白黒端末は漫画をあまり意識してこなかった。kobo Touchを出してわかったのは、漫画がコンテンツとしてとても重要だということ、そして、漫画を読むためには、いろいろな機能が必要であるということ。漫画はデータファイルの容量があきらかに大きいなど特徴があるから、それに必要なカスタマイズをしなければいけない。そこで、kobogloに関しては文字物に加えて漫画を快適に読めるようにmicro SDカードによる拡張などを可能にしている。
飛行機の中で寝転がりながら、漫画を10冊ぐらい読んできたけれど、タブレットだと重くて手が疲れる。電池も持たないから、電子書籍端末はいいものだと思った。電子ブックのマーケットの中で中核になるのは電子書籍端末で、タブレットは映画や映像などというすみ分け、使い分けがあるので別物。白黒端末という分野においては我々は絶対的な自信をもっている。
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