オードリー・ヘプバーンをフルCGで完全再現、イタリアの街で動くとこうなる

「永遠の妖精」と呼ばれたオードリー・ヘプバーンをフルCGで再現、イタリアの街で繰り広げられるショート・ムービーのような映像がYouTubeで公開されています。
Galaxy - Audrey Hepburn - YouTube

世界遺産にも登録されているイタリアのアマルフィ海岸を、車が走っていきます。

ところ変わって街の中では、地面にフルーツが散乱。

どうやらバスが屋台にぶつかってしまったようです。屋台の店主とバスの運転手が言い争い、バスはストップ。

窓から外の様子をうかがっているのはオードリー・ヘプバーン。イタリアということでローマの休日っぽいシチュエーションですが、BGMはムーン・リバーです。

満席の車内をキョロキョロと見回します。

うつむくと……

カバンの中には「Galaxy」と書かれたチョコレート。

前に向きなおります。

すると、先ほど走っていた車がバスの隣に止まりました。

バスの中のオードリー・ヘプバーンと目が合います。

笑いかける男性。

オードリーもにっこり。

「隣にどうぞ」

少し考えた後、決心したような表情を浮かべます。

そして隣の男性に断りを入れつつ、バスの外へ。

車外ではまだ男性二人が言い争っています。

二人の間をさっそうと横切るオードリー。

思わず目で追ってしまいます。

笑顔で近づいてきたオードリーに笑顔を浮かべる運転手。

そして無邪気に帽子を奪っていくオードリー。

あっけにとられている運転手を横目に、隣の車に近づきます。

男性に帽子をかぶせ……

助手席から離れます。

後部座席に座りました。

そして車は発車。

気持ちよさそうに目を閉じるオードリー。

カバンの中から先ほどのチョコレートを出しました。

カケラを一口。

美しいアマルフィの街がどんどん遠ざかっていきます。

うっとりと目を細めて満足げな表情。

そしてチョコレートのパッケージが映し出されます。

ということでこれはGalaxyというチョコレートのCM。映像はFramestoreによって作られ、撮影は実際にイタリアのアマルフィで行われました。
Framestoreによれば完璧にオードリー・ヘプバーンの顔を再現するために、人間の顔中のパーツをスキャンし、あらゆる表情を分類する「顔動作記述システム」を利用することで高解像度で70以上の顔の筋肉の動きを記録したとのこと。
また、人間の肌の質感を再現するためにレンダラーはArnoldを採用。Arnoldはこれまで商業コマーシャルのような大きなプロジェクトで使用されたことがありませんでしたが、光の追跡を得意とし、人間の肌の透明感や、やわらかさといったものを再現可能にしました。そして「オードリーの最大の魅力はその目と笑顔にある」ということで、チームは初め本物の目を軸にCGで顔を作っていこうとしましたが、作業を進めるにつれて「オードリーを完全再現するにはフルCGしかない」と気づき変更、このようなフルCGで動くオードリーが完成したわけです。
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