Google Glassの先にある技術が特許出願資料から判明
先日、Googleが開発を進めるメガネ型情報端末「Google Glass」の研究チームが秘密の研究所「Google X」から独立することが明らかになり、Google Glassが新たなステージに進んだことが判明しましたが、Googleが支援するとあるスタートアップの特許出願資料から、Google Glassが今後、どのように進化していくのかを暗示する技術が明らかになっています。
United States Patent Application: 0150016777
http://appft.uspto.gov/netacgi/nph-Parser?Sect1=PTO1&Sect2=HITOFF&d=PG01&p=1&u=%2Fnetahtml%2FPTO%2Fsrchnum.html&r=1&f=G&l=50&s1=%2220150016777%22.PGNR.&OS=DN/20150016777&RS=DN/20150016777
Magic Leap Patent - Business Insider
http://uk.businessinsider.com/magic-leap-patent-2015-1
See the beautiful, nightmarish patent illustrations for a Google-funded augmented reality device | The Verge
http://www.theverge.com/tldr/2015/1/17/7559473/google-magic-leap-patents-drawings
Googleが資金調達ラウンドを主導して5億4200万ドル(約640億円)という巨額の資金調達に成功したスタートアップMagic Leapが、Google Glassに似たメガネ型ウェアラブル端末に関する特許を申請。資金調達の時点では事業内容がわからない「謎のスタートアップ」でしたが、この特許出願により、開発を進めている技術が何なのかが明らかになりました。
Magic Leapが特許出願したウェアラブル端末(以下、「ML端末」と表記)はこんな感じ。サングラスのようなアイウェアからのびるケーブルの先には腰に装着できるカメラがあります。
ML端末を装着した状態で指を見ると、各種アプリのアイコンが貼り付いています。
コマンド入力は指で可能。
ML端末を装着した日常風景はこんな感じになります。スーパーで買い物する親子が押すカートには、買い物メモや商品に関する情報が空中にARとして表示されています。
買い物する母親の横で、子どもが「Find Gerald(Geraldをさがしてね)」というアイコンを発見して「START」をタップ。
シリアルのパッケージからGeraldというキャラクターが飛び出しました。これで買い物中に子どもが飽きることもなくなるというわけです。
ML端末アリのリビングはこんな感じ。
NFLの試合を大画面で見ながらソファから移動することなく各種情報へのアクセスが自由自在。
こんな風に、どんどん3Dディスプレイを空中に表示させられます。
ビーチにいる女性。実はこれは病室の風景。ML端末があれば、退屈な入院生活をバカンス気分で過ごすことが可能です。
医師からの説明も3Dの臓器モデルを見ながら受けられるので病状の理解がはかどります。
手術中の医師は、3Dで空間に表示された患者の情報カードや臓器の3Dモデルを見ながら手術を進めることができます。
ML端末の中身はすべてクラウドにアップロードされており、クラウドでつながっていることで同じML端末を装着する他人と仮想現実(VR)を共有することも可能です。つまり遠くに離れた他人とも体験を共有することができるというわけです
Googleも投資するMagic Leapの特許からは、Google Glassが今後、どのように進化していくのか、私たちの生活をどう変えていこうとしているのかを垣間見ることができます。
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