ソフトウェアの修正プログラムのことをなぜ「パッチ(当て布)」と呼ぶのか?
ソフトウェアやOSの不具合や動作の更新・修正を行なうアップデートプログラムのことを「パッチ」と呼びますが、なぜ「継ぎ当て用の布」を意味する「パッチ」と呼ばれるのかがわかるツイートが投稿され、注目を集めています。
And that, kids, is why we call it a "Patch". pic.twitter.com/zjiXGcS29A
— Codealike (@Codealike) 2017年1月13日
上記のツイートはアメリカ初の電気機械式計算機「Harvard Mark I」に使われていた紙製のプログラムシートを撮影したもの。パンチ穴を読み取って計算を行なっていたため、もし穴を空ける場所を間違えた場合、プログラムシートに本当に「布」を継ぎ当てて穴を埋め、正しい場所に穴を空け直してプログラムの修正を行なっていたわけです。
布のパッチは後に「磁気テープ」になり、リムーバブルディスクドライブが普及した時代のソフトウェア開発者は、フロッピーディスクやCD-ROMをパッチとして郵送で送って対処していたとのこと。最終的にインターネットが広く普及したことで、ユーザーは開発者のウェブサイトからパッチをダウンロードできるようになり、Appleの「Mac OS 9」および、Microsoftの「Windows ME」のOSの自動更新が始まったのを皮切りに、現代の「パッチ」としてソフトウェアの自動アップデートが行なわれるようになったとのことです。
By Intel Free Press
Patch (computing) - Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Patch_(computing)
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