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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです


告知:6月24日に福岡で「ネットウォッチの勉強会」をやります♪

Kindleの電子書籍値引きがヤバい

Kindle電子書籍リーダー「Kindle Paperwhite」を購入して最近は読書三昧。ハードウェア・システムとしてのKindleの感想は近々書くけれど、今日はもっと下世話なKindleで販売されている電子書籍の値段について。

■初めての電子書籍。しかし……

Kindle Paperwhiteを早速試してみたかったので、何かおもしろい電子書籍はないものかとAmazonをウロウロ。見つけたのは津田大介の『ウェブで政治を動かす!』。紙の本だと861円だが、電子書籍であるKindle版だとなんと361円引きの500円。さっそく買って読んでみた(内容については省略)。
それから数日後の本日、Kindle版の『Webで政治を動かす』の値段を見てみるとなんと250円、ええ!! ケチを思われてもしょうがないけど、その値段を見たとき即座に「損をした!」と頭の中に響きわたりました。くそ、津田大介めぇぇぇ(それは違う)

Kindle版は500円→250円に値下げされた。お、おれの250円を返せ(涙)

■家電購入と同じ感覚

そう、Kindle版の電子書籍は、本によっては値引きをされており、その値引き率は変化している。そのためKindleで本を買う時に「これ、どれぐらい安くなってるの?」という基準ができてしまった。「どうしても読みたい!」という本であれば、すぐに買うが、「ああ、この本いま5割引か。とりあえず買っておこう」ということも増えた。古本では珍しくないこの感覚が新刊にも適用されてきたのだ。
そして「この本は高いけど、ちょっと待ったら安くなるかもしれないので、「今」は買わないでおこう」という考えも当然普通になってくるのであった。(そして永遠に買わないんだよな、これが)

■未来はどうなる?

本の世界に「値引き率を気にする」感覚が登場したのは重要なことだ。
電子書籍が普及すれば、消費者のマインドは間違いなく変わる。数年前から「電子書籍元年」と呼ばれて、頭で分かっていたんだけど、今回の値引き率を経験して「ああ、いままさに本の歴史の転換期にいるんだな」と実感。
本を安く買えるのは消費者にとっては嬉しいことなんだけど、電子書籍Kindleに関しては「値段が下がるかもしれない」と悪魔が誘惑をしてくる(同時に値下がりした本に関しては「値段上がるかもよ」とささやく)。
恐らくこの悪魔は二度と消えないんだろうな〜 と考えると、値段が固定化された本の世界は、それはそれでユートピアだったのではないかと考えてしまう。が、もう元の世界には戻れない。
10年後にこの日記をまだやってるかわからないけど、どうですか? 10年後の出版業界は? と未来への自分に聞いてみる。返答はコメント欄で待ってますよ。
追記
この値下がりについて、著者である津田氏は

と答えている。もし私が幸せにならなかったら、損害賠償を請求しないと!……いや、今すぐ訴訟を起こした方がいい気がしてきた。