マンガ家・手塚治虫さんが使用していた書斎机の“開かずの引き出し”が開いたとして、中に入っていた資料などの一部を、娘の手塚るみ子さんがTwitterで公開しました。中には、マンガ家・大友克洋さんについて書いたエッセイの原稿や、かわいらしいデザインの空き缶、食べかけのチョコレートなどがあったそう。未完作品の原稿や、「ふしぎなメルモ」の原画などの貴重な資料も見られます。
▽ 手塚治虫の机の「開かずの引き出し」が開いた!その発見資料と反響 - Togetter
手塚治虫さんが使っていた机の引き出しは、鍵を紛失して以来、ずっと開かずの状態だったそうです。るみ子さん(@musicrobita)は3月27日(木)、手塚プロダクションの新座スタジオ(埼玉県新座市)で机を整理していた際に、机のメーカーを探してなんとか作ったという合鍵を使い、机とロッカーを25年ぶりに開けたとのこと。中は「なかなかの宝物殿」だったとして、その一部を公開しました。
大友克洋さんについて書かれた原稿
原稿や原画をはじめ、かわいらしいお菓子の空き缶や、アルミ箔(はく)に包まれた食べかけのチョコレートなどが、写真付きでTwitterに投稿されています。未完作品「グリンゴ」「ネオ・ファウスト」などの原稿は、切れ端の状態で多く見つかったそうです。
ある袋からは「エロチックなカット」を描いた原稿が“どっさり”と発見され、その多さは立ち会ったスタッフも驚くほどだったそう。るみ子さんは「さすがに公開自主規制。ギリギリ可愛いのだけ」と、選別したカットをTwitterに掲載しています。「なかには田中圭一も真っ青な卑猥なイラストもあり、いったい何に使われたカットなのか不明」と、手塚治虫さんの絵柄でギャグ漫画などを描くマンガ家・田中圭一さん(@keiichisennsei)にも言及していました。
るみ子さんはこれらの資料について「いつの日かファンの皆様にもお披露目できる機会があるかもしれませんね」とコメント。また、机を開けるきっかけを与えてくれたのは、2013年に企画の一環として机を展示したフェスイベント「FREEDOMMUNE 0<ZERO>」だとして、同イベントと主催者の宇川直宏さんに感謝を述べています。
▽ http://www.dommune.com/freedommunezero2013/news/freedommune-0zero-2013-osamu-tezuka-avend-of-god/