高山寺(京都市右京区)が所有する国宝「鳥獣人物戯画」全4巻を展示する特別展が、京都国立博物館(京都市東山区)で開催されます。約4年をかけた修理が完了したことを記念するもので、修理後の全巻を一挙に展示するのは初めて。期間は10月7日(火)から11月24日(月・休)までです。
▽ http://www.kyohaku.go.jp/jp/special/korekara/exhibition20141007.html
鳥獣人物戯画は、甲巻、乙巻、丙巻、丁巻の4巻に分かれている絵巻物です。それぞれの長さは約10m。甲・乙巻は平安時代後期、丙・丁巻は鎌倉時代に制作されたと考えられています。作者についてはさまざまな推測がありますが、いずれも確証はなく未詳のままです。
甲巻には擬人化された動物、乙巻には実在・空想を合わせた動物図譜が描かれています。丙巻の前半は人間風俗画、後半は動物戯画とのこと。丁巻では、勝負事を中心に人物を描いています。
▽ 鳥獣人物戯画│世界遺産 栂尾山 高山寺 公式ホームページ
今回の保存修復は、朝日新聞文化財団による文化財保護助成事業で実施され、2013年3月に4年がかりで完了しました。特別展「修理完成記念 国宝 鳥獣戯画と高山寺」では、修復作業中の新発見も紹介するとのことです。
当日の観覧料は一般が1,500円、大学生が1,200円、高校生が900円、中学生以下が無料です。各プレイガイドでは、早割ペア前売りなどの前売り券が販売されています。
▽ http://www.kyodo-osaka.co.jp/schedule/E013606-1.html