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さわらブログ

さわら(@xhiroga)の技術ブログ

人事労務freeeで過去の源泉徴収票を見直す

TL;DR

年末調整のページのURL中の西暦を書き換えればOKです。

動機

人事労務freeeでは、左カラムのメニューから年末調整の結果である源泉徴収票をダウンロードすることができます。

freee人事労務

ところが、ページ内には最新の年末調整の情報しかありません。過去年度を見たい場合の方法を探りました。

結論としては、URL中の西暦を書き換えればOKでした。

Google Scholar PDF Readerをインストールするとワークマンの領収書のPDFが開けなくなる

TL;DR

タイトルの通りで、エラー時の表示用と思われるPDFが表示されます。

Google Scholar PDF Readerをインストールするとワークマンの領収書のPDFが開けなくなる

その他

  • HTTP通信を眺めてみたのですが、Google Scholar PDF ReaderがPDFの取得処理に手を入れているようには見えず...
  • ローカルに保存した正しいPDFを、Google Scholar PDF Readerで眺めてみたところ問題はありませんでした。つまり取得時だけが問題...?

教訓

PDFに関するエラーが発生したら、Google Scholar PDF Readerを疑うこと(っていうか個人的には論文はZoteroで眺めているから拡張外しても良いかも?)

創作と画像生成AIについて思うところ

2024年から創作をはじめました。

www.pixiv.net

ネタの量に画力が追いついてなくって、練習の必要性を感じています。もちろん、全て手描きです。

その一方で、最近では創作と画像生成AIの関わり方を考えることが多くなりました。

創作が機械学習の対象になった時の気持ち

お絵描きや一次創作のクラスタにおける「創作」って、エンジニアが書く本やブログとは違った思い入れがあります。

「この子を育てています」「こういう風景って素敵ですよね」といった趣もあるし、 「このキャラクターってこういう表情しそう!」「この構図は見てみたかった!」という新しいことをやってみたことが評価されることもあります。

絵を描くことに特有の感情がある一方で、創作活動全般や、何かを生み出す経験には共通する部分も多いのではないでしょうか。例えば、時間をかけて作ったものを評価された時の喜びや、意図しない形で自分の作品が広まってしまった時の複雑な気持ちなどは、多くの方が共感できるかもしれません。

(もちろん絵を描いたり創作するのが一番近くて早いと思います)

学習されるというのは、こういう自分のキャラクターや世界が勝手に1人歩きする感覚に近いかもしれない。それでもし、自分のキャラクターがひどい扱いをされていたらどんな気持ちになるかを想像したい。

一方で、お絵かきをする人にも問題解決が主眼の創作物はあります。例えばトーンやブラシなど。 アナログとデジタルのお絵描きを比較すれば、バケツ塗りやスポイトツールもそうだと言えそうです。

つまり、創作を楽しみ、また脅かされている人がいる一方で、生産性を引き上げること自体は間違った方向性ではないと言えそうです。

では、何が問題なのでしょうか?

画像生成AIと予測変換

機械学習を用いてユーザーのデータを学習して生産性を引き上げるツールとして、日本語入力ソフトがあります。「ことえり」や「Google日本語入力」がそうです。

日本語入力ソフトの改善には、もちろんユーザーの同意を得て送信された変換データが用いられているはずです。画像生成AIやその応用のアプリケーションとは、何が違うのでしょうか。

私たちが日本語入力ソフトを「使う」理由は、それがあくまで入力の補助だからです。また「学習を許す」理由は、それが匿名化されているというのが前提にありそうです。

それを踏まえて言える画像生成AIの「問題」は、創作物が直接生成されうることです。この辺り文化庁のガイドラインでも、AI開発者向けに「学習データである著作物をそのまま出力させるような学習方法をとらない」と注意されています。日本語入力ソフトでは、文章がそのまま生成されることはありません。

もしも画像生成AIが、学習データであるイラストと酷似した画像を生成した場合、著作権侵害のリスクが生じます。また、多くの時間と情熱を込めて制作したオリジナルの作品が、AIによって容易に模倣されてしまうことは、クリエイターの創作意欲を大きく損なう可能性があります。さらに、生成された画像が意図しない文脈で使用されたり、作者の意図しない表現が含まれてしまう可能性も考慮する必要があります。

もしも生成されるのが、完成した絵ではなくて、「ラフを基にしたいい感じの線」とか「影を置くべき場所」とかに制限されているなら、かなり印象は違うと思います。

逆に、日本語入力ソフトから文章がまるまる出てきたらどうでしょうか?場合によっては自分の名前が出てきてしまったら。もしそういうリスクがあったら、自分のデータは学習に使わせたくないし、インターネットに文章を公開するのも憚られると思います。

画像生成AIの活躍の場と、創作で活躍する生成AIの違い

画像生成AIが創作物を直接生成し、それが創作を妨げる場合があれば、逆に創作を手助ける場合もあります。アニメや漫画など、どちらかといえば作品全体が創作と言えるようなケースです。もちろん本当は画像1枚1枚の動きや線の良さを楽しみたいところですが、特にアニメで視聴者の多数にそれを求めるのは難しいと思います。

おそらくは、画像1枚あたりの単価が目印になると思います。これは心情的にも、苦しい状態にあるアニメーターの方の作業を手助けするという意味で納得がいきます。それに、多くの絵を描く現場だから、その現場のための学習素材も多い。自社のデータで自社のためのモデルを開発すれば、完全にクリーンです。基盤モデルをどうするかは議論の余地ありですが、その点をクリアできれば非常に良いケースだと思います。

実際、そうした取り組みが始まったことが公開されています。

www.youtube.com

一方で、お絵かきや一次創作においては絵が創作の中心です。かっこよく言うと「メディアはメッセージ」でしょうか。

創作において生成AIが役立つとすれば、それは画像を学んだ生成AIではなく、創作過程を学んだ生成AIになると思います。線の引き方や塗り方、レイヤーの分け方(そもそもAIが発展したらレイヤーを分ける必要はあるのか...?)など、ソフト上での一挙手一投足をサポートするものになるでしょう。

これは絵と違って学習データが限られていますし、それを適用できるソフトも同様に限られています。しかしながら、現状のお絵かきソフトは非常に複雑で、それは今後10年や20年と見過ごされるものではないと思います。

願わくば、そうしたお絵描き・創作を盛り上げるための活動に関わっていきたいと思います。

家族でGoogle Nest (Home)からGoogle Keepをいい感じに使う

TL;DR

  • Google Nest (=アシスタント) は、Voice Matchしたユーザーが権限を持つGoogle Keepから対象を探す
  • 家やアシスタント自身にGoogle Keepが紐づいているわけではない(ように見える)

詳細

Google Nestに対して、「やることリストに掃除を追加して」のように依頼したとき、次のようなフローチャートが実行されているようです。

graph LR;

say[「OK Google, 〇〇リストに✘✘を追加して」] --Voice Matchが無効--> who[Voice Matchの有効化を促す<br/>「アカウントに基づく情報を〜」];
say--Voice Matchが有効-->find[Google Keepのメモを検索<br/>「買い物リスト」は「ショッピング」に読み替え]
find--メモが見つかる-->add[「はい、〇〇リストに✘✘を追加しました」]
find--メモが見つからない-->create[「〜。〇〇リストを作りますか?」]

したがって、家族でGoogle Nestを使いつつタスクを共有したい時は、

  1. Voice Matchを有効化
  2. Google Keepでメモを作り、その共同編集者を招待

という手順で実現できました。

iCloudへの写真のバックアップは、iCloudに保存とデバイスのバックアップの2つある

TL;DR

  • iCloudへの課金をしないためには、最も容量が大きい写真のバックアップを無効化する必要がある
  • iCloudに保存というメニューの他に、デバイスのバックアップの中にも写真がある
  • 両方を無効化する必要がある。

手順

iCloudに保存

iCloudを選択

iCloudを選択

iCloud Photosから同期を無効化

iCloud Photosから同期を無効化

バイスのバックアップ

先程と同様、iCloudを選択

iCloudを選択

Manage Storageを選択

Manage Storageを選択

Backupsを選択

Backupsを選択

iCloud Backups から対象のデバイスを選択

iCloud Backups から対象のデバイスを選択

Backup Details から Photo Libraryをオフ

Backup Details から Photo Libraryをオフ

HDD/SSD関連ユーティリティ(WizTree / DiskRefresher4SE)

Windowsマシンで機械学習などを行うと、HDD/SSDの容量が気になります。

今回、SSDの中身を掃除するとともに、買い替えなどに伴って自宅のHDDを処分しています。そのためのユーティリティを比較しました。

ディスク容量可視化

WizTreeを使っています。非常に軽量で、2TBのSSDの可視化は初回で数分程度しかかからなかった気がします。さらに、一度スキャンした場合は数秒のようです。利用時の画面表示は次の通りです。

WizTree

ディスク消去

ディスクの消去では、フォーマットのほかにすべての領域にゼロやランダムな値を書き込むことで復元を困難にする必要があります。そうした機能を持つフリーアプリは多いため、なるべく安心できるソフトを選びました。

アイ・オー・データ機器が提供しているDiskRefreser4SEを利用しました。アイ・オー・データ機器は、石川県金沢市に本社があるディスプレイやディスクの会社です。日本の会社であり、ソフトを出す動機が分かりやすいため選びました。

利用時の画面は次の通りです。

DiskRefreser4SE ディスクの消去

細かい注意として、私の環境ではHDDをアダプタ経由で接続した際、DiskRefreser4SEにはディスクの名前ではなくアダプタの名前が表示されました。

消去の方法を複数から選択できます。

DiskRefreser4SE 消去方法

1TBあたり3時間ほどかかります。8TBの場合の見積もりは50時間くらいで表示されましたが、実際にやってみると24時間程度で完了しました。

DiskRefreser4SE 消去実行

まとめ

UXや信頼性に基づいてディスク関連のユーティリティを選定しました。WizTree、DiskRefreser4SE共に不満なく利用できており、オススメです。

連絡先の管理をiCloudからGoogle Contactsに変更した

TL;DR

  • 名刺管理と連絡先を統合したい
  • 無料で名刺をスキャンし、iCloudまたはGoogleと連携でき、かつ信頼できるサービスとしてHubSpotを選定した
  • iCloudの連絡先はGoogle Contactsに寄せることにした

経緯

勉強会などで名刺をもらったりすると、「この人とはどこで会ったんだっけ?」「趣味の話をしなかったっけ?」ということがあります。

そこでどこかに記録したいわけですが、新しい連絡先が増えるのは名刺だけではありません。例えば、大学の研究室にメールをするときがあります。

加えて、ガラケーのときから持っていた連絡先もまとめて管理するにはどうすればいいかを考えました。

仕様

iPhoneには、Google Contacts(Gmailの連絡先)を同期する機能があります。

iPhoneGmailの連絡先の同期の有効化

しかし、すべての操作が同期されるわけではありません。図にまとめました。

iPhoneの連絡先とGoogle Contactsの同期

図の通り、連絡先の追加・編集はiPhoneGoogle Contacts間で同期されるのですが、削除・統合はiPhoneからGoogle Contactsへの一方通行です。

つまり、Google Contactsで連絡先を削除・統合(・その他の連絡先へ移動)しても、iPhone側に残り続ける仕様のようでした。

Google Contacts側の削除・統合などをiPhone側に反映したい場合

Google Contacts側の削除・統合などをiPhone側に反映するのは実は簡単で、iPhoneGmailからの同期を一度オフにした後、再びオンにすれば大丈夫そうでした。

「その他の連絡先」の同期

Google Contactsには、メールのやり取りをしたことはあるが、知人というほどではない人のカテゴリとして「その他の連絡先」があります。

「その他の連絡先」はiPhoneやHubSpotには同期されません。これは地味に便利で、連絡する予定はないけど、削除するのは不安...という方の連絡先を入れておく運用ができそうです。

セキュリティ

この構成で最も気になるのは、連絡先を同期する場所が増えることです。特に現実的なリスクとしては、サードパーティのアプリのアクセス権を付与していることが考えられます。

iPhoneについては Privacy & Security > Contacts からアプリの確認ができます。また、Google Contactsについては サードパーティ製のアプリとアクセス から管理できます。

Google Contactsにアクセスできるサードパーティアプリの例

設定の切り替え前後で、一度見直すのが望ましいでしょう。

最終的な構成

やや手間はかかるものの、iPhoneで閲覧、ブラウザで編集、HubSpotで取り込みという分担になりそうです。

というのも、HubSpotの名刺のスキャン機能は既存の連絡先のアップデートに対応していないため、連絡先の統合は運用上普通にありそうなんですよね。

その一方で、iPhoneの連絡先の統合の発動条件がいまいち掴めないため、いったんはGoogle Contactsでの統合になりそうです。ちなみにGoogle Contactsでは、名前をそろえると統合候補に出てきます。

名刺スキャン機能をiPhoneが公式で搭載してくれればなぁ、と思ってしまいますね...!

iCloudからGoogle Contactsへの移行

複数選択してドラッグアンドドロップで良いのですが、macOSしか対応していません。また、連絡先の移動ではなくインポートなので、Google Contactsに移動した後はiCloud側から削除する必要があります。

まとめ

iPhoneからGoogle Contactsに連作先を統合して、連絡先やメモを一元管理できるようになりました。