【大掃除のコツ】第1話:まず始めるならどこから?段取り上手になるための手順が知りたい
そろそろ大掃除の季節ですね。年末の忙しい時期だからこそ、時短を叶える大掃除の計画の立て方や、見やすいリストの作り方、どこから始めたらよいか分からないという方へ大掃除のスケジュールの立て方をお掃除オーガナイザーの木村由依さんに教わりました。部屋の間取りをみて順序を決め、必須のお掃除道具3つのアイテムをご紹介しています。これで効率の良い手順がわかり、今年の年末大掃除はスムーズにいくこと間違いなし!ですよ。ぜひご覧ください。
編集スタッフ 岡本
この時期になると、年末年始の予定を決めたり、街がせわしなくなってきたりと、一年の終わりを感じ始めます。
同時に頭をよぎるのは、大掃除のこと。
どこからやろう?何が必要?と考えることも多く、正直面倒な家しごとですよね。
忙しい時期に取りかかるからこそ、段取り上手になるためのスケジュールの立て方や、掃除の基本が知りたい!
今回はお掃除オーガナイザーの木村由依(きむらよしえ)さんを迎え、私・岡本の自宅で正しい方法や、かんたん掃除を叶えるアイデアを実践していただきます。
大掃除は「始める前」が肝心?
木村さんは、大掃除はできるだけごきげんを保って進めることがポイントだと言います。
それは「面倒だな、いやだな」という気持ちをなくすことで、無理なく掃除と向き合うことができ、よりキレイにすることができるから。
でも「ごきげんを保って掃除をする」って、どうしたらよいのでしょうか?
その答えは、 大掃除を始める前にあると言います。
木村さん:
「掃除を気持ち良く進めるためには、計画的なスケジュール作りがポイントです。作業中のムダを省いて、効率的に進めることで、ストレスのない大掃除にしましょう」
大掃除を効率的に進めたい!
スケジュールの立て方について学ぼう
さあ大掃除を始めよう!と思い立つと、ついすぐに手をつけられる場所からキレイにしていきたくなってしまいますが、ぐっと我慢して頭の中を一度整理することが大事だそう。
より計画的なスケジュールを立てるためのポイントを3つ、教えてもらいました。
point_01:かんたんな部屋の図面を書く
木村さん:
「まずは家の状態を俯瞰(ふかん)して把握することで、効率よく掃除する順番が決めやすくなります。
一番避けたいのは、掃除のやり残しや必要な道具の買い逃しを、掃除を進めながら思い出すこと。
この頭の中を整理する作業が一番めんどうなのですが、ここでしっかりと計画を立てると、驚くほどスムーズに作業を進めることができますよ」
私も実際に、図面を書いてみました。
書き方に決まりはなく、かんたんなもので十分だそう。確かにこうして部屋全体を紙の上で見渡すことで、気付くことが多く、やるべきことがはっきりと見えてきました。
完成した図面がこちら。絵が苦手な私でも、5分ほどで書くことができました!
point_02:順番を決める
木村さん:
「図面が描けたら、掃除をする順番を決めていきましょう。
掃除の基本は『上から下へ、奥から手前』へと進めます。
例えば、床を拭いた後に照明の掃除をした場合、せっかくキレイにした床にホコリが落ちてしまいますよね。
一度掃除した場所を汚さないよう、この基本を抑えて、紙に順番を書き出していきます」
以上のポイントをふまえ、作ったスケジュールがこちら!
■1日目 … 【1】カーテン 【2】寝室(床)
■2日目 … 【3】お風呂 【4】トイレ 【5】窓・ベランダ
■3日目 … 【6】エアコン 【7】リビング(床)
■4日目 … 【8】レンジフード・シンク
ついついすべてを1日で済ませてしまいたくなりますが、ここはごきげんを保つためにも無理せず。
二人暮らしの1LDKの場合、お部屋全体をキレイにするには大体4日間が必要でした。
木村さん:
「リストができたら実際に掃除をする日にちを決め、カレンダーなどに書いていきます。その時に、時間のかかる掃除と短時間でできる掃除を見分けるともっと効率的に進めることができますよ。
例えば、レンジフードなど大掛かりなものは週末に、照明上のほこり取りなどササッとできる掃除は平日に。このように割り振っていくと、取りかかる日がおおよそ決まってきます。
なにも大掃除は、すべて1日がかりでやる必要はないんです」
point_03:必要なものリストを作る
木村さん:
「スケジュールが決まったら、必要なものをまとめて買い出しに行きましょう。この時もリストを作成することで、時間短縮・買い忘れ防止に」
今回の特集でお届けする掃除の場所は、「窓・サッシ」と「レンジフード」です。
すべてよく行くドラッグストアや100円均一で揃えることができました。
それぞれの掃除に必要なものは、次回以降の記事でお届けしますね。
掃除に適した服装は?
木村さん:
「効率よく掃除をするためには、服装も大切です。多少汚れても気にならないように、3つの必需品を身につけることをおすすめします」
【3つの必須アイテム】
・エプロン
・スリッパ
・ゴム手袋
ここで、木村さんから液だれを防止するゴム手袋のはめ方を教えてもらいました!
用意するのは平ゴム1本。
ゴム手袋をはめたら、手首のサイズに合わせた平ゴムを通して、約3cmほど折り返せばできあがり!
これで液だれしてきても、受け止めるポケットがあるので袖や肘を汚す心配がありません。
***
これで準備は万端です。なんだか今年の大掃除は、ひと味もふた味も違う予感がしています。
ごきげんを保って、段取りよく大掃除をすれば、お部屋も心もスッキリ。
次回は、「窓の掃除」についてお届けします。
(つづく)
【写真】鈴木静華
もくじ
木村由依
女性専門のハウスクリーニングサービス『クリスタルミューズ』代表。お掃除を楽しく、分かりやすく伝える講座や、自宅で学べるパーソナルレクチャーなどを実施している。その他、ナチュラル洗剤を使うなど、その人・家庭に合ったお掃除法の提案が人気。
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