米IBM Software Group Linuxオープンソース担当副社長Bob Sutor氏は2010年7月1日、IBMがMozilla Firefoxを社内の公式標準ブラウザに採択したことを同氏のブログで明らかにした。「すべての従業員にFirefoxをデフォルトのブラウザとして使用することが強く推奨されており、すべての新しいコンピュータにFirefoxが提供されている」(Sutor氏)。
Sutor氏はFirefoxを採用した理由として「標準に準拠しており、オープンスタンダードによる相互運用性の確保というIBMの戦略のカギである」こと、「オープンソースコミュニティが開発しており、どの商業団体にも束縛されない」こと、「拡張性が高く、IBMがやっているようにカスタマイズが容易なこと」などをあげている。またクラウドコンピューティングにシフトするためにも、オープンスタンダードに準拠することがカギになるという。
「一部の従業員がFirefoxを利用していることはニュースではない。すべての従業員がFirefoxをデフォルトブラウザとして使用するよう求められるということがニュースなのだ」とSutor氏は、今回の決定が全従業員へ適用されることを強調している。第2段落で「IBMがやっていつように」としていましたが,正しくは「IBMがやっているように」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2010/07/05 16:01]