米スプリントがTモバイル買収を計画、資金調達へ銀行と協議

米スプリントがTモバイル買収を計画、資金調達へ銀行と協議
 4月30日、米携帯電話大手スプリントが、同業TモバイルUS<TMUS.N>買収計画を進めるための資金調達に向けて、銀行と協議している。写真はスプリントのロゴ。2012年12月、ニューヨークで撮影(2014年 ロイター/Andrew Kelly)
[1日 ロイター] - 米携帯電話大手スプリントは、同業TモバイルUS買収計画を進めるための資金調達に向けて、銀行と協議している。関係筋が明らかにした。
関係筋によると、スプリントはTモバイルの買収資金の大半を社債発行で調達することを目指している。残りはシンジケートローンや転換社債で賄う。
この関係筋によると、スプリントは現時点で、JPモルガン、ゴールドマン・サックス、ドイツ銀行など少なくとも銀行5行と協議している。
このニュースを最初に伝えたブルームバーグによると、スプリントはみずほフィナンシャルグループ<8411.T>やシティグループとも協議を行っていた。親会社であるソフトバンク<9984.T>が6月か7月に正式な提案を行う見通しという。
スプリントの広報担当者は憶測にはコメントしないと述べた。Tモバイルとソフトバンクもブルームバーグ報道へのコメントを差し控えた。
スプリントは今後、競争上の懸念から通信業界の合併に反対の姿勢を示してきた米当局の審査に直面することになる。関係筋によると、スプリントは反対論を抑えるため、保有する周波数帯の一部を手放す必要が出てくる可能性も認識しているという。
トムソン・ロイターのデータによると、Tモバイルの株式時価総額は235億2000万ドルとなっている。

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