この記事は、2017/06/22~24にSmartNews(スマートニュース、スマニュー)で紹介されました。またlifehacker で紹介されました。ありがとうございます!
はじめに
これまで、Amazonプライム会員として配送料無料という特典を活用していましたが、映画も無料ってご存知でしたか? 「プライム・ビデオ」というんですが、最近は、名作、大作、傑作が勢揃い。
海外でも評価の高い、日本映画、不朽の名作がAmazonプライムなら無料
今日は、そんなプライム・ビデオの中から「今なら無料で観れる(無料映画は定期的に入れ替わります)、日本映画、不朽の名作10選」をご紹介したいと思います。どの映画も、日本人なら一度は観ておきたい名作揃い。
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なお、Amazonプライムの会費は有料(月400円)でも、初月は無料。もちろん気に入らなければ無料期間中の退会もOKです。まだプライム会員で無い方はこの機会にぜひ。
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それではさっそく、Amazonプライム会員なら今だけ無料で観れる、日本映画、不朽の名作10選をお届けしたいと思います。レッツゴー!
日本映画、不朽の名作
1
東京物語
ニューデジタルリマスター版
- 公開 1953年
- 監督 小津安二郎
- 脚本 野田高梧、小津安二郎
- 出演 笠智衆、原節子、杉村春子、山村聡、東野英治郎、香川京子
立派に育った子や孫との再会を楽しみに田舎から上京してきた父と母。歓迎されると思いきや、まるで邪魔者扱い。しまいには泊まる場所さえ無くなってしまいます。一方、最後まで優しく世話をしてくれたのは…
65年経った今でも、ため息がでそうになる小津作品にしかできない見事な映像美。当時の家屋、間取り、人間関係、所作、喋り方、文化… あらゆるものが、新鮮さと驚きに満ちています。この映画のすべての要素が、世界の人々を感動させます。
モノクロにも関わらず、2012年には英国映画協会が発表した世界のベスト映画の監督部門で1位!、批評家部門でも3位に輝いた、日本人なら絶対に一度は観ておきたい日本の、いや世界の名作です。
Amazonプライムの場合、無料で観れる映画は頻繁に入れ替わるので、無料で楽しむなら今のうちですよ。
日本映画、不朽の名作
2
羅生門
デジタル完全版
- 公開 1950年
- 監督 黒澤明
- 脚本 黒澤明、橋本忍
- 出演 三船敏郎、森雅之、京マチ子、志村喬
若い頃、テレビのドキュメンタリーで「羅生門」の土砂降りの雨は、墨を混ぜて降らせた、と知って随分と感心したのを覚えています。モノクロ映画だから、水そのものでは迫力が出ないというのが理由だそうです。
この「羅生門」に関して言えば、容易に思い出すことのできるインパクトのあるシーンがとにかく多い。
映画というのは、ストーリーや演技はもちろんですが、「演出(監督力)」というのが、いかに大切かを教えてもらった作品です。
ジョージ・ルーカス、スピルバーグ、世界の名だたる名監督が信奉する「世界のクロサワ」。1990年には、偉大な映画人に贈られる「アカデミー賞名誉賞」を受賞。
黒澤作品は、観終わってから、数日間じわじわと迫る余韻が特徴。改めて映画というのは芸術作品なのだと知らしめてくれます。
日本映画、不朽の名作
3
秋刀魚の味
ニューデジタルリマスター版
- 公開 1962年
- 監督 小津安二郎
- 脚本 野田高梧、小津安二郎
- 出演 岩下志麻、笠智衆、佐田啓二、中村伸郎、東野英治郎、岸田今日子、杉村春子
「東京物語」から10年。モノクロ時代は終わり、カラーへ。巨匠小津安二郎の遺作となるこの作品を観ると、「東京物語」からわずか10年で、こんなにまで時代が変化したのかと、日本の高度成長を感じずにはいられません。
主演は岩下志麻、ってあの岩下志麻です。24歳の役を演じる岩下志麻、お歳を召してからの演技しか知らなかった女優さんなので、その若い頃の清々しさと、美貌に驚いてしまいました。他にも、中井貴一の父、佐田啓二。若かりし日の岸田今日子、そして、初代水戸黄門の東野英治郎など、俳優陣だけでも見どころ満載です。
もちろんカラーになっても小津安二郎の映像美は健在です。わたしは小津作品を見ると、全く別物なのにジャック・タチの映画に通ずるウィットと完璧主義、そして心の落ち着きを覚えます。気のせいでしょうか。
日本映画、不朽の名作
4
たそがれ清兵衛
- 公開 2002年
- 監督 山田洋次
- 脚本 山田洋次、朝間義隆
- 出演 真田広之、宮沢りえ、大杉漣、小林稔侍、中村梅雀、草村礼子、神戸浩
山田洋次監督が時代劇かと驚きましたが、見事です!
配役も完璧です。主演の真田広之がとにかく最高です。彼ほどお侍さんって格好いいと感じさせてくれる俳優さんはどれほどいるでしょうか。その見事な立ち回りには、何度も巻き戻してしまいました。
また、幸薄い美しさのオーラ全開の宮沢りえ、安定の小林稔侍、ボケてもさすがのおばあさん草村礼子など、脇もしっかりと固めています。
なお、この作品はアカデミー賞の外国語映画賞にノミネート。その甲斐あって、翌年には真田広之はハリウッドデビューを果たし、あの「ラスト・サムライ」へと続いていきます。そんな作品が、今なら無料で鑑賞できるのです。
日本映画、不朽の名作
5
おくりびと
- 公開 2008年
- 監督 滝田洋二郎
- 脚本 小山薫堂
- 出演 本木雅弘、広末涼子、山崎努、余貴美子、吉行和子、笹野高史
死とは何か、ではなく、「死体とは何か」。このことに向かい合った映画がいままでにあったでしょうか。この映画を観たいと思いつつ、10年近く経ってしまいました。Amazonプライムでちょうど無料でラッキーでした。
主演の本木雅弘が熱望した「ある納棺師のストーリー」を映画化することに成功した時点で、この映画の成功はすでに約束されていたのかもしれません。
助演俳優の演技の素晴らしさはもちろんですが、脚本・小山薫堂、音楽・久石譲という制作陣もお見事。ただしんみりとして終わってしまいそうなストーリーの随所にユーモアーを、そして時にエモーショナルに揺さぶりをかけてきます。そして、感動のラスト…
本作品は、第81回アカデミー賞で日本映画初の外国語映画賞を受賞。前にも後も、アカデミー賞外国語映画賞を受賞した邦画作品はありません。
日本映画、不朽の名作
6
幸福の黄色いハンカチ
デジタルリマスター2010
- 公開 1977年
- 監督 山田洋次
- 脚本 山田洋次、朝間義隆
- 出演 高倉健、倍賞千恵子、桃井かおり、武田鉄矢、渥美清、たこ八郎
刑務所上がりの不器用な男(高倉健)、多動と不注意が目立つチャランポランな田舎者(武田鉄矢)、そして何をしても煮え切らない性格の都会っ子(桃井かおり)が北海道で偶然出会って始まるロードムービー。
高倉健が映画賞を総ナメにした出世作であり、武田鉄矢の俳優デビュー作。それだけでも、観る価値がある、日本映画の名作です。健さんの帰りを待つ元妻役の倍賞千恵子のけなげな演技も必見です。
ところで、当時の醤油ラーメンの値段が一杯500円というのも、今回新たな発見で衝撃でした(物価がほとんど変わっていない…)。これまでに何度も見ていますが、見る度に受ける印象が変わっていく。さすがは山田洋次監督です。
日本映画、不朽の名作
7
座頭市物語
- 公開 1962年
- 監督 三隅研次
- 脚本 犬塚稔
- 出演 勝新太郎、天知茂、万里昌代
盲目のヤクザの任侠時代劇といえばそれまでですが、そう感じさせない名作たるゆえんは、座頭市役である勝新太郎の語らぬ所作で魅せる演技がこの映画に重厚感を与えているからに他なりません。
思い出せば、子どもの頃、分からないながらに座頭市の殺陣を真似する友だちの切られ役になったものです。殺陣のシーンは一瞬にも関わらず、子どもたちにも、強烈な印象を与えたのだと思います。
個人的には北野武の「座頭市」しか観たことがなかったので、この「オリジナル」の迫力を観て、数多くの座頭市のリメイクが存在する理由が理解できました。
アクションだけではなく、人としての謙虚さや、仁義、正義、博愛なども教えてくれる名作です。
日本映画、不朽の名作
8
新幹線大爆破
- 公開 1975年
- 監督 佐藤純弥
- 脚本 小野竜之助、佐藤純弥
- 出演 高倉健、千葉真一、宇津井健、志村喬、藤田弓子、多岐川裕美、志穂美悦子
高倉健が寡黙なテロリストを演じるパニック映画。
豪華キャストにも関わらず、大人の事情で国内人気は今ひとつでしたが、海外では非常に評価の高かった映画です。あのキアヌ・リーブス主演の「スピード」の元ネタとも言われている映画です。
新幹線が時速80km以下になると爆発すると脅し、500万ドル(当時レートで15億円)をキャッシュで要求し…
見ればわかりますが、「スピード」そのまんまです。しかし、この映画が製作されたのは、「スピード」より20年以上も昔。
内容が内容だけに国鉄の協力を得られず、特撮と隠し撮り!で製作したとは思えない大傑作。日本で評価されず海外で評価されるというのは、化学に限らず、映画の世界でもあることなんですね。
日本映画、不朽の名作
9
Shall we ダンス?
- 公開 1996年
- 監督 周防正行
- 脚本 周防正行
- 出演 役所広司、草刈民代、竹中直人、渡辺えり子、草村礼子、原日出子、柄本明、田口浩正
役所広司の出世作、周防監督と草刈民代の縁結びにもなった名作「Shall we ダンス?」。世界19カ国で上映され、アメリカでも200万人を動員し、10億円近い興行収入を記録。最終的には、リチャード・ギア主演で、ハリウッド・リメイク版まで登場。
この「しがないサラリーマンの切ない片思いストーリー」が、日本のみならず、世界各国で受け入れられた理由はどこにあるのでしょうか。たとえ言語や文化が違っても、中年サラリーマンの悲哀は、どこの国でも共通なのかもしれません。
「Shall we ダンス?」日本でも、世界でも、共感された名作です。
日本映画、不朽の名作
10
男はつらいよ
HDリマスター版
第一作
- 公開 1969年
- 監督 山田洋次
- 脚本 山田洋次、森崎東
- 出演 渥美清、光本幸子、倍賞千恵子、前田吟、笠智衆、太宰久雄、三崎千恵子、志村喬
タイトルを見ただけでテーマソングが頭を駆け巡ります。人それぞれの寅さんが心に生きています。息苦しい人生に疲れた時、人はフーテンの寅さんに憧れます。いいなぁ、寅さん。
これこそ、Amazonプライムで無料で見れて良かったなぁと思った作品です。全48作品という作品数は、世界最長の映画シリーズで、ギネスブックにも認定されています。
その記念すべき第一話がこれ。さくらと博の結婚式は第一話で登場するんですね。いやぁ、いい映画観させていただいちゃいました。今なら全シリーズ無料です。
無料映画は入れ替わりがあるので、観たいと思った映画があれば、今がチャンス!
いやー、Amazonプライムって本当にいいもんですねー。
Amazonプライムでは、定期的に無料で観られる映画が入れ替わっていますので、観たいと思った映画があれば、今がチャンス! もう、毎日が映画三昧です。いい映画がたくさんあるので、また、レビューを書きたいと思います。
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