共産党躍進、史上初の政権獲得も 衆院選 これは嘘ニュースです
「共産主義のオセロ理論」
「ここまで伸ばしてくるとは……」。公示前勢力を維持する大勝にもかかわらず、ある自民党幹部は浮かない顔を見せた。共産党が大きく議席数を伸ばしたからだ。
共産党は選挙前の8議席の倍以上となる21議席を獲得。単独で法案を提出できる20議席を上回った。また沖縄1区で勝利し、18年ぶりに小選挙区でも議席を獲得した。
与党幹部が懸念するのが24日にも召集される特別国会だ。共産党の議席が院内の両極に配置されると、中央部に挟まれた非共産勢力が全て共産勢力に取り込まれる可能性が出てきた(図説参照)。保守派が唱える「共産主義のオセロ理論」が現実になった場合、日本の歴史上初めて共産党による単独政権が誕生する。
選挙に大勝した与党にとって共産党の躍進はこれまでの野党対策とは事情が異なる。安部首相は大勢判明後まもなく院内両端の議席を死守するよう指示。「まだ逆転の狙い目はある」とアタックチャンスを明言する共産党議員に対抗し、支持母体の経団連からロックアウトの手法についてレクチャーを受けているようだ。
共産党が躍進した今回の選挙結果について街頭では「消費税を下げてほしい」、「労働問題に取り組んでほしい」といった要望、また昨日突然無職になったという政党代表の男性からは「1議席分けてほしい」という切実な声も聞かれた。