タンザニアにシロアリ建てたサグラダ“アリ塚” スペイン困惑 これは嘘ニュースです
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サグラダ・ファミリア教会そっくりのアリ塚
タンザニアの地元紙「ウオンゴ」が伝えた。アリ塚は高さ172メートル。2020年ごろからシロアリがアリ塚を作り始め、22年に現在の高さに達した。この時点では普通のアリ塚だったが、次第に塔や礼拝堂のような空間が内部に整えられ、24年12月には現在の形に落ち着いた。
「本家」となるサグラダ・ファミリア教会は、建築家アントニ・ガウディ(1852~1926年)が設計したカトリック教会で、1882年に建設を開始。ガウディ没後100年の2026年に最後の「イエスの塔」が完成する予定だが、勤勉なシロアリが昼夜問わず働き続けたことでアリ塚の完成が先行した。
両者が類似している理由について、シロアリに詳しい佐仁草千葉電波大教授は「シロアリは塚の内部に冷却システムを持つ複雑な「通気塔」を作る習性がある。シロアリはガウディと面識がないため、むしろアリ塚をモチーフにサグラダ・ファミリアが設計されたと考える方が自然ではないか」と指摘する。
タンザニアでは、大自然の奇跡が生み出したサグラダ・ファミリアを観光客誘致の柱にしたい考えだが、意外にも客足は伸びていないようだ。政府関係者は「本家より先に完成品を体験できるのだが」と首をかしげる。
「アリが建てたサグラダ・ファミリア」に当初は危機感を抱いていたスペインの観光当局も、ライバルの予想外の苦戦にその見方を変えつつある。「IT業界のサグラダ・ファミリア」など「未完の大作」の代名詞として知られる教会は、完成によってその独特の魅力を失うことになるためだ。
「教会最大の魅力は「未完成であること」ではないか」(当局者)
当局では今月からイエスの塔の建設と並行して、100年前に完成した「ベルナベの塔」の解体を開始。26年には塔の解体を完了したいとしている。
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