大学生が約3年間WebアプリとiPhoneアプリを合計16個リリースして感じた10個の事
どうも。
何か情報発信をするべきなんじゃないかとふと思って久し振りに記事を書こうと思います。
ところで、私は大学1年生だった2011年の6月からWebアプリとiPhoneアプリを開発してきて、今までに16個のアプリをリリースしてきました。
内訳ですがWebアプリが10個、iPhoneアプリ6個で合計16個です。個という単位があっているのかはわかりません。
開発を始めたのは2011年6月で、2011年の3月にとあるWeb系の会社でアルバイトしていた時に「あ、Web楽しい」って思ったのがきっかけで、Webアプリ、そしてiPhoneアプリを作ってきました。
それまではWebといえば、しょぼいHTMLとしょぼいCGIくらいしか書けませんでしたし、あまり興味がありませんでした、というより自分にはできないと思ってました。
ずっとそれまではネットワークとかセキュリティが好きでちまちまPythonでスクリプトを書いていたりしたのですが、Webでもバリバリ使えるのでDjango/Flask/webapp(GAE)とかで今もサーバーサイドを書いてます。
リリース日の略歴としては
- 2011年6月 Webアプリ1リリース
- 2011年10月 Webアプリ2リリース
- 2012年2月 Webアプリ3リリース
- 2012年3月 Webアプリ4リリース
- 2012年5月 iPhoneアプリ1リリース
- 2012年7月 iPhoneアプリ2リリース
- 2012年10月 iPhoneアプリ3リリース
- 2012年12月 iPhoneアプリ4,5リリース
- 2013年2月 iPhoneアプリ6リリース
- 2013年6月 Webアプリ5リリース
- 2013年8月 Webアプリ6リリース
- 2013年9月 Webアプリ7,8リリース
- 2013年12月 Webアプリ9リリース
- 2014年2月 Webアプリ10リリース
こうみると、結構短いスパンでなにかしらリリースしてますね。
今までにどんなものを作ってきたのかというと、くだらないもの、勉強のために作ったものが多いです。
そのため、あまり情報発信をしていません。「こいつこんなもの作ってんのかよw」とか言われるの嫌なので積極的にしてません。今回もあえてURLは乗っけません。
Webアプリに関して言うと、一番最初につくったものはGoogleAppEngineで友人と開発したもので、つぶやきリマインダーというものをつくったり(今はつかえませんので紹介していただいた記事のURLを貼っておきます。)、この人誰ったー(これも今は使えません。)というTwitter APIを使ったクイズができるWebアプリを作ったり、まぁ色々つくってきました。
Webアプリでまぁまぁヒットしたかな、という物だと
- 先述のこの人誰ったーは2日で30000ユニークユーザがログイン、Twitterのトレンドに掲載、GoogleAppEngineの無料プランで動かせなくなった
- Webアプリ5が13000ユニークユーザがログイン、2日で100000PV
- Webアプリ8が150000PV/月(5000PV/日)を長期運営できるレベルまで成長
- Webアプリ10が1日で220000PV、Twitterのトレンドに掲載
とこんな感じです。
長期運営していないWebアプリ以外はすべてTwitter APIを利用したもので、拡散する仕組みを作ってユーザがどんどん拡散し、PVやユーザに結びついたという感じですね。その代わりネタ系なのですぐに勢いが落ちて終了しますけどね!
他のWebアプリについては大した実績があげられなかったので、感じたこと、反省点を後述します。
iPhoneアプリはカジュアルゲームが5個、その他が1個です。
まず、カジュアルゲームを作り始めた理由は資金稼ぎが大きいですが、Objective-C/UIKit/cocos2dに慣れるために作ってきました。
が、鳴かず飛ばずで別にゲームが作りたいわけではないので最近は作っていません。iPhoneアプリ自体は今もつくっています。
どんなものを作ってきたか見たい方は下の記事からiTunesで開発者のアプリから見てください。
一ヶ月でiPhoneアプリを作ったすこし話題になった記事はこちら
iPhoneアプリ開発初心者の普通の大学生が、1ヶ月ちょっとでiPhoneアプリをリリースするまでにやった事。 - ゆとりIT
iPhoneアプリは累計で80000ダウンロード程度で、無料アプリにして広告を貼っていますので、ちょろちょろと収益が入ってくるレベルですが、成功しているとは言いにくいかもしれません。
本題
本題です。
マーケティングとかに精通してる人からみると「そんなの当たり前じゃんww」とか思われると思います。
でも、それを身をもって経験したのは大きいかなと思って羅列しておきます。
箇条書きに感じた事を並べると
1, 長期的に人に使ってもらうサービスを作ることの難しさ
- Twitter APIを利用して爆発的にPVとユーザを稼ぐアプリをつくっても1週間もすればもうほとんど人はアクセスしてこないし(まぁ当たり前なんだけど)、長期的に人に使ってもらえるようなサービスを作るのって難しいなあと(小並感)
2, CGM(Consumer Generated Media)の難しさ
- 爆発的にPVを稼いで短期的に終了するのはコンテンツが少ないからだと考えてCGMなWebアプリも作りましたが、そもそもユーザが集まらないのと、集まってもコンテンツを作る側に回ってくれるユーザが少ないので終了するパターン。
3, 個人で開発するWebアプリ/iPhoneアプリのマーケティングの難しさ
- そもそも作ってもどうやって宣伝していいのかっていう問題にぶち当たります。iPhoneアプリはAppBankさんとかそういうレビューメディアにプレスリリースを送って数件取り上げてもらいましたが、Webアプリってなかなかプロモーションが難しいですよね。個人だと広告にお金かけれないし。
4, アイデアに惚れてしまっただけのアプリは流行らない
- 「このアイデアやべえ!絶対流行るわ!」って思って勢いで作ると大体失敗します。ユーザからすると「なにがなんだかよくわからない」「なにがしたいの?」「なにをすればいいのかわからない」みたいなことになって結局流行らないパターン。
5, シンプルなアプリでないと流行らない
- あれもこれもそれもなんでもできます、こういう機能とああいう機能が..みたいな複雑なアプリも大体失敗する気がします。人に簡単に説明できるアプリが良いです。LPとかぱっと見でなにができて、なにが嬉しいのかわからないと大体失敗します。多分。
6, ユーザ目線で考え、ユーザに価値の与えるものを作る重要性
- たとえば「xxっていう技術をつかってます」とかユーザからしたらそんなことどうだっていいんですよね。ユーザにとって何が嬉しいのかを考えないと大体失敗します。
7, トレンドに乗る事の重要性
- まぁまぁヒットしたWebアプリ8とWebアプリ10はトレンドに乗ったものです。たとえばニュースでxxが話題になってるとか、年末には毎年放送する人気な番組とかありますよね。そういう時に少人数でRTするだけでばーーっと広まったりします。でも一発ネタ的なものになってしまうパターンが多いのかもしれませんね。
8, ユーザの手間を考える
- なるべくユーザが面倒なことを省きましょう。これは例ですが、Facebookですこし流行ってるアプリがあって、Facebookでログインするとコンテンツが見れるっていう少しいやらしいアプリがあるんですが、これをTwitterでやると離脱率が跳ね上がります。(スマホだと得に)FacebookのネイティブのスマホアプリはサードパーティのFacebookアプリのOAuthをOKボタンを押すだけで認証ができてしまうんですが、Twitterではそれができないので、IDとPWをユーザが入力することになります。なにがいいたいかって言うと、例えばTwitterでログインしないと先に進めないようなアプリだとユーザがそのアプリを使いたい気持ちよりも、ログインする手間が面倒になって使ってくれないよ、ってことですね。
9, 個人の限界
- 私はサーバーサイド、フロントエンド、iPhoneアプリ(イラストは人に頼んでます)とすべて一役でやってきたんですが、やはり個人の限界があります。開発、マーケティング、プロモーション、営業...。チームで開発もしたことありますが、やっぱり個人だと速度が全然早いんですよね。でも辛い。
そして最後に
10, そんな簡単にうまくいくもんじゃない
- 私の企画も実装力もプロモーションなどすべてが悪いと思いますけど、3年なにかしら作っててまぁまぁ当たるみたいなことがなかったので(少なからずお金にはなりますが)やはり難しいですよね。起業してWebアプリとかiPhoneアプリつくって成功するぜ!みたいな人をよく見るのですが一回自分で作ってみましょう。
おわりに
そんな簡単にうまくいくものではないですし、すぐにお金になるのは難しいですが、少なからずスキルは付きます。
やってみる価値はあるでしょう。得に大学生なんかは時間が有りますのでどんどんリリースしてあたったらラッキーですねって感じで。
というか3年やって当たらないって普通なのかな。わかりません。
なにか作り始めて全然たってないけどこれだけ流行ってるぜとかそういう人はコメント欄とかで自慢してください。
お仕事、面白い話あればコンタクトを気軽にどうぞ。