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3-12. 例外発生時のページ
Mayaa の描画中に例外が発生した場合、Mayaa のエラーページが表示されます。このとき、"例外のクラス名.html" というファイル名のテンプレートを用意することで、例外ごとのエラーページを表示させることができます。
発生した例外のクラス名を持つテンプレートが存在しない場合、例外の親クラスのクラス名で再度テンプレートを探します。Mayaa の jar ファイルには /META-INF/java.lang.Throwable.html
というファイルが含まれているため、テンプレートを用意されていない例外はこのファイルをテンプレートとして使ってエラーページを表示します。これが Mayaa の標準エラーページです。ただしエラーページの描画中に例外が発生した場合は、ステータス 500 の Internal Server Error になります。
(※1.1.23以降) Mayaa 標準のエラーページには debug モードがあり、application.debug
が null
以外の場合に debug モードが有効になります。debug モードでは、例外の情報と共に各スコープの内容などを表示します。(※1.1.22以前では標準で debug モードでした)
Mayaa 標準のエラーページを表示しないようにするには、コンテキストルートに java.lang.Throwable.html
というファイル名のエラーテンプレートを作成してください。また、発生した例外オブジェクトを参照するには、スクリプトで handledError
変数を利用できます。
※「Mayaa の描画中」とは、おおむね forward してから Mayaa 内の処理が終わるまで、と考えてください。
具体的な例
存在しないページにアクセスがあった場合を考えてみましょう。*.html
に対して MayaaServlet をマッピングしているとき、存在しない URL (仮に http://localhost:8080/mayaa/not_exists.html とします) へアクセスがあっても Mayaa に処理が渡ります。not_exists.html
というテンプレートファイルが存在しない場合、org.seasar.mayaa.impl.engine.PageNotFoundException
が発生します。
例外に対応するページを作る
ここでの例外クラス名は org.seasar.mayaa.impl.engine.PageNotFoundException
ですので、コンテキストルートに org.seasar.mayaa.impl.engine.PageNotFoundException.html
という名前のテンプレートファイルを作成します。
コンテキストルート - org.seasar.mayaa.impl.engine.PageNotFoundException.html
org.seasar.mayaa.impl.engine.PageNotFoundException.html
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">
<title>404</title>
</head>
<body>
<p>指定されたページが見つかりません。</p>
</body>
</html>
ブラウザで http://localhost:8080/mayaa/not_exists.html
にアクセスしてみましょう。
実行結果 (改行などは実際の実行結果と異なります)
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">
<title>404</title>
</head>
<body>
<p>指定されたページが見つかりません。</p>
</body>
</html>
先ほど作成したテンプレートの内容が表示されますね。
動的な描画をする
このエラーページは通常のテンプレートと同じ扱いですので、動的な値を含めることができます。先ほどのページにリクエストされたパス名を含めてみましょう。
コンテキストルート - org.seasar.mayaa.impl.engine.PageNotFoundException.html
org.seasar.mayaa.impl.engine.PageNotFoundException.html
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">
<title>404</title>
</head>
<body>
<p>指定されたページ
"<span id="pageName">/dummy.html</span>"
が見つかりません。</p>
</body>
</html>
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<m:mayaa xmlns:m="http://mayaa.seasar.org" noCache="true">
<m:write m:id="pageName" value="${ request.requestedPath }" />
</m:mayaa>
ブラウザで http://localhost:8080/mayaa/not_exists.html
にアクセスしてみましょう。
実行結果 (改行などは実際の実行結果と異なります)
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">
<title>404</title>
</head>
<body>
<p>指定されたページ
/not_exists.html
が見つかりません。</p>
</body>
</html>
リクエストされたパス名が表示されますね。
例外発生時の処理をカスタマイズする
エンジン設定によってエラーページのパス、拡張子、あるいは処理をまるごと変更することができます。詳しくは「5-5. エラー処理の設定」をご覧ください。