八重山諸島旅行記の四回目です。前三回は西表島でヤシガニを見たりマングローブを見たり滝つぼに飛びこんだりしました。今回は石垣島のわりとメジャーな観光地の話なので「そこまで藤岡弘探検隊したくない…」って思っている人にも読みやすいのではと思うんですが、ピカピカの虫やおぞましい蟲の写真も出てきますので虫に対する慈愛の心を養ってくださいね。
米原ビーチでシュノーケリング
いちおう沖縄に来ているのでもう一度くらいシュノーケリングしなければならないと思い(自分に意味のない規律を課すのが好きなタイプ)、米原ビーチというところに来てみました。
魚は西表島の南風見田の浜よりたくさんいました。天気があまりよくないのと水中用のカメラはコンパクトデジカメしかないのでうまく撮れなかった。いつかはダイビングに挑戦したい。
餌づけしなくても近くで観察できる。中にはけっこうおいしそうな魚も…。
なわばり意識の強い魚は足にアタックしてきます。
やっぱり寒いので早々に切りあげて次に向かう。バス停の近くにあった謎の店。店?
邪神っぽい感じのものが多い。生贄を要求してきたりするんだろうなー
川平湾でグラスボートに乗る
石垣島屈指の観光地である川平(かびら)湾にやってきました。
グラスボートに乗る前に腹ごしらえ!と食堂で八重山そばを頼む。
「ズズー(そばをすする音)」
「ブーン」
「八重山そばはおいしいねえ。ズズー」
「ブーンブブーン」
「…?」
「親方!空から超カワイイ虫が!」
南西諸島のおもに海岸沿いに分布するアオムネスジタマムシだと思います。すごく珍しい種類ではないようですが、なんて綺麗なんだろう…夢みたいすぎる…
わたしはタマムシが大好きなんです…このつぶらな瞳ときたら最高にいとおしいね!!!タマムシなら夜冷蔵庫のかげから出てきても愛せる自信がある。
ムネオはあまりわたしのことが好きでないらしく手にうんこしたりしている。こんなに好きやのにつれないナア…。
さらにずっと手に持っていると嫌い→無関心のフェーズへ移行(好きの反対は無関心であると言いますが、わたしはやはり嫌い>>>超えられない壁>>>無関心>>>好きではないかと思いますね)。自分の前脚をベロベロ舐めています。オシャレして誰に会いに行くの?ムネオ…(昆虫相手に重たい女と化すメレ山)
ムネオのこと離したくない…でもムネオのためを思うのが本当の愛…。「本当の自分」同様、本当か嘘かなんていったい誰が決めるのかという気もしますが、ムネオを連れ帰ってどうするというビジョンも特にないのでブーゲンビリアにのせてお別れしました。次はナナホシキンカメムシにも会いたいワア…そばはスッカリのびていました。
グラスボートのチケットを買ってから川平湾への階段を降りていきます。陽がさしてきてようやく沖縄の海らしい海を見た気がする。
海の中を観察できるグラスボートに乗ります。料金は30分で1000円くらい。
珊瑚礁の撮影に必死
ガラスの底板越しに見える青いサンゴ。けっこうクリアに見えるものなんですね。
アンパンマン似のサンゴと大きなシャコ貝。船を運転するお兄さんは的確に湾内の目玉スポットに船を寄せてくれるので、どうやっているのかと感心。
もちろん魚もたくさんいて、目を皿にして下ばかり見ていたら酔ってしまいました。
沖縄の観光地に行くとビギンや夏川りみ等の島歌風ポップスが大音量エンドレスで流れてきて、「忘れかけていたふるさとの心*1」「美しい自然を大切にするのです」というメッセージを大量に脳内に流しこまれ発狂しそうになりますが、写真だけ見ていると楽しかったことしか思い出せません。
川平湾を見下ろすように建っている祠。
これも美しい謎の虫*2。
祠を牛耳るかのように八肢を広げるオオジョロウグモ。すごくまがまがしくて何度も見ちゃう!本土のジョロウグモもたいそう気持ち悪いですが、オオジョロウグモは胴体だけで約5センチあり、網を作るタイプのクモでは日本最大のでかさです。網もほんとうにでかい。鳥を捕食していた例も報告されているそうです…。
「背中はジョロウグモよりは地味だなー」と思っていたら、裏側から見た脚の節が最高にいらんオシャレさ加減。オス蜘蛛はこの黄色いスポットに萌えたりしているのか…*3。
すてきな虫もおぞましい蟲もみんな違ってみんないい…と、限りなく何も言ってないのに等しいまとめをしながら今回はこの辺でおわります!次回は琉球民家が残る竹富島レポートをします!