
「もりおかプロモーション大使」のタレント・河合郁人さんが2月22日に盛岡市役所を訪れ、台湾の花蓮市を訪問した内容を内館茂市長に報告した。
河合さんは1月25日に、盛岡市外に住みながら盛岡の魅力を国内外に広く発信する「盛岡プロモーション大使」に就任。大使の初めての仕事として2月10日に友好都市提携を結ぶ台湾花蓮県花蓮市を訪れ、魏嘉彦(ウェイ・ジィアイェン)市長に表敬訪問した。
「花蓮は盛岡に近い部分がある街だった」と河合さん。「空港から花蓮まで移動する列車の距離感や車窓の風景が、新幹線の東京-盛岡間に似ているなと思っていた。古く歴史的なものと新しい現代的なものが混ざり合っている街のつくりも盛岡と雰囲気が似ていて、同じ魅力があると感じた」と話す。
盛岡と似ている点として「食」についても触れ、「台湾の料理は味付けが日本の料理に近く、盛岡の名産もアピールできそう」と大使らしい視点で報告。盛岡の食で何を紹介したいかと聞かれると、「盛岡じゃじゃ麺。似たような麺類が台湾にもあるので、喜んでもらえそう。納豆キムチラーメンは独特の香りがあって難しいかな、でも台湾にも臭豆腐があるから」と悩む様子を見せた。
魏市長を訪問した際には職員総出の熱烈歓迎を受けたという河合さん。「海外であんなに歓迎されたのは初めて」と笑い、「魏市長は年齢も近く、共通の話題でも盛り上がった。同じ年代の人が市長として活躍している点に学びもあった」と振り返った。
昨年4月に発生した台湾東部沖地震で被災した地域も訪れた。「被災から1年もたっていない中で、まだ暗い雰囲気かもしれないと想像していたが、実際に訪れると街の皆さんは明るく、活気もあった。花蓮は観光都市で、地震の直後から観光客に戻ってもらおうとする動きを知り、常に前に進んでいくことを大事にしているんだと感じた。力強い街だった」と内館市長に現地の様子を伝えた。
内館市長は「河合さんがもりおかプロモーション大使として花蓮市を訪れたことは、盛岡と花蓮のどちらにもメリットがあることだったと感じる。今度魏市長に会った時には河合さんのことも話したい」と話した。
今回はスケジュールの都合上、1日だけの花蓮訪問となったが、「1日の滞在で好きな街になったが、全てを回り切れていないので再訪したい。盛岡の皆さんにも行ってもらいたい」と河合さん。盛岡と友好都市提携を結ぶ沖縄県うるま市や姉妹都市のカナダ・ビクトリア市への訪問について聞かれると、「もちろん、大使として行ってみたい」と意気込んだ。